80年代回顧録

高橋留美子はすごいし面白いけどうる星やつらはつまらない!

中学生の頃に影響を受けた漫画家が高橋留美子先生でした。

80年代の少年漫画界のツートップは鳥山明と高橋留美子で決まりでした。

作中で等身大の強気なヒロインを打ち出した功績は、女性の社会的立場向上に大きく貢献どころか多大な影響を無意識下で与え及ぼしたものと思われます。

日本の女性がバブル前夜を境に生意気で性悪になったのは全て高橋留美子のせいだと断言していいでしょう。

高橋留美子のここがすごい!!

連載の息抜きの趣味が漫画を描くこと!

もはや伝説的エピソードですが、中でも一番笑ったのが高橋留美子の趣味は漫画を描くことで、作業で疲れた時の息抜きに何をするのかと問われたら「趣味の漫画をひっそり描く」のだそうです。

本人が常に仰られているように、本当に彼女は漫画を描くことが好きで楽しくて仕方がないようで、漫画を描いてないと死んじゃう的な生粋の漫画描きなんでしょう。

それでいてしっかりエンタメしてて面白い作品が仕上がるんだから凄すぎますよね。

まさに天才と一言で形容するには失礼と思うくらいの漫画の申し子と言えます。

しかも女性であるという点が更に稀少性を増します。

ショートスリーパー

高橋留美子のタイムスケジュールは以下の通り‥らしい。

午前中~ キャラのペン入れ7~8枚
12:00~ 昼食や家事
16:00~ 読書や家事
19:00~ 夕食や家事
21:00~ 作画スタート
翌日
9:00~ 一旦終了、就寝
12:00~ 昼食や家事
16:00~ 作画スタート
19:00~ 休憩・夕食
20:00~ 作画再開
翌日
9:00~ 終了

つまり睡眠は午前9時から正午までの3時間ということらしいです。(注:仕上げの三日間)

週刊連載中の漫画家とはそうゆうものなのかもしれませんが、それは若いうちはできても、普通は30後半からは無理なものですが、留美子先生は還暦を過ぎた現在でもこのようなスタイルで現役で漫画を描き続けているというのだから、やはり化け物です。

睡眠時間を削り続けていると短命となる事例がいくつもあるのでそこだけが心配ですが、彼女の場合は漫画がストレスではなく活力なので、たぶん大丈夫なのかと。

明石家さんまタイプですね。

生涯独身で漫画と結婚

高橋留美子は一度も結婚出産することなく生涯独身を貫いてます。(シニア婚の可能性はあるかもしれませんが)

まさに漫画と結婚した女作家といったところでしょうか。(他には萩尾望都先生とか)

いくら若い頃から忙しくても手塚治虫だって結婚してますし、やはり女性で第一線で売れっ子であり続けてると妊娠出産育児に割く時間が考えられなかったのだと思われます。

作風を見る限りレズビアンな感じもしませんしね。

レンアイ漫画家の実態

女らんま等女性キャラのハリのある乳房が健康的に臆面もなく堂々と表現されたりしますが、この乳のモデルは自分自身なんじゃないかと思われるほど、ご本人様も巨乳らしいです。

お顔立ちも整っており、担当編集から求愛されることも何度もあったはずですが、あまりの多忙と漫画愛がすごすぎて、ラブコメの神である自身がリアルでは恋愛を成就させられなかったというのも皮肉な話か。

尚、職場は男子禁制でアシスタントは全員女性で男性は関係者であっても入室禁止という厳しいルール(?)を設けているそうです。

うる星やつらはつまらない!ラムもあたるも大嫌い!

まず連載デビュー作であり社会現象にもなった代表作品でもある「うる星やつら」であるが、個人的には全く面白いと思ったことがない。

面白いに決まってると思い込んで漫画も全巻セットで古本屋で購入したんだけど、最初の方は絵がキツイし、最後までドタバタしてるだけでちっとも面白くなかった。

「めぞん」と「らんま」は大好きなのに、「うる星」は大嫌いなんです。

分析するに「うる星」の登場キャラクターがひとりも好きになれないからかと。

特に主人公の諸星あたるは最悪で、こいつがラムちゃんに求愛され続ける意味がまずわからないという点から入っていけないのです。

あたるに魅力がないと全ての辻褄が合わなくなるのです。

ラムちゃんも奇抜なビジュアルがウケただけで、性格的には良く言えば一途なんだけども、アホだしあたる以外には優しくもないし、気性が荒くて萌える要素はないんですね。

鬼柄ビキニ姿よりもセーラー服着てる時の方が好きなのは僕だけでしょうか?

テンちゃんもパッと見可愛いんだけど、生意気な関西弁でムカつくレベルの性悪で気分が悪くなります。

サクラさんはアニメの声が低すぎるし暴力的だしいつも怒ってて、それなのに何故か男子生徒に憧れられててなんだか気が滅入ります。

しいて言うならランちゃんが好きですね。

ランちゃんも性悪だらけの「うる星」の中でも一番性格が悪いのだが、彼女の場合は突き抜けているから逆に気持ちがいいんですね(最終的にいつも報われないし)。

ラムちゃんが好きじゃないのでラムをいじめてるランちゃんを応援したくなるのですw

でもアニメのOPの「ラムのラブソング」は超名曲だと思います。

めぞん一刻はラブコメ漫画の最高峰大傑作だ

これを「うる星」と同時並行で20代の若さで連載していたというのが衝撃ですよね。

名作中の名作というか、これ以上のラブコメって存在しないと断言できます。

もう全部詰まってんですよね、男子の気持ちも女子の気持ちも

それでいて脇役が織りなすユーモアの部分がキレッキレのセンスで最高に可笑しいという。

コミックスも全15巻という丁度良い長さで非常に綺麗に話もまとまってます。

「うる星」とは逆で「めぞん」は登場人物全員に好感が持てます。

そして特に主人公の五代君の不器用なダメさ加減が愛しくも共感できるんですね。

ヒロインが若くして未亡人の下宿先の管理人という設定が非常に凝ってますし、キャラクターの相関図はベタな三角関係なんだけど、ガヤの一刻館の住人が愛すべきクズで最高に笑えます。

ヒロインの響子さんも単に陰のある美人というんでなくて、たまに嫉妬したりプライドが邪魔して素直になれなかったり、母親に小言を言われてふてくされるリアルな等身大女性であり、決して優等生的な想われヒロインではないところに高橋留美子ならではのエッセンスが多分に盛り込まれてて奥深いのです。

ライバルの三鷹さんも最後までさわやかで嫌な奴じゃないんですよね。

普通ならライバルのイケメンリッチマンは性格が悪いものですが、三鷹さんは大人の正攻法で勝負してくるし、そのマヌケな負け方もこれ以上ないまとめ方かと感心します。

アニメも完成度高いんですが、個人的には漫画の方が面白く感じます

アニメでは存在自体抹消されてた二階堂くんですが、彼の入居時のエピソードは腹抱えて笑いまして大好きです。

キャラクターそれぞれの立場からくる心理描写が実に多角的で滑稽で、高橋留美子のすごさが濃縮されてます。

らんま1/2は面白いし高橋留美子の真骨頂

「うる星」と「めぞん」がほぼ同時に大団円を迎え、ほとんど休むことなく「らんま」を開始します。

ノリは一見「うる星」ぽいのですが、「めぞん」で培われたキャラクターの心理描写とぶっとんだコミカルな設定が「格闘恋愛漫画」という新機軸にうまく調合され、「うる星」ファンと「めぞん」ファンと新たな読者層を抱え込む広いキャパを持つ高橋留美子らしい作品に仕上がった。

水を被ると女になってお湯を被ると男に戻るという漫画ならではのアイデアがまず素晴らしい。

主人公の乱馬が性格悪いのはもはやるーみっくわーるどの定番としても、人間的魅力があるべきなのですが、残念ながら乱馬はガサツなクズなんだけど、作中でモテるのは理解できるので、諸星あたるよりはマシです。

シャンプーもなびきも性格悪いので相対的に真面目なあかねが良く見えます。

個人的にはピーちゃんこと良牙が好きですね。女性キャラだと天然のかすみさんがタイプです。

「らんま」は漫画よりもアニメで見る方が楽しめました。

1ポンドの福音を長期連載で見たかった

「らんま」と並行して青年誌で不定期連載した「1ポンドの福音」ですが、まさにこっちはポスト「めぞん」のテイストで、10巻以上は続けてほしかったと悔やまれます。

「うる星」や「らんま」のようなドタバタもいいんだけど、「めぞん」と「1ポンド」のようなリアリティ調の作風の方が個人的には好きなのと、高橋留美子の笑いのセンス(ユーモア)がより生かされてる気がします。

「1ポンドの福音」も長期連載でテレビアニメ化されたら間違いなく人気作品となったでしょうから、本当にもったいないと感じます。

高橋留美子って野球好きだしスポーツ漫画も違和感なく描けるはずで、ボクサーの減量にスポットをあてた狙いどころ(目線)とかすごく良かったと思います。

ヒロインが尼さん(シスター)というのも斬新だったし、非常に惜しい作品ですね。

当時は2巻までしか出版されてなくて(全4巻)、この作品(2冊)は私の聖書でした。

後に亀梨和也主演でドラマ化されましたが、やっぱりるーみっくわ-るどと実写は相性すこぶる悪いですね。

高橋留美子のその他の作品

人魚の森

「人魚の森」シリーズはシリアスなファンタジーなのだが、やはり全然ギャグが介入してこないというのも違和感しかなく、当時「人魚の傷」と合わせて豪華単行本で購入したが、二度読み返すことはなかったです。

犬夜叉

「犬夜叉」は世界観がどうしても受け付けないので、まったく見てないです。

ヒロインのセーラー服が古臭すぎて見てられないというか、響子さんが無理してコスプレしてるみたいで、絵的に直視できない気恥ずかしさがありました。

高橋留美子の趣味全開の妖怪タイムスリップアクションで、かつての短編「炎トリッパー」を彷彿させたものだが、10年以上もコレに費やした時間が無駄すぎて泣ける。

境界のRINNE

「境界のRINNE」は往年のるーみっくわーるどを懐かしく感じさせるものではあったのですが、やはりこちらも絵が時代錯誤で話も無駄にエンタメしてはいるんだけど、僕が高橋留美子に求めてるのはこうゆうんじゃないんだよな‥。

高橋留美子劇場

「高橋留美子劇場」はシュールな短編で味があって良いと思う。

いつまでもわちゃわちゃした漫画を描くのはやめて、こうゆうのを年相応に描いてくれた方が絶対にいいのである。

高橋留美子はSFが好きみたいだけど、日常を描く才能の方に突出していることに本人は自覚があるのだろうか?

まとめ

「めぞん」と「らんま」が好き!

「うる星」と「犬夜叉」以降は興味ない

高橋留美子は手塚治虫に次ぐ天才漫画家です

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