布袋寅泰と吉川晃司が組んだ奇跡のユニット「COMPLEX」。
活動期間は88年末から90年末までという僅か二年間。
時代背景的には日本が超元気だったバブル絶頂期にあたりますね。
この辺の略歴はあらゆる所で散々出てくるでしょうから、省略します。
2024年5月に東京ドームで13年ぶりのチャリティーライブを行った際に、ラストで布袋がリップサービスなのか本心なのか判りませんが「曲少ないんで新曲作りませんか?」と吉川に問いかけたそうですが、それに対して吉川は乗り気な返答はしませんでしたが、果たしてどうなんでしょうか?
その辺について考察していきたいと思います。
COMPLEXって仲悪いの?
最終的に我慢の限界で吉川が布袋を殴って解散と言われております。
ユニット組むまではものすごく仲の良い親友だったみたいですが、仕事の関係になった事で亀裂が生じてしまったのは悲しいことです。
布袋さんは確かに我がままなんだけど、吉川もプライド高くて言いなりにはなれないからすぐに破綻してしまったのでしょう。
やはり布袋氏はB’zのようにまっさらな新人ボーカルと組むべきでしたね。そうすればイニシアチブ取ってやりたい放題できるわけだから。
でも吉川のアイドルとしてのキャリアにも乗っかりたかったのでしょう。
対して吉川は結果的にはCOMPLEXで箔が付いたわけで、得をしたのは間違いないですし、もう少し布袋に感謝してもいいと思いますけどね。
もしコンプ結成してなかったら吉川晃司は90年代を生き延びられなかったはずですから。
岡村靖幸に「お前才能ないから」と言われてしまうのも仕方ないはずですw
COMPLEXはBE MY BABYだけじゃない!
コンプレックスの楽曲は一般的に知られてるのはデビュー曲の「BE MY BABY」だけですが、この曲のインパクトは本当にデカいですね。
個人的には単純すぎて嫌いな曲なんですが、これぐらい解り易い曲の方が認知されやすくウケるというのも頷けます。
絶妙なダサさが肝なんですよね、ヒットするJ-ROCKって。
その辺はもう布袋さんの真骨頂というか、彼の右に出るものはいないですよ。
BOOWY時代同様にギター抱えながらくねくね怪しく踊る布袋が大好きですw
RAMBLING MANと恋をとめないで
僕はリアルタイム世代なので、BOOWYには間に合わなかったけれど、コンプレックスはワクワクしてファーストアルバムを購入しました。
期待が大きすぎたというのもあってか、「BOOWYより数段落ちるな」という感想でした。
でもファーストアルバムの中で2曲だけ突出してポップな神曲が入っていたので、この二つだけ何度もリピートして聴いてました。
それが「RAMBLING MAN」と「恋をとめないで」でした。
この2曲は色褪せることない永遠の名曲だと思います。
ハッキリ言ってコンプレックスの楽曲は残念な程に駄曲捨て曲が多いのも事実ですが、この2曲があるから許せてしまう部分が大きいのです。
「RAMBLING MAN」に至っては詩も最高に良く出来ていて、欲を言えばこのクオリティの曲がもう何曲か欲しかったですね。
一方「恋とめ」はタイトルからして恥ずかしいんだけど、キャッチーさでCMに使われたりで「BE MY BABY」に次ぐ認知度のある曲ですね。
吉川はアイドル時代に「恋をしようぜ!」って曲を出してるぐらいなので、ある意味吉川らしい世界観ではあるのですがw
でもスタンダードなラブソングとして若さと甘さが詰まっててほっこりします。
曲が足りないならそれぞれのソロ曲を足せばいい
それで冒頭の布袋氏の「曲が足りないから新曲作らない?」ですが、もちろんそれに越したことはないのですが、まずは単純にライブではそれぞれのソロ曲を数曲追加するだけでええやんとも思ってしまいます。
でもただ代表曲を追加するのではなくて、一応ユニット終了翌年の91年のソロ楽曲限定に絞るという条件を付してほしいところですね。
布袋でいえばアルバム「G2」、吉川でいえばアルバム「LUNATIC LION」からのみ。
「G2」からは「PRISONER」「DEVIL’S SUGAR」「DRIVIN’ TO YOUR HEART TONIGHT」「Merry-Go-Round」「RADIO!RADIO!RADIO!」
「LUNATIC LOON」からは「Virgin Moon」「ONLY YOU」「Weekend Shuffle」「不埒な天国」「LUNATIC LUNACY」
この10曲をリメイクして新曲2曲程追加してコンプレックスのサードアルバムとして今リリースされても文句は出ませんよ。(多分)
これにコンプレックスの曲を14曲に絞って計24曲のライブを行ってくれれば、大絶賛間違いなしですよ!(多分)
あとライブでやらなかった「JUST ANOTHR DAY」は絶対追加してほしいですね。
布袋と吉川はビジネスに徹して需要に応えろ
実際二人とも嫌と言う程に実感してるはずなんですよ、一人では無理だけど二人なら東京ドームで演れるんだというユニットのパワーを。
布袋も吉川もソロじゃもう客はよほどのファンしか来ないけど、コンプレックスと銘打てばまだまだあの頃の氷河期世代がこぞって集まるという現象に当人達も驚いてるはずです。
布袋ファンの過半数は布袋にはギタリストに専念してほしいと思っているし、吉川ファン(いるの?)のほとんどがソロでの音楽活動に限界を感じてるはずですから。
コンプレックスとしてリリースした2枚のアルバムはどちらも決して名盤とは言えないのだけど、ワクワク感が無限大の化学反応はありましたから、そこにいつまでも夢を見るファンの気持ちは理解が出来るのです。
布袋と吉川の両者はそれに応える義務というか使命があると思うのです。
そしてそれに応えられるポテンシャルが未だにあると思えてならないわけです。
30年以上も経過してるのに、たった二年しか活動しなかったのに、それなのに東京ドーム2DAYSを埋められるというのは、冷静に考えてちょっと不気味なくらい凄すぎる事実なわけです。
ネットではなんやかんや言われてる布袋さんですが、私は好きですよ。
氷室氏が首を縦に振らない以上、吉川晃司に音頭をとってもらうしかないのです。
吉川だって「ホントは布袋は氷室とやりたいんだろ?」と内心解ってるでしょう。
でもそこは互いに足りないものを補い合って初老になった今こそ、いつまでもコンプレックスに夢を求めているバカなファン達に向けて、恩返しのつもりで伝説の続きを見せる時なんじゃないでしょうか?
つまりもう二人ともアラウンド還暦なわけですから、二人とも自分の感情は抜きにして、ビジネスに徹して需要に応えてほしいということです!
COMPLEXの25年ぶりのサードアルバム、マジで期待していますよ!
1.RAMBLING MAN
2.恋をとめないで
3.1990
4.Majestic Baby
5.Just Another Day(ちょっと渋すぎるかw)