こんな日が確実にやって来てしまうんですね…。
よく考えたらそうですよね、みんな年をとって死んでいく人間なんですから。
鳥山先生は享年68という事ですが、来月には69歳の誕生日でしたので、まぁざっとアラセブなわけで、70歳にもなればいつ何が起きてもおかしくはないんですよね。
でもやっぱりちょっと早いけど。
鳥山明死去・死因は急性硬膜下血種
気になる死因は急性硬膜下血種だそうで、短時間の間に脳と硬膜の間に血種が形成されるもので、頭部外傷としては極めて重症だそうだ。
文字通り急性だったのでしょうから本人もまさか死ぬとは思ってもいない突然の異変なので、自身の死後の作品の在り方などについては何も書き置きされていないでしょうし、やり残した仕事を考えると無念だったと思われます。
悟空「でぇじょうぶだ!ドラゴンボールで生き返る!」
ということで国民総出でドラゴンボールを集めましょう。
鳥山明のご家族は?
息子の佐助さんが近年色々と後継的な作業をされてたそうなので、その辺は安心かと。
確かコミックスの作者近影のところで赤ん坊としてご長男さんの顔と名前を紹介していたんですよね。(おおらかな時代だ)
当時「佐助‥って」と思ったのをよく覚えていますw
その下の長女のきっかさんは学生の頃に読売新聞主催の漫画大賞で受賞して紹介されたのもよく覚えてます。顔写真も掲載されていて、まんま鳥山明くりそつで大爆笑しましたごめんなさい。
現在は鳥山明の娘である事をプッシュすることなくイラストレーターをされてるそう。
次女さんに関しては名前は非公表で、ほとんど謎ですが子供が三人ということですね。
奥さんは「みかみなち」という元少女漫画家さんだったんですね。アラレちゃんのコミックスで白黒の顔写真は見ましたが、元漫画家さんという事実は今日まで知りませんでした。(言われてみれば確かにいかにも漫画家さんなメガネ容姿でしたw)
鳥山明がアシスタントを一人雇うか使わないかという仕事形態だったのは、ほとんど奥さんが手伝ってくれていたからなんだろうという事が今にして解りましたね。なるほど。
鳥山明の奥さん玉の輿すぎるやろってずっと思ってましたけど、そう考えたら結構な内助の功というか、かなり献身的に支えられていたんだろうと窺えますね。
なんで鳥山明は漫画作業を奥さんに手伝ってもらってるという事を全然言わなかったのだろうか??
忙しさ(仕事)が人を殺す
もう随分と一線からは身を引いて好きな時にちょこっとだけ描きたい漫画を描くというスタンスでアーリーリタイアされてる感のあった鳥山明氏ですが、ここ一年は新作アニメ映画「SAND LAND」「ドラゴンボールDAIMA」の監修作業で稀に見る忙しさだったそうで、おそらく結果的にはこの急な仕事量が寿命を縮めたのではないかと推測されます。
いや本当に絶対にマジで忙しさは人を殺しますから。忙殺って言葉があるくらいですし。
こんな事になるくらいならば全部人に任せて最終チェックするだけでよかったのにと悔やまれます。
本人も本当はそうしたかったんでしょうけど、いざ現場に関わってしまったらそうゆうわけにもいかなくなる性分だったのでしょうが。
でもご本人も根を詰めると身体に良くないことが解っていたからこそ早いうちに一線から退かれたわけで、やはり絵を描いてキャラクターに命を吹き込む作業というのは相当な精気を吸い取られるのでしょう。
ドラゴンボール超スーパーヒーロー
DB名義では劇場版最新の22年公開の映画である本作。
「超」としてはブロリーに続く二作目。
先日テレビで見たのですが、超面白かったです!!
これドラゴンボールの劇場版映画の中で一番の傑作じゃね?って思ったくらい最初から最後まで楽しめました。
内容はピッコロの大冒険で、悟空は蚊帳の外ではあるんだけど、それがかえってインフレパワーバトルにならず、丁度良いワクワクハラハラ感でドラマが進行します。
やっぱり悟飯とピッコロの師弟関係は最高にほっこりします。
最後ピッコロが「かめはめ波でもなんでもいいから気を貯めて思い切り撃て」と悟飯に命じるんだけど、悟飯が放ったのはピッコロの十八番である「魔慣光殺砲」だったのには感動しましたね。ピッコロに「上出来だった」と褒められてニンマリする悟飯。
娘のパンちゃんがピッコロに懐いてるのも面白かったです。
もう完全に悟空より親戚の役割を果たしてるピッコロさんw
ブルマとも普通に携帯で連携とって軽口言い合ってる関係性なんかも感慨深かったです。
あの恐れられていたピッコロ大魔王はもう居なくて、自ら「俺はピッコロ大魔王じゃない、ただのピッコロだ!」と名乗るところに深い人間味を感じました。
敵もレッド総帥の息子とドクターゲロの孫がタッグを組んで、新たに創られた人造人間とセルマックスも敵としては申し分ない。
この人造人間1号2号がイイ奴であるところもDBの世界観らしくてエモい。
亀仙人、チチ、天津飯、ヤムチャ等何故か全く登場しなかったが、それでもこれまでのドラゴンボールの本筋が結構絡んでいて、結果的にラストの作品としても相応しい出来と言えるんじゃないでしょうか。
もちろんこの先も原作者不在でもドラゴンボールの劇場版は続くのかもしれませんが。
野沢雅子さんにはまだまだ頑張ってもらうしかないですね。
ただひとつ残念だった部分はタイトルかな?
「ザ・ヒーロー」もしくはシンプルに「HERO」のが良かった気がします。
因みに鳥山先生が一番好きなキャラクターはピッコロだそうです。
氷河期世代と鳥山明
我々氷河期世代からすると鳥山明はドストライクでして、小学生の時にアラレちゃんを見て育ち、中学生から成人するまでの間にリアルタイムでドラゴンボールを完走した世代なんですね。
しかもそれだけじゃなくてゲームでは「ドラゴンクエスト」ですよ!!
ドラクエのスライムなんて簡易だけど鳥山明のセンスが凝縮されてると感心します。
そんなわけだから氷河期世代からすると鳥山明って手塚治虫よりも偉大な存在なんですよね。
鳥山明の人となり
とにかく表舞台に出る事を極力避けた人でしたよね。
作家では珍しくないことですが、それでもオファーはいっぱいあったと思うんだけど、全部断られてたみたいですね。
確かにお金は腐るほど入ってくるのでギャラ交渉が通じない人ですからねw
テレビ出演は80年代前半のみで、「Dr.スランプ」がアニメ化されてヒットした当時に「徹子の部屋」に出演されたのは激レアでしたね。今年訃報特集で流れるかもしれませんね。
鳥山明氏は故郷愛がすごくて、生涯ずっと愛知県の清須市に留まり続けました。
普通なら東京に越すものだが、鳥山は愛知の田舎に籠り続けることで結果マスコミなどのうるさい騒音から身を護り、ひっそりのんびり暮らせたのでしょう。
アラレちゃんのペンギン村みたいなのどかな田舎だそうだが「桂正和の田舎よりはマシ」と語るほど、漫画家では桂正和とは同郷で仲良しだったみたいですね。共作もされていたし。
あとどうでもいい話だが鳥山明は無駄に長身でがっしり体型ですね。
拝見できた写真ではいつも短髪で口角が上がり気味なので、そんなに陰キャな印象は受けないんですが、アシスタントを何人も囲う作業形態を好まない所を見ると、相当な人嫌いというか社交性がないのかなとも思いますが、でも絵柄とか作風とか見るとやっぱり陽キャな気がするんだけど実際どうだったんでしょうね??
今となってはマシリトに語ってもらうしかその術はなさそうです。
丸みを帯びたメカニックデザイン
デフォルメとデッサン力の鬼
うんちくんの発明