26年4月から取り締まられる自転車狩りこと青切符導入問題。
113ある反則行為の中でも最も関心を寄せられたのが「自転車は基本車道を走れ」でしょう。
スマホ&傘差し運転やイヤホン、逆走がダメなのは理解ができるんだけども、歩道を走らず車道を走れと言うのはいくらなんでも今の日本の道路交通事情からではとても無理であるという実態が改めて浮き彫りに。
そこでイマイチ知れ渡っていないのでハッキリ伝えておくべきこととしては、結論から言うと自転車の車道走行はあくまで推奨であり、歩道を走っても罰金青切符の対象にはならないということだ。
もちろん猛スピードで走ったり、歩行者を驚かせるような走行をしたらアウト。
ゆっくり気ままに走行する分には歩道を走ってもよいというお墨付きが示されたというわけです。当然だ。
自転車が車道を走るのが無理すぎる理由
命がいくつあっても足りないから
もう明らかに無理があります。
ビュンビュン走る車のすぐ横を、風に吹かれたらよろめくような不安定な乗り物で並走するなんてデスゲームでしかないです。
つい先日も自転車が躓いて車道側に倒れて後ろから走行してきた車に轢かれて30代女性が即死したという事故がありましたけど。
普通は躓いても擦り傷程度の軽傷で済むはずが、真横を車が走ってる状況ですと躓いて倒れたらイコール死という覚悟を持って走られてるチャリンカーはどのくらいいるのでしょうか。
そもそもこの条例が出来たきっかけはあまりに自転車の暴走による歩行者の被害事故がいくつか目立ったことで決めたっぽいですが、じゃあ自転車を車道に追いやったら今度はどうなるかまでを想像もできなかったのでしょうか。想像しなかったんでしょうね。
つまりとんでもないバカ(自転車とは無縁の生活をしている上級者)がその時のノリで条例を可決してるというわけです。現場と乖離があるわけです。
車にとっても大迷惑だから
同時に車側にとっても自転車が車道にくるというのは大変迷惑な状況なわけです。
車の運転手だって事故を起こす確率を上げたくはありません。
自転車が走ってる真横を通り抜けるのは車側でも結構ヒヤヒヤすることでしょう。
つまりどっちにとっても良い事がなく、winwinならぬloseloseということです。
自転車が車道の真ん中走ったりしたら車は自転車の後ろを時速10キロでのろのろ運行しなければならなくなりますからね。
イライラして轢いてしまう事件が起きても全然不思議じゃありません。
自転車が歩道を走る時の心構えだけ周知すべきだ
謙虚な気持ちで遠慮して走らせてもらえ
そもそも自転車側も歩道を走る時に心の中では歩行者に対して「どけどけー!」と思ってたりします。
どうしても交通強者は弱者を見下して、結果的に法の下では弱者である事を思い知らされます。
車道側で言えば大型トラックは軽自動車を見下してますし、どけどけと思ってます。
しかし自転車が歩道を走るならば、歩行者が前に居たら本来横をすり抜けることすら危険運転に該当するので、抜かさずに後ろをチャリを引いて歩くしかないのです。
歩行者様絶対最優先を肝に銘じろ
チリンチリンと鳴らすのも本来ダメみたいです。
なので自転車は肩身の狭い思いで歩道を走らせていただくというへりくだった気持ちで走るしかないのです。
それが嫌なら命懸けで車道を走ってください。
徐行であれば歩道を走ってもいいというだけでも感謝しなけれなならないのです。
信号無視・逆走・一時停止無視で青切符地獄の予感
車道走行以外の青切符対象ペナルティで特に多そうなのがこの三つでしょう。
信号無視
歩行者もそうですが自転車も明らかに車が通ってない状況であれば赤信号でも渡ってしまう事があるでしょう。
でも厳密には当然ルール違反なので、警察が見てたら一発アウトです。
六千円罰金する覚悟と、事故に遭っても逆に車側にお金を払う覚悟のもとで渡りましょう。
そんな覚悟があればコスパ悪すぎて止まる以外の選択肢はないですね。
逆走
これ個人的には微妙でして、前から来る車とすれ違うのと、後ろからくる車に抜かれるの、どっちが怖いかというと後者なんですよ。
前から来る車が最悪自分に迫ってきたとしてもスタントマンになりきって対応できますが、後ろからの場合は完全に他人のハンドル操作を信用して身を委ねてる状況になるので、自分ではどうにも対処できないからです。
でも車側からしたら逆走自転車は本当に怖いそうで、それは前述の自転車側の理屈と同じで自転車が変なハンドル操作をしてきたら轢いてしまいかねないという恐怖なんでしょうけど、それでも車側は命をとられるわけではないですから、恐怖の重みが違います。
自転車側は後ろからくる車を完全に信用しなければならないという事になりますが、自分は他人を信じてないので絶対に無理です。でもだからって逆走するというわけではなく、つまりはガードレールの内側の歩道を走る以外にないということです。
ガードレールの歩道なら逆走という概念はないはずなので。
逆走の罰金も六千円です。
一時停止無視
これが一番多発するでしょうね。
そもそも車の運転免許を持ってない人は一時停止の標識なんて目に入らないし、全然解ってないと思います。
でもあらゆるいたる所に一時停止の標識は結構あって、自転車は本来その都度いったん止まらなければならないのですが、自転車という乗り物の性質上いったん止まるとまた漕ぎだすのにエネルギーを要すために、できれば止まりたくないのです。
なので一時停止を怠たるチャリンカーはいっぱいいるはずです。
これを張って検挙すれば警察(国)は罰金だけで大儲けというわけです。うまうまです。
罰金は5千円です。ちゃり~ん、こ。
罰金は痛すぎるので違反しないように走ります
というわけで自転車乗りの自分としましては、罰金だけは絶対に払いたくないので、不本意だけど真面目に交通ルールを守って徐行運転を心掛けていきたいと思ってます。
でもいままでのクセはそう簡単に治せないので、うっかりやってしまうこともありそうで怖いです。
先日もパトカーが目の前で留まってるというのに、信号が点滅終わり状態でも渡ろうとして実質渡ってる時はもう赤になってたんだけど、まぁスルーしてもらえましたけど、こうゆうギリギリの行為はやっちゃダメだなぁと反省しました。
あと一時停止に関しては全く意識してこなかったので、まず標識を意識するようにしていかなければと思う次第です。
全ては事故回避と罰金回避の為です。
自転車乗りにとっては生きづらい社会ですが、時代に合わせてゆくしかなさそうです。

歩道走行OKだが徐行せよ
自転車は車道でも歩道でも邪魔者扱いと自覚せよ
罰金とられたくなかったらルールを守ろう