テレビ埼玉で再放送が始まりましたので、懐かしいなぁと思いながら視聴していたのですが、あまりのつまらなさにイライラしてきました!
こんなのが一世を風靡した名作!?
当時から好きじゃなかったし、中年になって見た所で面白いはずがないわけだけど、昨年の北斗の拳の再放送は楽しめたのでそうゆうことではないと思うんですよ。
なので改めてアンチ幽遊白書評を綴ってみたいと思います。
これ推してた腐女子も今ではアラフォーでしょうが、昔は現在のようなイケメンアニメがほとんどなかったですからね。
しょうがないと言えばしょうがないのですが。
幽遊白書って面白い?
評価されるポイント
脇役の男性キャラクターが魅力的に描かれてるところが唯一の評価ポイント。
飛影
クールで小柄で漫画好きオタク女子のハートを鷲掴みにした人気ナンバーワンキャラ。
異論はないです。
確かに幽白の中で唯一にしてダントツに魅力的なキャラクターは飛影だと思います。
二次元要素が強く、中二病を刺激するポイントが盛りだくさんで、その人気も頷けます。
蔵馬
作中男性キャラ唯一の良心であり、優等生でありながらも冷徹な強さも兼ね備えた完璧キャラ。
作中でもモテキャラ担当で、幽白ファンの間でも飛影に次ぐ2番人気だ。
優しくて美しくてたくましい‥オマケに育ての母親を大事にするマザコンぶり。
そりゃ二次オタ女の理想を全部体現してるってなもんです。
桑原
美少年だらけの中でコワモテブサイク担当ということで、絵面的に不可欠な役割。
三枚目のお調子者キャラで辛気臭くなりがちな空気を幾度となく救う優れもの。
アニメの声は名声優の千葉繁だし、こちらもある意味完璧な脇キャラ。
戸愚呂兄
最後は全然不人気キャラですけど、個人的に大好きなのが戸愚呂の兄の方なんです。
こんな不気味で気持ち悪くて醜悪なヒールもそうそういませんよ。
桑原ごときに敗れてしまうのはどうかと思いましたよ。
弟にも見放されて最後は蔵馬に無限地獄に葬られて永久に狂い続けてる姿がちょっとトラウマになるほど衝撃的でしたが、インパクトは仙水よりも上です。
ジャンプ王道のバトル系に路線変更して成功
幽遊白書のストーリーは一貫性がなく、ひどいの一言に尽きます。
初期は幽霊の除霊とか甦りとかをテーマにしたいわゆるハートウォーミングな内容だったのですが、このままだと前作同様打ち切りになると気付いたのか、バトル展開へと方向転換したことで見事人気を勝ち取ります。
しかし終盤作者がやる気を失くしたのか描線も粗くなり、漫画のラストは打ち切りかのように唐突なもので、当然ファンからは大ブーイングで、そのせいで作品の全体評価は人気だった割に辛いものとなった。
幽遊白書がつまらないと感じる理由
主人公幽助が粗暴な悪ガキで魅力がない
主人公の浦飯幽助、イキった不良で全然魅力がありません。
漫画あるあるとして中学生らしくない二次元キャラが多い中で、中学生のあどけなさがあるのは評価できるポイントではあるのですが、短ランリーゼントが当時でもすでに古くて、やんちゃなキャラクターも深みがなくて、全然共感できないし好きになれないんですね。
外見もちんちくりんで弱そうだし、霊丸という指から光線を放つ必殺技も陳腐でダメダメ。
アニメの佐々木望の声はあっていて良かったですけど。
女性キャラは可愛いけど個性と魅力がない
ぼたん
最も魅力的でなければならない裏ヒロインであるが、おっちょこちょいな感じやセリフ回しがことごとく寒い!
霊会案内人ぽくない振る舞いも空回りしている印象で、彼女の存在が緊迫感をぼやかしてしまうので、キーパーソンでありながら最初から不要なキャラのようにも思えてならない。
雪村螢子
主人公幽助の幼馴染の彼女。表ヒロインであるが話の流れに翻弄され続けるだけでキャラも弱い。
作者の富樫もつまらないとして一番嫌いなキャラだそうだが、だとしたら作者としてもうちょっと彼女の見せ場を考えられなかったのか?と問いたいところだ。
雪菜
飛影の双子の妹であるが本人はその事実を知らない。
桑原に求愛されているが、なんなのかよくわかっていないド天然。
男子オタ的には最もそそられるキャラであり、出番が控えめなのもまた飢餓感を増幅させる。
どうせなら彼女を核とした話で終盤を盛り上げてほしかった。
審判
作者の富樫は基本的に可愛い女の子のキャラクターを描くのが好きな作家なんだとは思う。
そのため無駄に審判を陽気な女妖怪に据えているのだが、これが非常にしらけるのである。
あんなに無茶苦茶なバトル場でレフェリーがか細い女ってのがリアリティなさすぎだし、ビジュアルもイマイチで適当なやっつけ感が透けて見えるのがかなりのマイナス。
幽遊白書はひどい駄作だ
好きでもないのに改めて考察してみましたが、やはり駄作であるといえるでしょう。
中学生女子だけが楽しめるマーケットなんじゃないでしょうか。
作者の富樫義博氏はその後も「ハンターハンター」でヒットを飛ばし、マイペースな作家として愛されておりますが、私にとって富樫義博といえばジャンプ連載デビュー作品の「てんで性悪キューピッド」であり、本来彼の持ち味はエロコメなわけで、幽白は本当に売れるために嫌々描いた作品だったんだろうなと終始見てとれるからこそ、きついんですね。
ただ売れる方向へ軌道修正して見事ヒットさせた手腕は見事であり、やはり才能のある作家なんだとは思います。
時代背景からキャラクター配置まで「スラムダンク」といくつか共通する部分があるので、こちらも合わせてご覧ください。↓