極度の夜型体質で、依然朝がツライままで、昼過ぎまで倦怠感を引きずる自分の身体に辟易しながら30年以上の年月を過ごしてきたが、ついにこのものの正体に名前がある事を知り、ストンと腑に落ちました。
私は「起立性調節障害」という自律神経の病気だったのです。
目から鱗である。
大人なのに起立性調節障害が治らない!
低血圧・低体温症
冬はもちろんだが基本的に指先と脚のつま先が常に冷えております。
要は全身の血流が悪いわけです。
基本的な症状としては、起立性調節障害=低血圧の症状と同義と認識して間違いないので、他人に説明する場合は「低血圧なんで‥」と言った方が理解されやすいだろう。
ただ「だからなんだよ、アマエルナ」と思われることも請け合いであるのがツライところでもありますが。
コロナ禍に入り体温を測る事が多くなりましたが、改めて自分の体温の低さに目まいがします。
だいたい35℃前後をいったりきたりです。
なので35℃台前半なら安心する部類で、34℃台も珍しくないのです。
めまいと立ちくらみ
低血圧の症状と同じですが、特に朝ベッドから起き上がる瞬間ですね。
そうなることが解っているからこそなかなか起き上がれないというのもあります。
なので目が覚めてから30分~一時間くらいは布団の中でモゾモゾしていたいのが本音です。
そうすると「いい加減に起きろ!」とグズを見る目で叱られてしまいますが、こちらは命の危険と闘っているのだと言っても理解されない事も承知なので、朝から落ち込むわけです。
寝起きにダラダラと毛布にくるまりながらまどろむのは誰にだって至福の時ですが、こちらは単なる快楽と怠惰でそうしてるだけではないのです!
急いで起き上がって駅まで走ったら心臓が止まる危険を孕んでいるのです!
いい歳して朝勃ちが治まらない
脳に血が行き渡らずに下半身の方に血流が留まってる状態なので、男なら朝勃ちは必然的です。
若ければ健康な証拠としてむしろ良い事なのですが、中高年になっても朝勃ちしてるとなると、どうしようもなくスケベで変態だと誤解されそうで恥ずかしいのですが、これも起立性調節障害による血流障害なんです!
だから朝からヌイてしまうのが覚醒にも繋がるし本来一石二鳥な気がします。
起立性調節障害は思春期に多い症状なので、だから中高生は寝起きに朝勃ちするわけなんですが、中高年で朝勃ちする大人の起立性調節障害者は総じて性欲が強いというデータもあるそうです。
下半身に血が溜まるんだからそりゃそうだよねって話です。
EDじゃないけどODなんだわw
超絶夜型で朝が弱い
昼過ぎまで続く倦怠感
朝から起きてると昼過ぎまでずっと気分が悪いのです。
倦怠感ってやつです。
だから家に居たらゴロゴロしてしまうし、活動しようものなら心音が気になってくるのです。
午前中から外を出歩いてると、心臓の音がバクバク聴こえてくるのです。
不整脈も気になって、身体の危機を感じます。
「早く屋内で腰を下ろしたい‥!」
明け方まで眠くならず夕方まで眠い
自律神経が乱れてしまっているので、生活リズムを正すことが困難です。
夕方近くまでずっと眠くてだるいですし、逆に夜が更けてくるとどんどん覚醒してきて元気になってきます。
例え睡眠時間が短かったり朝早く起きていたとしても、夜眠くならないのです。
だから寝つきが悪すぎて布団の中で時間を無駄にしてしまう事になります。(そして翌日も寝不足でスッキリしない)
だから朝に寝て夜に起きる生活習慣が許されるならば、長時間睡眠でノンストレスで健康的に過ごせる気がするのですが、ニートや作家でもない限りなかなか許されない社会であるため、生きづらさが倍増するわけです。
起立性調節障害の大人はどうすればいい?
水分を多めに摂る(2L/日)
食事と体内で生成される水分量を差し引くと、普通の人は一日に1リットル強の補給でいいのですが、起立性調節障害の人は血流が悪いためどうしてもそれより多めに摂取する必要がある為、一日1.5L~2リットル近くがぶ飲みした方が良さそうなんです。
血圧を上げるためにカフェインの摂取も推奨されるので、水分補給も兼ねて食後に優雅にコーヒーを飲むのも良さそうです。更にお茶も含みましょう。
塩分を控えないで逆に摂取する
高血圧にとって大敵な塩分ですが、低血圧な人にとっては逆に摂取すべきものなので、体に悪いとされる油ものやラーメンのスープ等も摂りこんで良いそうです。
週に3個はインスタントカップラーメンを好んで食しておりますが、起立性調節障害ならば問題なさそうです。
これはこの障害の唯一の利点ですねw
午前中は無理をせず午後から活動しる!
社会人ならフレックス制の仕事を選ぶしかないです。
極力午前中は活動できないという体質をまず自分自身が受け入れた上で、更に外に向けても理解してもらえるように働きかける以外ありません。
その為に神経科で診断書を貰いたいところではありますが、睡眠薬を処方されて規則正しい生活を強いられるよりも、薬を飲まずに昼まで寝れるに越したことはありません。
早寝早起き・規則正しい生活習慣を諦めろ!
一般的にはとにかく規則正しい生活・早寝早起きを推奨されますが、起立性調節障害は体内時計(自律神経)が乱れてしまっているので、その注文は相当に難しいのです。
無理に合わせようとするとフラストレーションになりますし、できないことに落ち込んで鬱を発症しかねません。
だったらもうそこに関しては諦めた方がスッキリするんじゃないでしょうか。
昼まで寝て、明け方まで起きてりゃいいじゃん。
子供も起立性調節障害の可能性と疑い大いにあり
元気がなくて覇気がない
僕自身も子供の頃からずっとこんなふうに言われてきました。
失礼な話ですよね。
うるさいよりおとなしい方が迷惑や害がないのに。
どうしても大人は子供にテンプレ型の子供らしさを求めてしまいますし、世間では大人になってからも明るさを要求してきます。
なので朝から体調の優れない起立性調節障害者は、どうしても陰キャ認定されて見下されがちになり、不遇な扱いを受けてしまいます。
食欲不振で超小食
僕自身も子供の頃は小食で、食べることが苦痛ですらありましたが、どうやら我が息子もそのようです。
偏食も激しくて、珍しい食材等は不信がって拒絶します。
デザートは別腹かと思いきや、食事でお腹いっぱいになるとデザートも要らないと断ります。
気分が悪いとすぐに吐き気を催す
僕は乗り物酔いが酷かったのですが、息子の場合は食後や気持ち悪い物を見た時などに吐き気を催します。
登校前の朝食後は最もその頻度が高く、心因性嘔吐症なのではないかと疑いました。
昨年息子は給食の時間にやたら吐いていたので、しばらくの間トイレに近い職員室で食べてました。
運動するとすぐに疲れて座り込む
運動不足だからか体力が全然ありません。
ちょっと体を動かすとすぐに「疲れた~」と言って体を傾けます。
典型的な虚弱体質です。
僕もそうだったので思春期の頃はカルシウムの錠剤と養命酒を毎日就寝前に飲んでました。
あえてスポーツをさせるべきか、非常に悩む所です。
起立性調節障害を抱えて生きること
自律神経失調症という身体的な病気なわけですから、断じて怠け病ではないのだと抗議したいところですが、無知な者に貼られてしまったレッテルは簡単に剝がせません。
強弁したところで滑稽なだけのような気がするので、それも諦めてしまいます。
そしてどんどん生きづらさだけが蓄積していき、社会生活が困難となっていきます。
普通は大人になれば自然治癒するものらしいのですが、私は30年以上この症状を抱えている自覚があります。
もう一生治らないんだろうなと諦めてます。
ただ息子には大人になってまで私のように引きずってほしくはないので、障害の特性を理解しながら支えてサポートしてあげたいと思ってます。
自分は無知な両親に不健康な生活態度を責められて育ちましたが、私は身をもって熟知しているのでこれから思春期を迎える息子のケアに務めることができるでしょう。
起立性調節障害や鬱病は怠けでも甘えでもありません。
神経が人より過敏で繊細なだけです。
優しく労わってあげましょう。
お願いします。
中高生の5人に1人は起立性調節障害
大人の場合は早めの受診で改善します
10年以上拗らせてしまったらご愁傷様です