1988年(昭和63年)
この年の秋にCDラジカセなるものを自主的に購入し、音楽を自発的に聴くようになるのだが、ちょうどレコードからCDに完全移植した時期で、自分はレコードを買った事はない。
レンタルCDショップが隆盛の時代になり、まとめていっぱい借りたなぁ。
東京ドームが完成し、BOOWYのLAST GIGSが話題になりましたが、テレビの音楽シーンは光GENJIがすごかったですね。
秋から裏でとんねるずの番組が始まりベストテンがいよいよ終わりに向かいます。
昭和の終焉です。
1988年個人的シングルベスト10
1. TRAIN-TRAIN ザ・ブルーハーツ
2. パラダイス銀河 光GENJI
3. みんなのうた サザンオールスターズ
4. JUST ONE MORE KISS BACK-TICK
5. ANGEL 氷室京介
6. 素直にI’m sorry チェッカーズ
7. 乾杯 長渕剛
8. GOOD-MORNING CALL 小泉今日子
9. HAPPY AGAIN 酒井法子
10. ひどく暑かった日のラブソング 爆風スランプ
確かこの年のシングルセールスは光GENJIがトップ3を独占しましたね。
翌年からバンドブームでアイドル冬の時代へと突入します。
ものすごく流動の激しい時代でしたね。
まさしく昭和の終わりから平成の始まりへと時代が変わるターニングポイントでした。
サザンが10周年で活動再開し、氷室は年末のレコード大賞に出演して二曲熱唱しました。
1988年個人的アルバムベスト10
1. ribbon 渡辺美里
神盤と呼ぶに相応しい一枚のアルバムとしての完成度は一級品の出来。
渡辺美里についてはこの一枚を聴けば他を聴かずとも語る資格アリです。
曲順も完璧で、甘酸っぱい青春がロードムービーの如く流れて押し寄せます。
「恋したっていいじゃない」「さくらの花の咲くころに」「悲しいね」「10YEARS」。
中でもやっぱり小室哲哉作曲の二曲が格段に良いです。
2. GUITARHYTHM 布袋寅泰
BOOWYを解散して海外を見据えた布袋が全曲英詩で臨んだ本気の名盤。
布袋の長いキャリアの中でやはりコレがピークではないでしょうか。
86~88の3年間は山下久美子の三部作も並行して制作していたにも関わらず、楽曲のクオリティは抜群で多作でアイデアが溢れまくっていた時期だったといえます。
ギタリズムはその後も続きますが、後は蛇足ですらあり、このファーストだけが真・ギタリズムです。
3. FLOWERS for ALGERNON 氷室京介
BOOWYの流れを汲んだ氷室のソロデビュー作は大成功を収める。
先行シングル「ANGEL」が売れ、アルバムの中身も期待以上の出来。
「ROXY」「LOVE&GAME」「SHADOW BOXER」「STRANGER」。
BOOWY時代はマイナー調の曲が多かった氷室だが、今作は全編ポップで聴きやすく、布袋がいなくても氷室はやっていけると思われたが、結局このファーストアルバムがピークで、以後これを越えるアルバムを作ることはできなかった。
4. ひとつ抱きしめて JUN SKY WALKER(S)
ジュンスカファーストフルアルバムにして初期の名盤。
ジュンスカをまともに聴いたことのない人にはこのアルバムを聴いて評価を下してほしいと思う。
このアルバムは最初から最後まで捨て曲ナシで疾走感が突き抜けている。
「すてきな夜空」「明日が来なくても」「BAD MORNING」「ガラスの街」。
バンドブームの頂点に君臨したのも頷ける。
5. CAROL TM NETWORK
TM NETWORKの代表作であり色褪せることのない名盤。
コンセプトアルバムでありながら、楽曲のひとつひとつが独立したクオリティで良曲揃い。
映画「ぼくらの七日間戦争」のために書き下ろした「Seve Days War」も収録。
この年TMは「Come on Every Body」で紅白にも出場した。
近年の人気投票で1位を獲得した「Still Love Her」がトリに収録されている。
6. DATE 岡村靖幸
岡村靖幸といえば90年発表の「家庭教師」が評価されがちだが、こちらも遜色ない出来。
「Super Girl」「Lion Heart」「不良少女」「イケナイコトカイ」。
現在聴いても全く古くないサウンド。
今再び活動し始めた岡村ちゃんだが、若い頃から何も変わらずブレずにスジが通っている。
7.NON-FICTION PSY・S
サイズといえばこのアルバムでしょう。
「Parachute Limit」「angel night」「EARTH」「Roses and Non-Fiction」。
松浦雅也はその後ゲーム「パラッパラッパー」で一定の評価を受けますが、このアブラの乗った時期にしっかりと音楽プロデューサーとしてもっと評価されるべき逸材でしたね。
8. Modern Boogie PERSONZ
パーソンズのセカンドアルバム。
ファーストよりも圧倒的に聴きやすくなった王道ビート系ポップロックの先駆け。
「CAN’T STOP THE LOVE」「BE HAPPY」「ESCAPE GENERATION」「LOVE IN THE DARKNESS」。
この頃から既にベースの渡辺の方がギターの本田よりも採用率が高く、売れ線の曲が書けてますね。
↓別ブログで解散しないパーソンズについて言及してます。
9. PANIC ATTACK UNICORN
ユニコーンのセカンドアルバム。
紅一点の女性キーボードが抜けて阿部が正式メンバーになる前の過渡期。
翌年シングル「大迷惑」アルバム「服部」でブレイクし、バラエティに富んだ幅の広い音楽性でオリジナリティを出していくユニコーンですが、この初期はビートロックの正統派路線の音で、圧倒的に聴きやすい。
「I’M A LOSER」「SUGAR BOY」「シンデレラアカデミー」「SHE SAID」収録。
10. Beach Time TUBE
チューブといえば昭和60年代(80年代後半)であり、平成以降のチューブは聴かないんですけど、このアルバムすごくポップでキャッチーなんですよ。
どの曲がシングルで出されてもおかしくないような出来なんです。
織田哲郎作曲の「Hot Night」「Dance In The Light」、前田亘輝作詞作曲の「真夏のFriday Night」「Beach Boxer」、春畑道哉作詞作曲の「Go Ready Go」。
これにより自信をつけたメンバーがオリジナルでやっていけるとなって平成以降は織田哲郎を要さなくなるのですが、リスナーからするとやっぱり織田哲郎は偉大だったと知るのです。
MVPは佐野量子(アイドル)