新型コロナウイルスによる様々な影響下の中で、最も懸念される現象のひとつに「自殺者数の増加」があるわけですが、個人的には本当にバカバカしいというか、物事に行き詰まったら自殺するという発想が、稚拙すぎて恥ずかしいことだと訴えたい所存です。
打開策の思考を放棄して自殺に逃げるのは実に愚かな行為です。
コロナショックで自殺者は本当に増えたのか?
直近4ヶ月の7月以降、確かに自殺者数は例年と比して増加傾向にあります。
特に例年8月は自殺者数が比較的少ない時期にあたるのだが、今年の8月はこれまでの自殺者数推移とは異なる伸びを見せ、10月に至っては2年半ぶりに月間自殺者数が2000人を越えたことで、ここへきていっそう自殺の増加が不安視されている。
しかし上記サイト(東京新聞)の統計グラフを見ても解るとおり、今年の上半期の自殺者数はこれまでで最も少ない数を推移しており、特に緊急事態宣言渦中であった4月~5月においては、明らかに例年に比べて自殺者数が少なかったという事実は何故かあまり報じられていない。
つまり自粛によって救われた命も確実にあったということだ。
もちろんコロナによる経済苦や鬱・不安などで自殺を選ぶ人たちが下半期に入ってから増えだしているのも事実であるが、結果一年を通しての自殺者数は昨年とほぼ変わらない総数に落ち着くものと思われる。
つまりコロナ禍の生活スタイルの変化によって死なずに済んだ人と、死に急いだ人で相殺された結果、必ずしもコロナショックによって自殺者が増えたと言い切るにはまだ早計なのではないだろうか。
↓こちらは4月に書いた記事
コロナによる失業で自殺するなんてバカすぎる
それにしてもですよ、コロナ禍による失職・廃業に追い込まれた方々はもちろん気の毒なのですが、それで満足のいく社会保障が受けられないからと言って単純に自殺に走るのはどうかと思います。
基本的には人生何が起こるかわからないというものだし、今回のように世界規模で全人類一律に被害を受けているという状況ならば、むしろ日本人の大好きな連帯感をもってして闘えばよいのであり、わざわざ「詰んだ」と決めて一流プロ棋士のように投了までまだいくつも指し手がありながら早めに負けを認めるのがカッコイイかのように自害するのはどうかと思います。
私に言わせれば経済苦で自殺する人間が一番愚かだと思います。
いじめや失恋で自殺してしまう人の方がまだ理解ができるというものです。
何故ならどちらも理由が「絶望」だとしても、財政苦であれば自己破産するだとか、路上生活するだとか、いくらでもまだ手段はあるはずだからです。
実際「飢餓」で餓死する人なんてこの日本ではほとんどありません。
本当にお金がなくて死んじゃうというのであれば、餓死するまで生きてみてはいかがでしょうか?
おそらく餓死する前に何かしらセーフティサポートが受けられるはずですから。
「お金がない」⇒「死ぬ」という発想は常識のウソであると知っておくべきです。
コロナで将来が不安だから自殺って頭おかしい
もうひとつコロナによって将来の見通しが暗く、希望が持てなくて鬱と不安をこじらせて自殺してしまう女性が増えてるそうですが、これもまた全くトンチンカンな動機です。
そもそも未来がどうなるかなんて誰にも判らないですし、だからこそ不安であるのも大前提であるし、例え生活様式が質素になり、気軽に遊びに出掛けられなくなったとしても、インドアなリモートライフの中に楽しみを見つければよいのであって、生活レベルを下げるくらいなら死んだ方がマシといって自殺してしまう人がいるなんてちょっと信じられません。
確かに今より悪くなる未来がわかっていたら生きる意味がないというのも解ります。
僕も十代の頃そのような詩を書いた記憶がありますw
ですが、何もかも悪くなるのが決定事項なはずがありません。
事実コロナによって見直され改善されたものとか目を凝らせば色々あるはずです。
飲み会がなくなるとか、行列や満席がダメとか、ディープキス禁止とか、いいじゃないですか。
将来が不安だとしても、いくつもの夜を震えて眠ればいいじゃないですか。
目が覚めてアップルティーでも飲みながらマカロン咥えれば落ち着きますよ。
確かに未来はバラ色ではないかもですけど、死んだ方がマシなほど地獄であると証明できる人以外、自殺を選択する資格なんてありません。
コロナ禍の自粛で覇気を失くしていく陽キャたち
コロナ自粛が叫ばれ続く中、これまで意気揚々と過ごしてきた陽キャの方々達が、徐々に覇気を失くして弱ってきているのも頷けます。
実際彼等は少し弱ってくれるぐらいで丁度よいという部分もあります。
花火大会やハロウィンなどの催し・お祭りが中止になるのは寂しいですがやむなしです。
飲んで騒いで踊るのも全て禁止です。ザマーミロ。
これまでボッチは可哀想と見下すか、協調性の無い奴と嫌うか、一人で自由に行動したい人に対する同調圧力がすごいのがこの国の空気でしたが、それが今壊れようとしているのです。
むしろ単独行動・おひとりさまが推奨される文化に変わろうとしているのです。
いままで良いとされてきた「にぎやかさ」の終焉です。
コロナウイルスによる病死より自殺の数が上回る皮肉
これまでの期間でコロナウイルスによって命を奪われた人の数は日本全国で2000人以下ですが、一方で10月だけの自殺者の数は2000人を越えてます。
つまりコロナなんかよりも自殺問題の方がよっぽど闇を抱えた大問題という事なんです。
そもそもコロナに罹りたくないから死ぬっていうのなら本末転倒ですよ。
だって死なない可能性の方が圧倒的に高いわけですからね。
ただの風邪とまで軽視するつもりはないですが、死ぬほど恐れるものでもないのではないでしょうか?
海外メディアも日本の歪な現状を報じてます。↓
コロナの死者よりも多い自殺者数に海外メディアが驚愕。日本の「メンタルヘルス・パンデミック」
しかもコロナに罹ってもいない人が不安を理由に自殺するなんてちょっとどうかしてるので、まずは速やかに心療内科に足を運ぶべきなのですが、コロナ禍で病院の敷居も更に高くなっているため、コロナ鬱になってしまった人のメンタルケアがイマイチ行き届いていないことが問題かもしれません。
コロナを理由にのんびり冬眠してよーぜ!
結局今でも日本人はちょっと働きすぎなんです。
「いっぱい働いていっぱい稼がないとダメ!」という価値観に支配されて洗脳されてます。
これは本当に病的なほどです。
「仕事がないと生きていけない」って本気で思い込んでる人ばかりです。
そんなこといったら南アフリカ人の4人に1人は死ななきゃいけません。
でも南アフリカの人たちは自殺なんてほとんど考えません。
いろんな事情で死がそこいらに迫っていて緊迫しているから、自ら死のうなどと思うはずもないのです。
つまり安易に自殺を決行する侍魂とは、真の不幸や過酷を知らない甘ちゃんゆえの逃避癖なのです。
ここはムーミン谷ではないけれど、ひとまず休んで、ウイルスの活性化する冬はひとつみんなで冬籠りするというのは如何でしょうか。
もちろん医療や配送業など必要な仕事に従事されてる方々には引き続きこれまで以上に高い給料を差し上げて頑張って頂きたいところですが、どうでもいい仕事をされてる下級戦士たちは、家でおとなしくしてるべきではないでしょうか。
国が補助金を出して今冬は冬眠を推奨するべきだと思います。
それでは一足先におやすみなさーい。