90年代回顧録

浜崎あゆみ宇多田ヒカル98年デビュー組女性歌手対決6人

98年というのはデビュー当たり年でして、椎名林檎、aiko、MISIA、他にもアイドルでは鈴木あみやモーニング娘。などもいます。

個人的には彼女らは特段好きでも嫌いでもないので、より客観的なジャッジが出来るかと思います。

売れていたのでそれぞれアルバムはレンタルしてMDに録音して聴いていましたから。

98年デビュー組歌姫アーティスト対決

浜崎あゆみ

4月シングル「Poker face」でデビュー。

もはや時代のカリスマでしたね。特に白ギャルの。

もうこの時代数年間彼女みたいなギャルで溢れていました。

売り上げ的にもB’zとミスチルに次ぐ3位で、女性歌手では1位です。

ですがなんだろう、歌でいう代表曲って思い浮かばないんですよね。

平成のアイコンとして最強であり、どちらかというとアイドル的な存在かも。

個人的には大嫌いですね。

歌声が優しくないというか、性悪さが滲み出てるというか。

よくいる巧く唄おうとしてるだけの典型ですね。

あと詞も等身大なのかもしれないけど知性に欠けますよね。

本当にビジュアルが魅力の9割以上を占めるただのアイドル歌手ですね。

でも最近の豊胸した谷間を強調したムチムチ美魔女テイストは嫌いじゃないですけどw

宇多田ヒカル

12月シングル「Automatic」でデビュー。

若干15歳で制作されたデビューアルバム「First Love」の700万枚越えセールスは前人未到の売り上げダントツ1位。

十代で作詞作曲をこなすバイリンガルの本物のアーティストとして、翌99年は宇多田ヒカルが社会現象でした。

ネイティブな英語はホンモノ感を押し上げて、誰も彼もが絶賛したが、個人的にはR&Bテイストが苦手だったのでここまで大衆受けした理由が今でも全く解らない。

シンガーとしては最強であるとは認めますよ。

でもソングライターとしては並みじゃないかな?

十代という若さで突出していた早熟さが全てでしたね。

それにしても預金いくらあるんだよ?っていう点で妬ましいですw

十代半ばにして宝くじ十年分を一括で手に入れるような成功って前世でどれだけの徳を積んだのでしょうか?

私も今度生まれ変わったら絶対宇多田ヒカルになりたいです。

椎名林檎

5月シングル「幸福論」でデビュー。

デビュー曲こそキャッチーなポップスでしたが、その後すぐに新宿系妖艶路線で見事にブレイク。

当初からコスプレしたりイロモノ感もありましたが、センセーショナルで奇抜なプロモーションが功を奏して、当時膨張していたサブカル層をいっきに取り込むことに成功。

ヤンデレ系女子にウケまくり、セカンドアルバムで早くもダブルミリオンセールスを達成した。

個人的にはこのメンバーの中では一番マシかな?

好きでも嫌いでもないというのが正直な感想なんだけども、今でも美意識高くて魅せる事に長けてるエンタメ精神を評価します。

曲もその都度バラエティに富んでいて、ファンを飽きさせない工夫が為されてます。

単に色々手を出したい飽き性タイプなのかも知れませんがw

一見主張が強そうなアーティストなんだけども、意外とポップス志向で、大衆的な音楽の枠の中には収まっていたいというあざとさも嫌いじゃないですね。

でも椎名林檎が好きっていう女は地雷率120%なんで気をつけましょう

aiko

7月シングル「あした」でデビュー。

しばらくは低空飛行で大塚愛にも負けてましたけど、ブレないポップセンスと同性からの根強い人気でいつしか女性シンガーソングライターの代表格になってましたね。

もう全部同じ歌に聴こえてくるんですけど、急に路線変更したりするようなのよりは安心感あって良いと思いますこれで。

aikoはもうずっとこの調子で演歌みたいに同じようなラブソングを唄ってればいいのです。

個人的にはこちらも好きでも嫌いでもないです。

ただ上述の椎名林檎と違ってaikoは変化がなさすぎてつまらないですね。

でも誰かのプロデュースで違ったaikoを見たいか?と言われたら誰も見たくないでしょうからやっぱりこれでいいのでしょう。

MISIA

2月シングル「つつみ込むように…」デビュー。

デビューアルバムから驚異の300万枚越えで、宇多田浜崎に次ぐアルバムバカ売れアーティスト。

浜崎宇多田のように派手なプロモーションはいっさい行われずに、アルバムで最初からミリオンを連発していたので、レコ社からしたらコスパ最強ですな。

今でも一番歌のうまい女性歌手として1位に選ばれ、紅白でトリを務める程に実力を認められている彼女だが、実は最初の最初から充分に認められていたんですね。

近年でこそメディア露出し始めましたが、当初はZARDみたいに完全にヴェールに包まれていましたし、本当に歌の巧さだけでファンを惹きつけて、ドリカムのファンをごっそりかっさらっていきましたね。

個人的にはこの中で一番聴いてないですね。

MISIAのCDを手に取った事がないです。

嫌いを通り越して全く彼女に関心がもてませんでした。

ブラックテイストの曲調が嫌いなので、仕方ないですよね。

どこにバカ売れする要素があるのか、本当に不思議です。

鈴木あみ

7月シングル「love the island」でデビュー。

98年デビュー女性歌手は上記5人でまとめられて、彼女はアイドルなので除外されてしまうのだが、小室ファミリー代表としてここではラインナップに入れてあげたい。

モー娘のライバルとしてASAYANで大々的に売り出されていたので最初から売れることが約束されていたような感じでしたが、事務所と両親がゴタゴタして活動が出来なくなったのは悔やまれましたね。

でも本当に若さと顔だけのアイドルだったので、どの道長くはなかったのでしょうけど。

個人的にも小室哲哉が好きで聴いてましたけど、アイドル鈴木あみに関しては特に何もないですね。なんか気が強そうな印象でしたね。

アヒルぐちを定型化させた事だけは評価します。

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1998年のJ-POP

実質ビジュアル系バンドブーム最盛期で、GLAYの二枚同時シングルやラルクの3枚同時シングルなどで、GLAYとラルクの一騎打ち的な年でしたね。

ジャニーズもKinKi KidsがCDデビュー二年目で好調で、SMAPは「夜空のムコウ」で年間2位でしたね。(嵐のデビュー前夜)

あとはSPEEDの活動とセールスが目立ってましたね。

数年に渡る小室ブームにも陰りが見え始め、ミスチルも活動を休止し、B’zがベストアルバムで一区切りの時代で、新世紀に向けて新たな人材が発掘されるには良いタイミングでした。

なのでこの歌姫5人(6人?)の登場は偶然ではなく必然であり、それぞれが求められたアーティスト像を兼ね備えていたからこそなんですね。

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99-02は浜崎宇多田のツートップ時代

1999年から2002年は浜崎宇多田のツートップ時代でした。

この時代は見ての通り世紀を跨ぐわけですが、非常にカオスでした。

その中でもなんといっても2001年3月28日の浜崎宇多田のアルバム同日発売対決ですよ。

この日がCDバブルのピークであり、最後の花火でもありました。

レコードショップは二人のポスターで埋め尽くされ、CDが山のように積まれてました。

どちらも400万枚以上を売り上げ、21世紀のここ四半世紀におけるCDアルバムセールス不動のツートップです。

宇多田はオリジナルのセカンド、浜崎はベストアルバムでしたが、結果は十数万枚差で宇多田の勝利となりました。

宇多田は700万以上売り上げたファーストのネクストアルバムということで、まだまだ関心度が強かったですし、浜崎の方はベストで有利とはいえ、オリアルを3枚しか出してない段階でのベストアルバムなので、しかも3枚ともミリオン売れてるわけだしこのタイミングでのベストで売れるものなのか?と思いましたが勢いってすごいですね。間違いだと思ったエイベックスのゴリゴリの戦略は経済的には正しかったわけです。

ただここから少しずつ浜崎のアルバムは売り上げを落としていく代償を払う事にはなりますが。

宇多田もサードアルバムは360万枚、その次のシングルコレクションは260万枚と少しずつ落としていくので、やはり二人のピークがぶつかりあった2001年がCDセールスの頂点であったことが判ります。

6人の現在の立ち位置は?

現在のランクはMISIA>宇多田=林檎=aiko>浜崎>鈴木でしょうか。

当時すごかった分だけ浜崎あゆみのここ10年の落差は残念すぎますね。

一方で椎名林檎とaikoは固定ファンがずっと安定している感じですかね。

鈴木あみは歌はもう出せませんがタレントとしてたまにテレビで見掛けますね。

結局ディーヴァの地位はMISIAで異論ナシではないでしょうか。

宇多田ヒカルが今度ベストアルバムを出すそうです。

SCIENCE FICTION (生産限定盤)(3枚組)[Analog]
まとめ

記録を作った宇多田ヒカル

時代を築いた浜崎あゆみ

歌一筋で現役で走り続けるMISIA

ABOUT ME
しぇす太
カーネギーメロン大学を志し、手塚賞を狙うも挫折してからは人生に絶望して、部屋の片隅でひざを抱えて過ごす今に至る。 HSPでマイノリティ思考でうだつは上がらない。 シングルファーザーなのに無職という珍しい肩書きを持つ。 座右の銘は人生暇つぶし。

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