90年代回顧録

尾崎豊は永遠の中二病だけど唯一無二の真の伝説のロック歌手だ

もうあれから30年弱経過してるっていうのに未だに聴いてるし、未だに全然好きなままだし、これはもう一生聴き続けるんだろうなと思う。

映像だってもう三十年以上も前だっていうのに、やっぱり伝説のカリスマなわけですよ。
全然色褪せない。全然飽きさせない。

いつまでも永遠にカッコイイままの若くてキラキラの尾崎豊が動画の中には存在し続ける。

尾崎豊~誤解されたヒーロー

もうなんなんだろうね、生き様がドラマティックすぎるし光のような速さで駆け抜けた輝きがいっぱい詰まってて、瞬きした途端消えちゃいそうな透明感がたまらないっス

てゆーかカッコ良すぎ。まさしく唯一無二

尾崎ファンって言うとなんか誤解されそうであんまし自分から人にカミングアウトする事はないんだけど、でも実際に彼もファンもかなり誤解されてるわけですよ。

僕も彼が死ぬまでは学校や社会に反発してるだけの不良の代弁者くらいにしか思ってなくて曲を聴きもしないでマスコミが発したイメージだけで判断して興味を示さなかったわけだけど、急逝直後のワイドショーや追悼番組ではじめてまともに見て聴いて衝撃を受けたのが十七の春だったわけだけども、その時からもう今日まで常に聴きまくりですよ。

愛を哲学する唯一無二のメッセージソング

こんなに真剣にクソ真面目に「愛」についてあーでもないこーでもないと考えて自分の葛藤をそのまま歌にしてる歌手なんて他に知らない。

彼が歌ってるのは反発なんかじゃ全然ない。哲学ですよ。

優しさと悲しみに満ちた希望の嘆きなわけですよ。

相反する感情の苦しみからの吐露を痛々しくも美しく歌ってんだよ。

こんな奴いないって。

僕はミーハーなのでJ-POPの新譜は結構幅広くレンタルしたりして聴いてきたんだけど、大抵の曲はひと月もすればもうどんどん聴かなくなっていく。何故なら新しいのが次々出るから。

でも尾崎の代わりとなる歌い手や歌はいっこうに現れないからいつまでも聴いてるんだと思う。

尾崎豊の魅力は顔と声と不在感

似たような顔の俳優や似たような歌を唄う歌手はいっぱい居る。

けどみんな薄っぺらい。ニセモノだからペラペラ。

本気で愛を歌うなら命を賭けなきゃ胸に響かないよ

つまりね、もし今も尾崎が生きていたとしたらやっぱり俺は彼の言葉を信じなかったと思う。

俗っぽいけどやっぱり死んだから神格化されるわけだし死んだからこそ残された曲に生命力がいつまでも宿ってるんだと思う。

不様な格好で死んだからこそ俺は彼が好きなんだと思う。

生きてる人間は皆インチキ野郎だと思ってるから。自分も含めて・・ね。

尾崎豊は曲とアレンジに関しては特筆すべき点は全くないのだけど、詩と声とパフォーマンスとルックスは圧倒的だ。

個人的にはルックスが最も魅力的だ。

甘からず渋からず少年のようで老人の様な達観した目がたまらんです。

僕はまったくホモではないので尾崎に抱かれたいとかア〇ルに入れて欲しいとかは全く思わないが、単純に大人の男として見て素敵だなと思う、足長いし。

尾崎裕哉は伝説の第二章を紡げるか

ところで息子の裕哉くんだけど、賛否両論あるけれど、個人的には好きですね。肯定派です。

最初にyoutubeで流れたアムウェイだかで歌ったカラオケ映像を見た時、その声にマジで泣けましたから。遺伝子恐るべし!間違いなく息子なんだと。

僕が音楽を聴いて泣いたのは後にも先にもこの時だけですね。

基本音楽で泣く事ってないんですよ、自分の中では。

でも、裕哉くんの声を聴いた時、なんともいえない嬉しい気持ちになりましたね。

だから「始まりの街」でしたっけ?を聴いた時、いよいよ第二楽章尾崎伝説の始まりにちょっぴり期待したんですよ。

けど思うようなリリースはされなかったのが残念でしたが、仕方ないんですかね。

尾崎豊の嫌いな曲ワースト10

尾崎のアルバムではだいたい10曲中8曲は大好きなんですが、2曲程の割合で捨て曲もあったりします。

そこで個人的に好きじゃない曲をあえてセレクトしてみました。

置き去りの愛

「誕生」は一番大好きなアルバムなんだけど、この曲だけいつも飛ばしちゃいます。

多分尾崎の全楽曲中一番聴いてない曲です。

理由

ストリングスが美しいんだけど歌詞が少なくてひとつの歌としても完成されてないような感じで、尾崎豊らしさが全くない意味不明な曲。

贖罪

単調なリズムで暗いことをぼやいてるラストアルバム中盤のまさに捨て曲。

これなんて読むんだろう?どんな意味だ?ってなって、勉強にはなった。

米軍キャンプ

長ったらしくて聴くに耐えられない!

これが伝説の大阪球場ライブの一曲目にチョイスされたのが逆にすごい!

「壊れた扉から」を聴くとき、いつもこれだけ飛ばします。

I・S・M

「街路樹」の2曲目。

尾崎の声がヤバい。

悪い意味で変わってしまった尾崎に愕然とする一曲。

「BIRTH TOUR」のセトリに常時入っていたが、これをやるくらいなら他のバラードのがマシだろと思うのだが、本人が気に入ってたのだろうか?

一人称が「おいら」なので多分十代の頃に作られた曲なんだろうけど。

Get It Down

ノリの良い曲が必要で無理矢理作ったような軽薄なアップチューン。

尾崎が書いたとは思えないようなアッパラパーな詩に違和感しか覚えない。

COLD WIND

「I・S・M」同様尾崎の汚い声に幻滅する。

サウンドまでチープに聴こえてくる。

Bow!

「回帰線」の2曲目。

ブルーススプリングスティーンの曲のAメロをわざわざパクってまで出す曲だったのか甚だ疑問。

歌詞ももうちょっとなんとかならなかったのか及第点。

ハイスクールRock’n’Roll

デビューアルバム「十七歳の地図」収録の初期のライブの定番だったが、時代的にも横浜銀蠅を彷彿させてしまうのと、そもそも尾崎に「踊ろうよ♪」とか言ってほしくない。

タイトルから恥ずかしくてもう‥なんか嫌だ。

尾崎豊の好きな曲ベスト10

10曲じゃ全然足らないんですけどね。

永遠の胸

唯一無二の究極の哲学ソング。

尾崎豊の唄ってきたことの総括であり、メッセージの全てと受け取っていい。

十七歳の地図

This is 尾崎豊で、名刺みたいな初期の代表曲。

にわかには「15の夜」よりもこっちを聴いて尾崎を判断してほしいと思う。

Forget-me-not

尾崎バラードの最高峰。

美メロに泥臭く熱唱するスタイルが否が応でも突き刺さる。

LOVE WAY

難解で独特な歌詞を詰め込んだヤバい歌。

「生きるために汚れていく全てが愛しい」なんて尾崎にしか書けない。

卒業

なんだかんだ言ってメロディが秀逸な尾崎の代表曲。

サビばかりが誇張されがちだが、全体の歌詞も素晴らしい。

存在

音はチープで軽すぎるんだけど、対照的に詩が重厚というギャップ。

「あるがままを受け止めながら、目に映るものすべてを愛したい」

誕生

自分の半生を反省しながら綴った嘆き節。

自身の事を唄うロックンローラーって日本ではあんま居ないよね。

Freeze Moon

曲の構成というかインパクトがすごすぎて圧巻。

ライブ映えする定番曲だが、緻密に狂ってる感じがイイ!

Scrambling Rock’n’roll

これぞロック、これぞ自由への叫び。

「自分の暮らしが一番自分を傷つけると泣いてる」って文学じゃん。

COOKIE

カントリー調の異色作。

色々あって大変だけど、愛しい人の焼いてくれるクッキーひとつで乗り越えられるっていう歌。

甘い物シリーズでは「ドーナツ・ショップ」も好きです。

尾崎が今も生きていたら‥

もし今も生きていたら尾崎はどんなふうに歌うんだろうって事は誰しもが想像するんだけれど、やっぱりそれは無粋で、楽しそうに中年になった尾崎が若い頃の曲をテレビで安売りして歌う姿なんて違うとも思うし、それでも生きていてほしかったなぁとも思うけど、それだとファンになったかな?とか色々考えたら、26で急逝した運命こそが正規ルートの史実なんだと改めて納得するのです。

それでは最後に「永遠の胸」を聴いてお別れします。

♪僕はいつでも~ここにいるから~♪

お前が歌うんかいっ!