受験生の親は気が気じゃないでしょう。
自分が当事者の時よりもソワソワしてる感じがしますw
そろそろ受験する高校もだいぶ固まってきた頃ではないでしょうか。
それでもまだ半分くらいの層は高望みが消えてないかもしれませんね?
中三の一学期の通知表が出た段階で、もう現実は見えています。
二学期の内申がここから上がるのはせいぜい一つか二つまでです。
三つ以上上がることはないと覚悟して現実的な落としどころを探る時期にきています。
偏差値帯によって変わる意識
まずはじめにトップ校と二番手校は自校作成高ということになるので、英数国の入試問題が共通とは異なる為、共通問題校は三番手高校以下という事になります。
あと都心部と地方でも学校の数がだいぶ違ってきますので、都心部の三番手校=地方の場合はその地区の二番手校と同義ということになるかと思います。
うちは東京なのでトップ校(偏差値70)が日比谷、西、国立、戸山、立川、青山、八王子東の7校で、二番手校(偏差値65以上)が小山台、駒場、新宿、町田、国際、国分寺、小松川までと認識しております。
つまり二番手と三番手の間には大きな壁があって、逆に言えばトップと二番手に大した差はないです。
地方で言えばトップが自校作成高で二番手が共通ならそこに差異があるというわけです。
で、自校作成高で勝負する連中と言うのは内申がほぼオール5で、難関私立も視野に入れてる層なので、受験の仕方が大きく違ってきます。
今回の記事のテーマ(ターゲット)は公立高校の共通問題校が第一志望の層です。
私立高校はあくまで滑り止め併願で、できれば公立に行きたいという層になります。
お間違えの無いように。
以下地方であれば三番手校=二番手校という認識でOKです。
三番手高校志望の場合(偏差値60内申4.5)
進学指導推進校と銘打たれている層です。
この層が一番競争率が激しくて上にも下にも選択肢があって悩むかもしれません。
近年いくら公立高校の倍率が下がろうと、この偏差値帯の公立高校の人気は変わらずで、倍率も1.5倍前後はあります。
なので3人受験したら1人は落ちます。
150人が一般ペーパー受験をしたら、単純計算で100人が合格して50人が不合格となるわけですが、ただこの不合格の下位33%というのは、元から内申点や偏差値がそもそも足りてない人たちが諦めきれずにギャンブル受験(トライ)した結果であることが多く、ある意味順当な結果になるというだけなので、普通に模擬でB判定以上取れてる子であれば合格率は6割ではなく8割と考えて良いと思われます。
つまりこの三番手校というのはC判定の子も受ける度合いが高い為、倍率が上がってるにすぎません。(逆にC判定の合格率は4割ではなく2割と厳しめに捉えるべし)
なので学力がギリギリでないのならば倍率なんて考えなくても良いという事でもあります。
ただ当日点勝負とはいえ内申点で下駄を履く形となるので、最終的には当日点400点(各教科80点)がボーダーラインで、内申点の高い方が合格するという分かれ目となりそうなので、やはり最低でもオール4の36点は目安として必要になります。(換算で51以下だとかなり不利)
四番手高校志望の場合(偏差値55内申4.0)
進学指導研究校と銘打たれている層です。
この層が一番安泰というか、一番ストレスのない受験になりそうです。
三番手校からは手を引いて、平均よりちょい上の位置で満足というのであれば、受験対策もそこそこにしてても収まる所に収まります。
倍率も1.2~1.3くらいでしょうから、基準としては内申点が3より4の数の方が多ければ大丈夫そうです。3の方が多い場合は下げるか挑むかで途端にストレスフルになりますが。
ここまでなら私立の併願優遇も取れるので、チャレンジしてもいいかもしれません。
五番手高校志望の場合(偏差値50内申3.5)
いわゆる平均層ですね。(大学受験だとFラン層ですが)
テストの平均点とほぼ同じという層。
ここだと私立専願の方が上のランクに行けるので、その辺で悩むかもしれませんね。
でもわざわざ電車乗り換えてバスに乗って遠くの私立に行くよりも近場の公立の方が絶対に良いと個人的には思います。
ただ地元の連中とさよならしたい場合は私立を受けた方が良いかもしれませんね。
公立中学で楽しめた子であれば、その延長として行くには最適な高校でしょう。
六番手高校志望の場合(偏差値45内申3.0)
内申オール3で平均のつもりでいる実際は平均以下の層となります。
このレベルになると高校までは勉強しなくても入れますが、大学進学は難しく、専門が多数派になります。
親は5番手や4番手を狙ってたりして、子供の学力とのズレを自覚するのに冬までかかります。
お金があるなら私立専願の方が環境的には良いでしょう。
倍率も1倍なので公立・私立どちらでも選び放題とも言えますw
底辺定員割れ高校志望の場合(偏差値40内申2.5)
勉強が苦手で全然しない(できない)層ですね。
底辺校は少子化で定員割れしてるので名前が書ければ入れます。
でもアクセスが悪かったり、生徒の質も当然悪いので、その覚悟が必要です。
普通科にこだわらずに(女子なら)商業科や(男子なら)工業科を選択する方が良い場合もあります(その方が就職が楽に決まる)。
不登校で内申が悪い場合も、底辺高校に入ったところで居心地悪くて中退するのは明白なので、通信制か私立を選択した方がいいでしょう。
不良系(ギャル系)なら一番適していますが、どうなんでしょうねぇ?

公立高校第一志望の受験勉強方法
三番手高校志望の場合(偏差値60内申4.5)
中三の夏から塾の夏期講習から参加で間に合います!
二番手も行けるけど三番手でもいいやというなら塾なしでも挑めます。
勉強法は解っている層だと思うので、これまで以上に自学習に本腰を入れてギアを上げれば良いだけです。
定期テストの点の取り方は熟知してるけど、実力模試での点の取り方に不安を抱えてる層かもしれないので、模擬試験を何度も受験しつつ過去問にも秋から取り組みましょう。

四番手高校志望の場合(偏差値55内申4.0)
中三の春から塾の春季講習から参加した方が良いでしょう。
部活に忙しくて夏まで勉強には実が入らないという場合だと足許すくわれますよ?
この層はそこまで勉強しなくてもそこそこ点が取れると思っているので、秋以降にこの勘違いと現実に焦るタイプです。
二年の学年末の内申で3が3つ以上(5教科に2つ以上)あるなら、三年生になった春から意識を変えていかないとランクダウン必至です。
定期テストでは5教科400点を死守する必要もあります。
五番手高校志望の場合(偏差値50内申3.5)
中二から個人(少人数制)の塾に入っておけば中三でひとつ上の層に格上げも期待できますが、塾で勉強しても思うように上がらない層でもあるので悩ましいところです。
おそらく部活に忙しくてスマホに夢中で頭も中身も何もかも普通の子でしょう。
定期テストでは平均越え(5教科350点)を目指して、テスト二週間前だけ頑張るタイプで、学校の授業もなんとなく聞き、普段は基本的に勉強しないでしょう。
この層は親の意識が全てになるので、親が放置してしまうとなるようにしかなりません。
女子なら制服の可愛い私立を選ぶも良し、男子ならやりたい部活のある高校を選ぶも良し、高校受験までは人生なんとかなるでしょう。(その先は自己責任)
六番手高校志望の場合(偏差値45内申3.0)
この層は中三から家庭教師をつけて平均の五番手に押し上げることぐらいは可能かもしれませんが、塾では養分にされるだけでどうにもなりませんし手遅れです。
そもそも親も子供も勉強に対する意識が欠けており、少しでも上の学校に行きたいという意識もないと思われます。「行けるところに収まればいいや」でしょう。
だとしたら特に何もすることはなく、内申に「2」を作らないように注意をはらうくらいでしょうか。もし現時点で「2」があるなら、中三の二学期までにそれを潰す事に全力を注ぎましょう。
オール3でいいです。オール3がいいです。
底辺定員割れ高校志望の場合(偏差値40内申2.5)
勉強が嫌いで出来ない層ですね。
無理に勉強させる必要はないと思います。
向いてない事がハッキリしてるのですから。
得意なことがあればそれを伸ばしましょう。
得意なことがなければ好きな事を追求しましょう。
勉強が出来なくても人生は別に詰みません。
勉強以外の道で何かに秀でることを模索して頑張っていきまっしょい。
まとめ
公立第一志望であるとわりと大変であることが解ります。
私立専願なら受験戦争せずにいち早く進路先を確定できますし、なにより安心です。
私立授業料無償化で私立に流れていってる為、公立受験はこれまでよりも倍率が低くなって易しくなったのも事実ですが、それでも不合格に泣く子供が20%~25%いるのが現実です。
いくら授業料が無償化になっても私立高校と公立高校ではトータルで百万円以上の差が生じます。
公立の方が家からも近いでしょうし、やはり公立の方がコスパが良いのは間違いありません。
併願優遇制度もありますし、やはり内申点の確保と当日点を取れるだけの学力が必須なわけですが、進学に関しては大人の方が解っているので、高校受験までは子供主体にさせずに親がある程度手綱を引っ張った方が良いでしょう。
子供主体だと友達と一緒の行くだとか、愚かな理由を本気で挙げてきますからね。
その変わり親も客観的に子供の学力を判断しないと結果的に不合格を突き付けられます。
結構親が子供を買い被りすぎたり、期待値が高くてギャップに苦しむケースは今も昔も後を絶ちませんからね。
その辺は学校の先生なりがデータを見せながら説明してくれることでしょう。
高校受験は一生に一度ですが、人生におけるあらゆる試験の中では一番ゆるいものでもあります。
気張らず、油断せず、健康管理第一で駆け抜けましょう。

公立高校受験は玉石混淆!
受験勉強の仕方も人それぞれ!
それでも98%以上がどこかしらに収まる!