もはやその存在自体がレジェンドでありながら、本当に売れてるのか謎な状態が30年以上続いてる3人組ロックバンド「THE ALFEE」(ジ・アルフィー)。
色々と特殊なグループだが、ボーカルが曲によって変わるというのが最も稀有な部分でもあり、桜井6:坂崎1:高見沢3の比率か?
初期の頃は高見沢が唄う方が多いくらいだったが、83年に「メリーアン」「星空のディスタンス」で売れて以降、桜井ボーカルの方がウケることに気付いたのか、以後桜井ボーカルが主流となる。
確かにパワフル且つ安定感があり桜井のボーカルは素晴らしいのだが、個人的には高見沢が唄う「楽曲」の方がしっとりめで好きなのです。
アル中どころか特にファンでもありませんが、80年代半ばのアルフィーの楽曲には思い入れがあるので、好き勝手にレビューさせていただく。
高見沢ボーカル楽曲ベスト5
ROCK DOM~風に吹かれて
クライマックスで絶叫する高見沢のボーカルが胸に響く。
若い時代の儚さを懐古する痛切な歌詞とリンクする重厚なロッカバラード。
リアルタイムの小6時に何も分からず感動したが、今聴いても全く色褪せることのない名曲。アル中人気も高い。
恋人たちのペイヴメント
アルフィーの人気をピークに押し上げたCFタイアップの珠玉のバラード。
ピアノとストリングスの美しい響きに高見沢の熱唱が乗る問答無用のラヴソング。
オリコンシングル初の1位を獲得した曲でもある。
君が通り過ぎたあとに~Don’t pass me by~
アニメ映画「タッチ3」の主題歌というのは置いておいて、せつない歌詞と泣きメロが涙腺を誘うバラードの名曲。
たまに一人カラオケで唄いたくなる(泣きながら)。
木枯らしに抱かれて
小泉今日子に提供してヒットしたメロウな楽曲。
「せ・つ・な・い・片想い~♪」のハモリが秀逸で、冬曲としてとてもよく出来ている。
LAST STAGE
ホールコンサートの〆の曲として用意されたもので、長らくCD音源化されなかった為レアトラックとしてアル中から愛され続けてる名曲バラード。
高見沢が自身を唄ってるかのような痛烈な歌詞にも求心力があり、惹きこまれる。
桜井賢ボーカル曲ベスト3
風曜日、君をつれて
確かに8番目の曜日があるならば風曜日だろうし、あってもいい。
ノリの良いロックでサビの明るさに心が弾む。
WEEKEND SHUFFLE~華やかな週末
田村正和主演ドラマ「パパは年中苦労する」の主題歌。
最もアルフィーらしいオーソドックスでポピュラーな楽曲。
サファイアの瞳
アルフィーの全楽曲中最もカッコイイ曲なんじゃないかな。
高揚感があるというか、音に全盛期の勢いが感じられる。
坂崎幸之助ボーカル曲ベスト2
My Truth
アルフィーの全楽曲中最も詩が陰鬱でメッセージ色の強い歌。
高見沢ボーカルでも良かったはずだが、坂崎でも悪くない。
For The Brand New Dream
「君が通り過ぎたあとに」のB面で「タッチ3」の挿入歌でもある。
全編英詩で超絶カッコイイ洋楽ロック風だが、メロがJ-POPなので違和感がない。
カバーなのかと思ったら普通にオリジナルなので、もっと推すべき隠れた名曲。
アルフィー50周年
追記です。
2024年はアルフィー50周年だそうです。
自分同い年だったんすね。
50周年記念の楽曲人気投票では「SWEAT&TEARS」が1位、みたいです。
やっぱり総じて80年代の曲が強かったっぽいですね。
83年の「メリーアン」以降40年間オリコントップ10入りという大記録も継続中。
高見沢俊彦という人間力
アルフィーがこうして解散せずに仲良しのままずっと継続活動できているのはリーダーの高見沢氏の力量が大きいと思います。
ほとんど全ての作詞作曲を任されている高見沢のワンマングループに見えるものですが、3人だけど極めて民主主義で、高見沢はちっとも偉ぶることなく、学生時代から変わることなく対等な関係性なのが傍から見ていても伝わるものです。
あと改めて思うのは高見沢氏は派手な外見がネタ化されてるけど、若い頃からずっとかなりのイケメンですよね。(スタイルも完璧だし)
しかも性格も気さくで、アーティストぶらずに誰にでもフラットに振舞う感じが人間力高いなぁと何気に尊敬できますね。
この魅力はモテすぎた結果得られた余裕からくるものだろう。
それなのに、それだからなのか、独身貴族を貫き、結婚歴もないというのもすごいです。
高見沢の遺伝子を絶やすのは国家の損失なので、隠し子がいることを願うばかりです。
アルフィーは80年代の曲は粒ぞろいで飽きない
バラードで熱唱する高見沢のボーカルに尾崎イズムを感じる!
TMN(小室)はアルフィーパイセンに倣って活動してれば間違いない