80年代回顧録

筒美京平楽曲伝説~歌謡曲からJ-POPまでの邦楽史30選

昭和日本のポピュラーソングの第一人者というかナンバーワン作曲家であられる筒美京平氏が、今月7日肺炎で死去していたことがわかった。享年80歳。

作曲家売り上げはCDバブル期の小室哲哉を抑えて堂々の1位である。

筒美京平氏はジャーニー喜多川氏のように表舞台に出るのを極力避ける人であった。

ご冥福を祈ると共に偉大な功績を振り返ってみる。

筒美京平と70年代歌謡ヒット曲10選

サザエさん一家(69)宇野ゆう子

69年11月リリースですけどこれはスルー出来ません。

日本人の10才~80才までの老若男女ほぼ100%誰もが知ってるという超有名曲

ここまで幅広い年代の人に認知されてる楽曲も珍しいのではないか。

オープニングとエンディングの両方です。

また逢う日まで(71)尾崎紀世彦

阿久悠とのタッグで96万枚の大ヒット。

68年の「ブルーライトヨコハマ」以来となる2度目の筒美京平楽曲オリコン1位曲。

「二人でドアを閉めて~♪」っていう紀世彦の声量がすごいあの曲ですね。

17才(71)南沙織

それまでのしめっぽい昭和歌謡からアイドルポップスへと昇華させた邦楽の最初の転換期となった記念碑的楽曲ではなかろうか?

その後森高千里などの歌手がカバーし、長く愛され続けるスタンダードに。

南沙織はデビューから73年末の9枚目のシングルまで2年半に渡り筒美京平が楽曲を提供した。

男の子女の子(72)郷ひろみ

大きなインパクトを残した郷ひろみのデビュー曲。

サビの伸びやかなメロディがボーカルの魅力を最大限にアシストしてる。

赤い風船(73)浅田美代子

「また逢う日まで」以来となる2年ぶり3曲目の筒美楽曲1位曲。

もうすでにこの頃から期待のアイドルのデビュー曲は筒美にお任せ!って感じだったんでしょうか。

わたしの彼は左利き(73)麻丘めぐみ

こちらも「17才」と双璧の明るいアイドルポップス。

麻丘もデビューから筒美が手掛けており、シングル5枚目にしての悲願達成で、「赤い風船」に次ぐ4曲目の筒美作オリコン1位楽曲。

「わたしのわたしの彼は~♪」のサビが耳にこびりついてます。

木綿のハンカチーフ(75)太田裕美

昭和歌謡最大の名曲と誉れ高い伝説のアイドルポップス。

デビュー曲から松本隆との共同作で、以後2年間手掛ける。

当時の太田裕美は今見ても古さを感じさせない可愛さですね。

セクシャルバイオレット№1(79)桑名正博

なんでこの曲が!?っていう一番意外で筒美京平っぽくない曲。

松本隆作詞で59万枚のスマッシュヒット。

ロマンス(79)岩崎宏美

89万枚の大ヒットでその後いろんな歌手にカバーされる。

岩崎宏美といえば阿久悠&筒美京平というイメージ。

魅せられて(79)ジュディオング

124万枚のミリオンを記録した筒美京平最大のヒット曲。

腕を孔雀のように広げて「女は海~♪」ってやつですね。

筒美京平と80年代歌謡ヒット曲10選

スニーカーぶる~す(80)近藤真彦

デビュー曲にして104万枚のミリオンで、筒美楽曲の中で2番目に売れた曲。

「ギンギラギンにさりげなく」「ブルージーンズメモリー」などマッチの80年代前半のヒット曲は全て筒美京平氏によるもので、7作品が50万枚以上のセールスを記録。

そしてジャニーズのヒット曲を多数手掛ける作曲家馬飼野康二氏が初めて筒美曲の編曲を務めたのもマッチから。

馬飼野氏は筒美京平のお弟子さんだったんですねぇ。すごく納得!

Romanticが止まらない(85)C-C-B

この曲C-C-Bのデビュー曲と思われがちですが実は3枚目。

C-C-Bが売れたのは筒美京平のおかげといっても過言じゃないんです。

その後も「スクールガール」「ないものねだりのI want you」などヒットをとばす。

筒美楽曲はバンドが演奏しても違和感がないことを証明しました。

センチメンタル・ジャーニー(81)松本伊代

松本伊代といえばこの曲の一発屋であり、どうしてもサビの「伊代はまだ16だから~♪」がキャッチーすぎるのですが、この曲イントロからAメロBメロとメロディがせつなすぎるくらいに美しくて、全体を通して素晴らしいクオリティだと思います。

夏色のナンシー(83)早見優

早見優といえばこの曲の一発屋でありますが、こちらもピコピコしたイントロからサビ始まりというポップなキャッチーさがたまりません。

夏ソングといえば個人的にはコレですね。

なんてったってアイドル(85)小泉今日子

デビュー時はスタートダッシュに失敗したキョンキョンでしたが、「水のルージュ」「魔女」「ヤマトナデシコ七変化」「迷宮のアンドローラ」が1位を記録。

個人的には「夜明けのMEW」のメロウな感じがすごく好きですけど、この「なんてったって~」がキョンキョンのパブリックイメージを決定づけましたね。

仮面舞踏会(85)少年隊

「デカメロン伝説」「バラードのように眠れ」「君だけに」など少年隊の初期2年間シングル7枚目までを筒美が手掛けるも、唯一筒美が関与しなかった3枚目のシングルだけが異常に売れなかったんですよ!(ダイヤモンド・アイズ)

光GENJIも飛鳥涼ありきだったし、アイドルって意外と楽曲の重要度高いんですよね。

卒業(85)斉藤由貴

デビュー曲「卒業」から3rd「初恋」4th「情熱」を筒美が手掛ける。

「卒業」ももちろん良いのだけど「初恋」も可愛くてすごく好きです。

松本隆の詩世界との相性はやはり抜群ですね。

ツイてるねノッてるね(86)中山美穂

デビュー曲「C」から「BE-BAP-HIGHSCHOOL」、「WAKU WAKUさせて」他初期シングル7枚を筒美が手掛ける。

こちらも松本隆とのタッグで、「ツイてるね~」が特にハマってる印象。

One way Generation(87)本田美奈子

デビュー曲「殺意のバカンス」から代表曲「1986年のマリリン」などアイドルとしての2年間のほとんどのシングルを筒美京平が手掛ける。

秋元康のセクシー路線で当たったが、ポジティブなメッセージソングとなった「One way Generation」は本当に良い曲。

抱きしめてTONIGHT(88)田原俊彦

トシちゃんにも82年あたりに数曲提供してるんですが、なんといっても代表曲はコレでしょう。

イントロから弾けるキャッチーなナンバーで、この曲のおかげで消えかけていた田原俊彦が復活しましたね。

もはやトシにとって筒美って恩人じゃね?

筒美京平と平成J-POP10選

心の鏡(92)SMAP

スマップ3枚目のシングルであるコレが個人的には大好きなんですが、その次の4thシングルとして「負けるなBaby!」とカップリングの「BEST FRIEND」両方を続けて筒美が担うも全然売れなかったので、これを機に筒美京平はジャニーズからもしばらく手を退くこととなる。

だいすき(92)高橋由美子

「ちびまる子ちゃん」の映画主題歌で作詞はさくらももこ。

高橋由美子にはこの曲の前にすでに3曲提供していたが、この曲が一番キャッチーであり、筒美京平らしさ全開の最後のアイドルポップス楽曲ではないか。

人魚(93)NOKKO

ソロ活動が伸び悩んでいたNOKKOを再生させたNOKKOの代表曲。

日本人の琴線を震わせるメロウなバラードで、ボーカルを際立たせることにも成功している。

田原俊彦やNOKKOのようにピークから落ちた人を再生させる力を筒美楽曲は持っているので、もっとそのような形でいろんな歌手を救ってほしかったなぁ。

明日は明日の風が吹く(94)内田有紀

内田有紀もデビュー曲「TENCAを取ろう!-内田の野望ー」から筒美が担当する。

セカンドのこちらはうって変わってのミディアムバラードで、元気でボーイッシュなイメージの内田有紀から早くも別の表情を引き出すことに成功した。

強い気持ち、強い愛(95)小沢健二

アーティストには滅多に曲を提供しない筒美京平だがオザケンからの依頼によってタッグが実現する。

普通に小沢健二の曲としてなんも違和感はないが、筒美イズムがどんなものかをこの曲が解りやすく表現していることに気付く。

タイムマシーン(95)藤井フミヤ

フミヤを通して80年代ふうのサウンドを再現。

なんか音がキラキラしてるんですよね、筒美楽曲って。

やめないで,PURE(99)KinKi Kids

スマップ以来の久々のジャニーズ楽曲提供。

96年以降仕事量が減少していた筒美だったが、ついに枯れたかと思わせる出来。

AMBITIOUS JAPAN!(03)TOKIO

もう力尽きたと思われた筒美京平が渾身の力で放った最後の佳曲。

TOKIOのデビュー曲以来の代表曲となった。

綺麗ア・ラ・モード(05)中川翔子

しょこたんたっての希望で筒美京平による楽曲提供が実現。

2ndアルバム収録の「シャーベット色の時間」も筒美楽曲で、らしさは健在。

時空ツアーズ(13)竹達彩奈

なんとアイドル声優にも大御所筒美が楽曲提供で驚かせたあやちの3枚目。

6thの「齧りかけの林檎」でも筒美らしさと懐かしさが狙い通りにブレンド。

昔のソロアイドルと似た形態であるのが現代のアイドル声優であり、可愛らしいポップチューンが求められ続ける市場が存在する限り筒美京平の需要は尽きないわけで、21世紀になっても筒美京平の新曲を聴ける媒体があることが嬉しかった。

まとめ~天才は多作である

筒美京平ほど多岐にわたる楽曲を世に発表し、売れた作曲家は他にいない。

普通は良くも悪くもその人らしさという名のクセが楽曲に反映されて、長年第一線で活動していればマンネリ感から逃れられずに飽きられてしまうものだが、筒美京平の作る曲というのは耳心地が良くて覚えやすいメロディであることは共通しているが、あの曲とこの曲は似ているなというような印象がなく、多作でありながら使いまわしのイメージがないのだ。

 

天才の条件は多作である。

 

筒美京平は間違いなく天才作曲家である

そして日本の世相を振り返るとき、必ず彼の作ったヒット曲が我々の脳裏にBGMとして流れ続ける事だろう。

まったくカネや名誉に興味がなく、裏方に徹した芸術家気質はホンモノを意味する

生きてるうちに文化勲章贈与して称えるべき大物であったと思います。

筒美先生、可愛くて楽しくて胸を打つ大衆音楽をどうもありがとう!!

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