80年代回顧録

C-C-Bは悲劇のアイドルバンドだけど声と音がクセになる

1985年に一世を風靡したバンドC-C-Bをご存知か。

作曲家筒美京平の実弟・渡辺忠孝プロデュースで3枚目のシングル「Romanticが止まらない」が人気ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌となりヒットした。

よく知らない世代からは一発屋として見られがちであるが、翌86年までの丸二年間の人気は非常に高くセールスも安定しており、奇抜なビジュアルと多彩で幅のある楽曲に澄んだボーカルは、80年代を象徴する永遠のアイコンであると共に、そろそろ再評価されてもいいのにと思うのですが、いかがなものか。

C-C-Bはバンドだけどアイドル?アーティスト?

C-C-Bはロックバンドという体(てい)ですが、一般認知としてはチェッカーズと同じ枠組みのアイドルバンドである。

外注作家の書いた曲を歌っている間はまさしくそうなのですが、チェッカーズ同様にC-C-Bも後期は自作曲で勝負しだしたので、87年以降はアーティストと呼んでもいいかもしれない。

髪の毛をカラフルに染めていたのはブレイク当初の一年限りだったのですが、その印象があまりに強かったため、ある意味C-C-Bは早すぎたビジュアル系バンドとも言えます。

C-C-Bのライバルはチェッカーズ?

1985年は少年隊が年末にデビューするまでの間ジャニーズ低迷期であり、実質男性アイドルは前年に続き吉川晃司とチェッカーズ、そして御年にブレイクした我らがCCBだった。

外注曲を歌うアイドルバンドとして同じ境遇にあったチェッカーズとCCBはライバル関係にも見えたが、実際はファンが喰いあうということはさほどなく、共に偶然にも同時期87年から自作曲で勝負をし始めたが、明らかに軍配はチェッカーズに上がった。

CCBメンバー人気格差

チェッカーズにはフミヤという絶対的な看板が人気を牽引していたのに対し、CCBにはそれがなかったものの、グループ内での人気の序列はあるにはあった。

個人的にハッキリと記憶してるのだが、ベストテン番組内でメンバー人気投票なるものを実施し、関口が頭一つ抜けて1位となり、以下同率で渡辺と米川、最下位も同率で笠と田口という結果でした。

今では考えられない残酷な企画ですね。子供心に胸糞悪かったです。

その一番人気の関口が87年に脱退してしまったことがCCBの人気低迷の原因の一端であることは明らかでしたが、時代的にその後のバンドブームの波には飲まれていたであろう事からも、やはりどのみちCCBは平成まで生き残ることはできなかったと思われる。

ドラムの笠の高音と渡辺とのツインボーカル

CCBの歌の魅力はなんといってもドラムの笠のハイトーンボイスとベースの渡辺のサイドボーカルとの掛け合いだが、これが本当に聴いてて心地よいのです。

ブレイクした「Romanticが止まらない」こそ笠くんのメインボーカルですが、以後他の曲はAメロが渡辺、Bメロの低音&コーラスに関口で、サビが笠という割り振りが多く、それぞれが持ち味を活かしており、一曲の中でボーカルが変わるというのは普通なら耳障りは良くないはずであるが、CCBに限ってはこれが実にうまく機能していた。

笠・関口の闘病と渡辺の死去と田口の逮捕と米川の苦悩

元から身体の弱かった笠はCCB時代のストレスも加わって、十二指腸潰瘍や気分障害などを患い、故郷の熊本で農業をしながら長年闘病生活を送っていた。

関口もまた07年に心筋梗塞を発症し、当時テレビで闘病を語った際の関口の変貌した姿と後遺症の残った話し方にものすごいショックを受けた覚えがある。

15年6月に25年ぶりのCCBでのライブツアーが予定されていたが、その初日となる二日前に渡辺が急性大動脈解離で緊急手術入院をし、全公演の予定が中止となった。

翌月多臓器不全で渡辺は帰らぬ人となる。享年55歳。

その渦中で15年7月に田口が覚せい剤所持で逮捕。

その翌年にも使用容疑で再逮捕され、CCBは復活目前にして残念な形で完全に終了した。

X JAPANに引けを取らない悲劇のバンドぶりといえる。

因みについ最近まで田口と米川の識別が当方できていなかったのだが、どうやら髭面のブサメンキーボードが田口で、イケメンのギターが米川であることがわかった。

ただ一人何もない米川だが、おそらく田口の件でかなりの誤解を受けて迷惑している事と思うので、この場で顔と名前をハッキリさせておきたかった。

筒美京平の実験的サウンドが3周廻って新しい

先月に筒美京平氏が亡くなられたことで、楽曲提供したCCBのロマンティックが筒美ヒストリーの中で何度か垣間見れる事となり、これを機にしばらく聞いていなかったCCBの所持していたMDを聴いてみた。

すると思っていたよりも楽曲や音質に古さを感じる事はなく、むしろ3周廻って新しいのではないかとまで思えるに至り、すっかり現在ヘビーローテーションでリピートし続けている。

当方まったくCCBに思い入れはないのであるが、懐かしさも相まって再評価できるクオリティは充分にあったと今更ながら確信したのです。

全ては筒美京平氏による実験的なサウンド作りによるところが大きいのであるが、各メンバーの演奏力も高かったことが窺えるのだ。

しかもテレビやライブでは口パクでなく歌いながら楽器を弾いているのだから恐れ入る。

筒美京平楽曲伝説~歌謡曲からJ-POPまでの邦楽史30選昭和日本のポピュラーソングの第一人者というかナンバーワン作曲家であられる筒美京平氏が、今月7日肺炎で死去していたことがわかった。享年80...
おすすめ楽曲

ないものねだりのI Want You  スクールガール

原色したいね   元気なブロークン・ハート

Love Is Magic  2マッチ、アイ・ラヴ・U