それまでラジオの音源を録音したのを聴きつつ、リリースまで待ちに待って発売日にレコードショップへGo!というスタイルも今じゃ懐かしい限りですが、今考えるとものすごい情熱だなぁと思います。十代の頃は漫画とかも新刊を発売日に買うのは当たり前でしたからね。
というわけで自分にとっては90年代がまさにその時代でして、発売日に買ったCDを振り返り思い出してみたいと思います。
布袋寅泰 /GUITARHYTHM Ⅱ (91/09/27)
まさに今日がこの日だったからこの記事を書こうと思いついたのでした!
夜の19時頃に隣町のレコードショップに五千円握りしめてチャリを漕いで買いに行ったのを覚えてます。
レジ横にはBACK-TICKのアルバムが平積みされてたのも記憶します。
ベルベットケースの超豪華仕様のダブルアルバムでしたね。
当時はゲームソフトとかも定価で買ってましたからCDに五千円出す事にもさほど躊躇しませんでしたが、今考えるとありえないですね。
家に直帰して聴いてすぐに後悔したけどねw
思ってたのと違う‥って。
ファーストアルバムみたいなのを期待してましたからね。
山下久美子の方に良曲を回したに違いない‥!と思い込む事にしたものです。
久保浩二/ COZY (92/03/21)
TMNが活動を休止した頃で、でもラジオはやっていて、ずーっと裏方でマニピュレーターとして活動していた久保浩二の存在を知りました。
あと伊集院光のラジオで荒川ラップブラザーズを組んでたりして、この年の久保浩二は結構活動的でしたね。
でも全然一般知名度はゼロだからレコ社もインディーズのメルダックだしで、なかなかショップにも入荷していなくて何件かはしごして苦労してようやく入手した覚えがあります。
確かこの日は雨の日で2駅くらい歩いて大変でした。(予約しとけよ)
でもめあての曲はアルバムに収録されていなくてガッカリでした。
歌も下手だし捨て曲もいくつかあるし買わなきゃよかったと後悔。
その後小室ブームがきて楽曲編曲を任される事も多くなりASAYANにも出てましたが、この人は裏方に徹するべきで表に出たのはマイナスだったと思います。(印象的に)
氷室京介/Memories of Blue (93/01/07)
「Kiss Me」のヒットでミリオン突破でオリアルでは一番売れた氷室の4枚目。
ファーストアルバム以来の購入となりました。(2枚目3枚目はレンタル)
先行シングルの「Good Luck My Love」が個人的に大好きで、購入を決断。
聴いてみると10曲入り40分強とボリューム的に少々物足りなく感じました。
全体的にポップなんだけどなんかチープでダサい印象を受けました。
別にレンタルでよかったじゃんと後悔しました。
4曲目のバラード「RAINY BLUE」は名曲だと思います。
このあたりから徐々に氷室京介はバラードでも聴かせるタイプへとステップアップしていった感じですかね。
access/FAST ACCESS (93/02/25)
浅倉大介がユニットを組んで待望のアクセスのデビューアルバム。
前年にリリースした浅倉ソロの「D-Trick」が良かったので、もう最初から期待値は高かったので、アルバム全体初聴きでは「うーん‥」な印象。
当時TMNがなかなか活動を再開しなくてやきもきしていた頃なので、そのままアクセスに移り流れたファンクスは多かったと思われます。
個人的には次の「ACCESS Ⅱ」のが満足度は高かったです。
電気GROOVE/ VITAMIN (93/12/01)
オールナイトニッポン終了後の置き土産としてリリースされた4枚目。
名曲「N.O.」がリアレンジで収録されるというのが購入に繋がりました。
アルバムの半分はテクノインストでとっつきにくいアルバムです。
最初はラップグループかと思ってましたが、この辺から完全にテクノユニットな音楽性を全面に出してきましたね。
個人的にはユニークな歌詞の歌ものが好きでしたので、ガッカリですよ。
買わなきゃよかった‥とw
でもその次の「ドラゴン」も買ってしまう程、電気グルーヴが好きでした。(石川よしひろも好き)
橘いずみ/太陽が見てるから (94/01/12)
前年のシングル「失格」のインパクトが絶大で、その路線での次の「バニラ」は微妙でしたが、ラジオのプロモーションで流れる「ハムレット」に惹かれて買ってしまいました。
「サルの歌」と「可愛い女」も好きですが、ちょっと物足りない。
次のアルバムも5か月後にリリースされて、この年の橘いずみは精力的でした。
個人的には「永遠のパズル」が入ってる「こぼれおちるもの」の方が好きです。
やはり尾崎豊のプロデューサー須藤氏が全面的にバックアップしてるというのが購入動機としては大きかったですね。
尾崎豊が性転換して新譜をリリースしてる‥みたいな感覚でw
t r f/ WORLD GROOVE (94/02/09)
前年デビューして「EZ DO DANCE」でスマッシュヒットをかましたtrfの満を持してのフルアルバム。
先行シングル3枚がプチヒットしてアルバムはミリオン達成しました。
まさに小室ブームの先駆け的な作品なわけで、先を見据えた勢いが感じられる。
この年の夏はtrf旋風すごかったですね。
小室プロデュース・小室サウンドを語る上では絶対に欠かせない作品と思われる。
なんとなくTMの「CAROL」を思わせるコンセプト構成。
globe/globe (96/03/31)
400万枚以上売り上げたglobeのモンスターデビューアルバム。
先行シングル「DEPARTURES」の大ヒットも大きかったですね。
まさに小室ブームの絶頂期でした。
既発シングル多めではあるけれど、アルバムとしても完成度が高く、小室さんの評価爆上がりです。
結局globeとしてはこのファーストアルバムを売り上げ的にも内容的にもその後越える事は出来ませんでしたが、このアルバムはJ-POPの金字塔として不動の爪痕を遺したんじゃないかな?
華原朋美/ LOVE BRACE (96/06/03)
「I’m proud」収録のデビューアルバムにしてミリオン。
デビュー曲「keep yourself alive」のロックアレンジが残念だった事だけは鮮明に覚えてます。
「I BELIEVE」もシングルヴァージョンのまま聴きたかったですね。
この頃の小室さんは忙しいにも関わらずアルバムでシングル曲は大幅なアレンジを加えて書き換えられており、かえってそれが余計な事すんなよって感じでした。
スキャンダラスな設定を逆手にとっていて、まさに二人の人生絶頂期を音源化したような作品。
個人的にもこの頃に戻って人生やり直したいですw
宮村優子/不意打ち (97/09/22)
「エヴァ」のアスカ役で大ブレイクした翌年、みやむーという愛称で一躍トップ声優に昇りつめた最盛期のセカンドアルバム。
個人的にはアスカよりもレイ派でしたし、特段みやむーのファンでもありませんでしたが、何故だろう‥まさに不意打ちのリリースで思わず手に取ってしまったんですね。(ホントに謎)
「彼と彼女のソネット」が収録されていたからかな?
あ、思い出した!
アニメ「はいぱーぽりす」が大好きで、彼女がヒロイン夏姫役だったんですよ。
だからアスカ効果ではなくて、夏姫効果だったとだけ強調しておきます!
このあたりから声優の歌に興味を持ち始めたかもしれません。
90年代後半アイドル声優のパイオニア的存在かもしれませんね。
まとめ・感想
この頃ってレンタルCDショップも隆盛期でして、発売して二週間後にはレンタルで借りてダビング出来るわけで、基本的にはレンタルで済ませていたのですが、それでもその二週間が待ちきれなくて買ってしまうパターンと、もうひとつはレンタルショップに入荷されないマイナーすぎるものは買うしかなかったですからね。
あと90年代はカセットテープへのダビングでしたので、音質にこだわるものはCDで欲しいというのはありましたね。(小室系のデジタルサウンドなんかは)
どちらにしても相当な「熱」があっての購買になりますから、ネット以降のポチッとは全然違いますよね、購入までの敷居が。
最後にCDを買ったのは多分メジャーどころでは2015年のサイレントサイレンか小倉唯あたりですかね。
デジタル配信が主流となった今、CDという媒体が完全に懐かしアイテムとなっていることに一抹の寂しさを覚えつつ、いつでも手軽にYOUTUBEで聴ける環境って最高だなと思うのでした。