この世の中はあらゆる生物の排泄物で形成されています。
つまり物理的な意味においても「世界はクソ」なのであります。
ましてや一人一人の人生なんて言うまでもなくクソです。クソ以下です。
まずその事実を受け止めたうえで、さぁ‥どうするか、なのです。
人生はクソだから期待しない方がいい
誰しも若いうちは多少なりとも夢があり、希望に満ちています。
最初からひねくれている世捨て人もごく僅かいるにせよ、そんなのはミジンコレベルの少数派なのでないに等しいも同然でしょう。
でも年をとるにつれて失望させられていくのが人生です。
人生とは云わば裏切られ傷つけられ続ける罰ゲームのようなものです。
子供の頃に抱く将来の夢はほとんど叶わない
誰もが小学生の頃に「大人になったらどんな仕事に就きたい?」と聞かれて、それぞれ遊びの延長線上にあるような夢の職業を挙げますが、残念ながら9割9分の人がその第一志望の子供のころの夢が叶う事はありません。
夢は夢だから夢なのです。
中学生にもなると半分以上の子が現実的な職業へと視点を変え始めます。
更に高校生を過ぎれば逆に将来何になりたいのか解らない方が多数派になり、進学してから決めるとなるのです。
そして気が付けば過半数の元子供だった成人がリクルートスーツを羽織った社畜になるのです。
勉強して就活してやっとの思いで入った会社とはいえ、それが子供の頃の憧れの職業だったのかと問い直せばほとんど違っているはずです。
恋は実らないし妥協すると幸せになれない
恋もそうです。
たいていの片想いは片想いのまま実らずに終わりを告げます。
美男美女以外は簡単に好きな人を射止める事はできません。
法則では合コンなどで男が10人いたら上位3位までしか恋人はできません。
女の6人が1位の男に群がり、女の3人が2位の男を取り合い、女の1人が3位の男と結ばれるからです。
それでも1位の男は浮気をしますし、2位の男も性格が悪いです。
実際に幸福な恋愛に発展するのは3位の男女カップルのみです。
つまり結婚して金婚式を迎えるまで心から仲良く過ごせる勝ち組夫婦は全体のうちの僅か10%なのです。
50%は仮面夫婦で30%は離婚をして10%は未婚のまま生涯を終えるのです。
親ガチャと子ガチャに翻弄される家族縛り
子供は親を選べませんし、親は子供に翻弄されまくります。
言葉は悪いですが出産は「ガチャ」であり、子にとってもどんな家庭環境で育てられるかは無慈悲なくらいに「運」で決まります。
子供にとって親が毒親で貧乏だと人生が最初から超ハードモードとなりますし、親にとっても子供が先天性の障害を持って生まれてきてしまった場合、その後の人生設計は大きく変わることとなります。
つまり出産はギャンブルであり、20年の養育費用を将来子供が親孝行で返してくれる可能性はほぼほぼ期待できないので、金額の面だけで言えば負債となります。
しかしそれでも子孫を残すことと子育ての経験はかけがえのないものなので、親にとってはどんな子供でも自分の血が流れてると思うだけで本能的に大概愛してしまえるものなのですが、子供にとっては親の遺伝と影響と家庭環境で人格がほぼ形成されてしまうので、そこに自我なる意思を介在させる余地もありません。
人の世は終始マウントの取り合い
この世の中ではあらゆる物がランク付けされて批評されます。
気が付けば人もランク付けされて、自身も無意識のうちに他人を勝手に見上げたり見下したりしているものです。
あの人には負けるけどあいつには勝ってる‥とか。
実に醜い世俗に染まった典型といえます。
心根の優しい者から淘汰されていく生存競争
社会の基本構造が弱肉強食である以上、弱い者は淘汰される定めとなります。
それでも野生の動物の世界に比べたら人間界はまだ随分とマシなわけで、滅多な所まで堕ちなければ命までは取られませんが、社会的底辺の位置に甘んじて尊厳を奪われるくらいの危機には見舞われます。
資本主義社会なので金を持ってる者が偉く、持ってない者はバカにされて見下されます。
人格的に問題があっても富と権力を持つ者が正義をも買収し、心根が優しくてなんでも譲ってしまうようなお人好しさんはただの負け犬と蔑まれます。
生存競争下において、図太く厚顔無恥な者ほど上に上がれるポテンシャルを持ってるもので、品が良くて優しい人から喰われて(利用されて)貧乏くじを引かされます。
なので子供の頃に大人が言い聞かせる道徳を真に受けてはならず、えてして世界は善人が煮え湯を飲まされて悪人が高笑いする構造なので絶望的です。
https://nomore-suicide.com/gross-world
勝者は偉い、敗者はクズという経済至上主義
儲けた者が正しくて、稼ぎの悪い敗者は無能力者とバカにされます。
人生の勝敗なんて運の要素も大きいのに、それでも勝者は自分に力があると思いあがり、敗者は自身の無力さに失望して覇気を失っていきます。
こんな世界で生活しているとお金が全てのように思えてしまうのも無理はないのですが、それでも知性と品格があればお金に翻弄されて身を崩すことはないはずなのですが、それはいたって少数派です。
弱い人間はお金のために悪事に手を染めてしまったり、理性を失ったりしてしまいます。
強い人間は程々に稼いでゆとりをもって暮らす術をわきまえています。
でも世間ではその強弱の指針はいくら稼いでいるかという部分だけで判断を下します。
見下されたくなくて男は貪欲に働き、女は生活力のある男を捕獲しようと躍起になります。
これが経済至上主義の中で生きる歪な人間模様の根源なのです。
賢い者から降りるという選択
こんな世界に絶望してしまった者からマネーゲームから降りてリタイヤ生活を目論むのも正常な判断であり、成熟した賢者ほど足るを知って生きることの意味を理解しています。
愚者は永久に経済戦争に飲み込まれながら身を擦り減らし、挙句の果てには倒れて屍と化します。
「俺は精一杯全力で戦ったんだ‥悔いなし!」と自分を慰め言い聞かせるようにして。
プライドを賭けて前のめりで志半ばで戦死するのがカッコイイととるのか、はたまた戦場から逃げて隠れて生き延びて移ろう時代を見届けながら「生きること」を最優先するのが正しいととるか、それは各人それぞれでしょうが、個人的には後者を推奨します。
神風特攻隊とかクソだろ。命をなんだと思ってやがるんだ。
カッコ悪くてもいい、自分の人生を大切にしよう。
世間はクソだが自分までクソになるな!
絶望の世界で生きる妙味は香ばしい
でもやっぱり人生はクソゲー