身も蓋もない事ではあるのですが、これって真理なんですよね。
故にいろんな考察や議論をする中でもタブーとされる極論になるわけですが、真実を追求すると世の中は金だし、人生は運と縁だし、個々の能力は最初からある程度遺伝で決まるというわけです。
そこに多少の環境なり努力なりが介入することで、遺伝だけでは決まらないという屁理屈が事実をマイルドに隠蔽させますが、実際どうなのか。検証してみたいと思います。
遺伝子ガチャによる子のスペック
頭の良し悪しは遺伝で決まるか
解り易い例えでは東大生の親は高学歴であるということです。
高学歴の親は高収入とは言われておりますが、そもそもが高学歴の親は高学歴なわけです。
そりゃ例外はつきものなので稀に低学歴の親が自身のコンプレックスから子供に英才教育を熱心に施すというケースもあるでしょう。
しかし遺伝子というハンデをその子は背負っているのでなかなか大変でしょうね。
もちろん頭の良さは学歴だけでは測れませんので、いろんな察する能力や言語感覚や発想力など様々な場面で優秀さを垣間見ることができるでしょう。
当然親にはない能力を子が持つ事も珍しくはないのですが、親の能力をそのままもしくはそれ以上の力で受け継ぐ事も珍しくないので、やはり遺伝子による親ガチャはかなりあると言いきれます。
顔の良し悪しは遺伝で決まるか
これは遺伝が大きいと思われがちですが、結構微妙なんですよ。
だいたいの子が親の悪いところを受け継ぎますので。
美男美女の子供が美男美女になる確率は高めではありますが、それでもほとんどの子は親を越えられないし、むしろなんで?っていう場合もわりとありますから。
逆に美男ブスorブ男美女のカップリングの方が意外とイイ感じでブレンドされて良い顔が出来上がったりもします。でも大概同レベルでくっつくのでルックス格差婚はレアになりますけど。
ただ最終的に大人になると子供は親に似てくるものではありますが。
話を戻しますと、顔は遺伝で決まるか?でしたね。
似て当然ではありますが、うまくミックスされるかどうかは運次第です。
なので必ずしも美人が美顔を産むとは限らないという事です。
スタイルは遺伝で決まるか
どちらかと言えば顔よりもこちらのスタイル(体質)の方が確かですね。
身長だったり、太りやすさだったり、毛の質や量だったり、歯並びや視力、内臓の細胞レベルに至るまで、あらゆる細かい点で子は親のコピーであるが故に酷似します。
なので顔というよりもフィジカルこそ確実に遺伝を継承します。
夫婦が極端に違う凸凹コンビであれば丁度中間を取ったバランスの子が生まれるかもしれませんし、どちらかに強く偏る場合もあります(残念ながらこっちの方が多い)。
運動神経も遺伝で決まる
才能やセンスですね。
解り易いところでは運動神経なんかも遺伝はありそうです。
これも当然例外のケースも存在しますが、ほとんど9割以上は遺伝による先天的な優位性はあるはずです。
ただこちらはわりと環境面が大きく影響するので、両親が音楽家であれば家に複数の楽器が置いてあるので、自然と触れる機会ができるので子が音楽に親しむというわけで、遺伝というよりかは環境の度合いが大きいですよね。
両親がスポーツ系なら当然子供にも物心つくかつかないかの時点で色々遊びながら教え込むでしょうから。
性格の明暗は遺伝で決まるか
これも遺伝というか親による思想の吹き込みの影響が強く表れそうです。
夫婦の会話を子供は聞いてるので、夫婦の考え方に影響されるんですね。
だから親の細かい仕草や口調などを見て子供は知らずのうちに真似るので、自ずと似てくるというわけです。
親が不良上がりのやんちゃ系であれば、子供も必然的にいじめっ子タイプになるし、親が内省的で思慮深ければ子供も似たようなタイプになるというわけです。
ただ思春期になると子供が親離れ(親に対して疑念を持つ)を機に性格を自ら変える場合もありますが、最終的には元の性格に戻ってゆきます。
つまり性格は間違いなく夫婦どちらかの影響の強い方に遺伝します。
環境は遺伝に勝るか
特殊すぎる環境であれば遺伝以上の影響力となるでしょう。
普通の範囲内の環境であれば遺伝による影響の方が強くでるしょう。
つまり五分五分じゃないでしょうか。
これをどう捉えるかですね。
努力は劣勢遺伝子を越えられるか
越えられると信じたいですよね。
勉強や肉体改造なんかでは努力は裏切りませんからね。
もちろん最終的には努力だけでは越えられない天性の壁というものもあるでしょう。
でもその天井に指先が届くくらいまでなら努力で行き着けるというわけです。
逆にただ才能があるだけでも努力の上乗せがなければ努力型の凡人にも負けますし、才能というのはちょっとした最初のアドバンテージくらいと思っていいでしょう。
トーナメントで言えば三回戦のシードから始められるみたいな。
結局遺伝なの?
結局何が言いたいのかというと、遺伝子の影響力をみくびるなという事です。
カエルの子は所詮はカエルという事です。
とんびが鷹を産む事もあるかもしれませんが、それはとんびの教育姿勢が素晴らしかったからであり、子が最初から鷹であるはずがありません。
親がクズなら大抵の子はクズなんです。
でも親が立派でも子も立派になるかというとそうでもありません。
つまり油断しているとほとんどの生物は堕落してしまうという事です。
だから血統の良し悪しは無視こそ出来ませんが、それだけで信頼するにも値しないという事です。
努力ではどうにも出来ないこともいっぱいあります。
ですが優良遺伝子にあぐらをかいていると少しずつ抜かされていくのも事実です。
大事なのは自分の持ってるカードで最大限の効果を狙って勝負すること。
どうしようもないカードで逆転不可能なら早々にドロップしちゃいましょうw
人生は遺伝子と環境で決まる!
努力できる才能も重要
運命は最初の手札で70%決まる