一学期が終了して夏休みが始まりましたね。
一学期の成績(通知表)はいかがでしたでしょうか?
中学生に限定して言えば、三年生なら二学期と同じくらい一学期も重要でありますし、東京都であれば二年生以下の内申は高校受験に直接関係ありませんので、まだ巻き返しの猶予は十分に残っています。
通知表の内申点なんて所詮は目安ですから、良くても安心油断できないし、悪くても反省して改心できれば良いだけです。
近年では通知表のつけ方も相対評価から絶対評価にシフトしまして、色々と昔の親世代の基準とは異なる部分がかなりあります。
通知表の絶対評価の問題点について感想を述べていきたいと思います。
通知表の絶対評価はクソ!
定期テストの点数は重要視されなくなってきた?
今回ね、息子は中一の一学期という事で初めての定期テスト、中学生としての初めての通知表を貰い受けたわけですが、思っていた程じゃなかったんですね。
というのも期末テストでは全教科結構頑張ってかなり高得点&上位に喰い込んだので、通知表は5が3つか4つあるかな~と期待していたんですよ。
ですが蓋を開けてみたら一つしかありませんでした。
知識・技能、思考・判断・表現、主体性&態度と、3項目が一つの教科内の指針としてあり、それら全てがトリプルA評価であったにも関わらず、5に届かなかった教科もいくつかありました。
補足としてトリプルAであっても4に近い評定の場合は4になると書いてありました。
テストの点は「知識・技能」の部分に該当するんでしょうが、「思考・判断・表現」もテストの中で分類分けされていたので、おそらくこの二つはテストの結果によってAかBか決まってくるんだとは思います。
問題なのは「主体的に学習に取り組む態度」の項目です。
こちらは授業態度と提出物の有無とそのまとめ方によるところだと思いますが、これがネックとなりました。
息子は提出物を忘れたり期限内に出せなかったり、レポート評価も微妙だったりして、ここがBになってしまっている教科が半分くらいありましたので、致し方ないかな‥と。
提出物をしっかり出すのは基本だろと注意しました。
5段階評価だが実際は4段階評価であると理解すべし
我々の頃の相対評価でつけられる成績表では5と1の数が全体の7%、4と2の数が全体の24%、3の数が残りの38%と決まっていました。
その為7%から僅かに漏れてしまって8%に位置する生徒は容赦なく4を付けられて、職員室に抗議しに行くという光景もありました。
相対評価の利点は学校内(その学年)の各教科の偏差値が一目瞭然であるということです。
しかし令和に入ってから成績のつけ方が絶対評価に変わりましたので、ある一定の水準をクリアしていれば何人でも5をもらえるし、逆にそれに大きく満たなかったとしても何故か滅多に1は付けられない仕組みになりました。
そのおかげで全体の中で2よりも5の方が獲得数が多い状況となり、5の価値が薄れると共に3が平均とは言えなくなってきました(平均より以下ということ)。
つまり表向きは5段階評価なんですが、実際は1と2の人を足しても5の人の数に満たない程である為、4段階評価みたいなものなんですね。(実に中途半端!)
だから中間というのが3ではなくて3と4を半々という事になるのです。
相対評価の時はオール3=普通でしたが、絶対評価の今ではオール3では普通以下という事で偏差値にすると45周辺という事になるのです。
逆にちょっと頑張れば4を取れる状況なので、本当にだいぶ感覚がこれまでの相対評価とは変わってきます。
個人的には通知表の重み(残酷感)がなくなって好きじゃないですね。
でも当事者である子供にとってはこの方が良いのかもしれません。
それでも5を取るのは難しい?簡単ではない!
そんなわけで絶対評価だと1や2よりも5を取る人の数が多いのだから、ちょっと優秀であれば簡単に5なんて取れるだろうと勘違いしてしまいがちですが、意外とこれが簡単には取らせてくれない仕様になってるみたいなんです。
それはテストの点数だけでは決めないという前述の「主体的に学習に取り組む態度」という箇所がある為、ここがBだと5を貰えません。(Aでも貰えない場合も全然ある)
その為定期テスト中間期末で90点以上、提出物を完璧に出して、授業中も姿勢と視点がちゃんとしていて初めて5を貰う資格があるというわけなんです。
ある意味逆に5を取るのは点数だけではない為難しくなったとも言えます。
つまり絶対評価の通知表では3より少し少ない程度で、4の数が多くなったという事です。
90点以上(前後)でも3を付けられてしまう!
追記です。(二年生になりました)
その後の通知表も色々ありました。
まず副教科は本当に筆記試験の点数ではどうにもならないことを実感します。
息子は美術で97点を取っても通知表の内申点は3でした。
もちろん5をくれというわけじゃないですが、何故4じゃないのか。
作品がB評価なら間を取って4じゃないのか。
Cだったのなら納得ですが。
あと体育もテストで90点取ったのに評定3でした。
実技が相当に運痴なので本人もそれは納得なのですが、ただ知識技能の欄がAじゃなくてBだったので、もはや筆記試験の点数ってほとんど考慮されないのか?って思えてきます。
思考判断表現に至ってはCでした。ここがBでもCでも3なんですけど、ここをCにするのなら知識技能はAにしてよって思います。3に変わりはないにしても。
そもそも知識と技能って全く違うやん。思考と表現も別物やん。
むしろ知識と思考がセットで、表現と技能がセットであるべきでは?
判断ってなんだよ。主体的な態度も教員の主観に書き換えろ。
これテストが70点以下だったら2だったのでしょうか?
あと国語でも90点近くとっても評定3でした。
美術と違って平均点も低く、ランク的にはかなり上位でしたので手応えもあったのですが、それでも3だったので親子共々ガッカリ落ち込みました。
三者面談で担任(国語)に聞く
担任が国語の教員でしたので、三者面談時にやんわりと何が足りなかったのか、どうすれば4になるのかを直接訊ねました。
するとやはりテストの点は問題ないのですが、授業プリントの文章力やまとめ方といったところが弱かったそうで、プリントにはいつもB評価が付けられていました。
でもだったらテストの点と相殺して4でよくね?って思いましたが、主体的態度の部分もBだったので、ここがAじゃないとダメなんだなと察しました。
要は先生に気に入られるか、わかりやすく積極的な姿勢を見せているかどうかなのでしょう。
でもそれは内向的な性格だったらどうにもできないことです。
なのでもう息子にはテストで90点以上を常時取るしかないと言いました。(80点台じゃ3にされてしまう)
結局プリント(ノート)のクオリティだとか、全部先生の主観によるところが大きいので、先生の気に入るものが出せないのであれば100点近くとって黙らせるほかありません。
でもそれでも5は取れないんだろうな。4で我慢するしかないんだろうな。
内申点の限界
通知表、なかなかやっかいです。
先生に媚を売れとは言えませんが、担任も言ってましたがどんどん質問してほしいとのことなので、やはりつまりは積極性なのでしょう。
テストで点数を取るだけでは内申評定を上げるのに限界があるということです。
推薦狙いの子とかは試験勉強よりも世渡り処世術を重視してそうですが、それをいやらしいと批判する気はありません。そっちのが大変ですから。
でもそれが出来ない子に出来るようにしろとまでは言えませんから、やはり満点近く取れるくらいに点数を高めるしかないなと思いました。
内申点の重みが以前よりも薄れてる気がしてきますが、それでも依然推薦を受けるのに内申点は絶対の基準になるので、通知表の成績・内申点を気にしないわけにはいきません。
(うちは推薦は諦めてます)
ただあくまで通知表は現時点での学校側からの評価として受け止めて、改善点を探る手掛かりレベルのものであると捉えるのが正解かもしれませんね。
正確な偏差値は模擬試験を受けなければ判らない
高校受験は内申が満たなくても入試の当日点が良ければ合格可能
通知表の内申点に一喜一憂せずに地道に勉強していこう