元アイドルで女優の中山美穂さんが54歳という若さで亡くなりました。
死因は入浴中の事故(溺死)だそうです。
このような形での急死はファンでなくてもショックです。
中山美穂は団塊ジュニア世代のど真ん中アイドルでもあるので、世代なわけです。
ここ最近は露出する度になんか違う‥と容姿の劣化具合を残念がられるコメントがネット上では目につきましたが、本人もエゴサーチでそれに傷ついていたかもしれません。
自分にとっての中山美穂史をまとめておこうと思います。
中山美穂はデビューから超人気アイドルだった
85年TBSドラマ「毎度おさわがせします」で鮮烈の女優デビュー。
歌手としても半年後にデビューしますが、女優業のが先だったんですね。
「毎度~」ではツッパリ少女役で、ハレンチなセリフやパンチラなんかもあって、清純派とは真逆なスタイルが逆に新鮮でウケたというか、すぐに受け入れられた印象でしたね。
とにかく苦労知らずでデビューと同時にすぐに売れた強運の持ち主でした。
色黒ツリ目の新生アイドル誕生
そもそもこれまでの女性アイドルというのは聖子ちゃんカットで色白でタレ目というのがアイドルの定型顔だったわけですが、髪型こそ最初は聖子ちゃんカットでしたが、顔立ちはツリ目で褐色肌の地黒で、これまでのアイドルとは真逆のビジュアルだったわけですが、何故か彼女の容姿を腐す人はほとんどいないくらい受け入れられていました。
タヌキ顔はダサい、キツネ顔こそが美人であると価値観を動かした印象すらあります。
女子はこれまで美白が正義でしたが、健康的な褐色肌・地黒も悪くないと思わせたのもすごいと思います。
映画「波の数だけ抱きしめて」(91)では焼けた黒肌の女子大生を中山が演じているのですが、髪こそ黒髪ですが目元などのメイクは後のギャルメイクで、もうこれは完全に黒ギャルの原型であり、一番最初の元祖黒ギャルは中山美穂なんじゃないかと真剣に考える。
月9主演女優回数1位!中山美穂は女版キムタク
フジテレビのトレンディードラマ枠いわゆる月9での主演回数は男優ではキムタクがダントツなのは周知だが、女優では中山美穂(7回)が単独1位である。
因みに女優の2位は竹内結子(5回)である。
歌手と俳優の二刀流大成功は福山雅治と中山美穂だけ
俳優と歌手の二刀流は珍しくないものの、そのどちらもで大ヒット&大成功を収めて継続してる人というのは意外といないもので、その代表格は福山雅治であるが、それ以外となると本当に誰も出てこないというか、探してみたら中山美穂だけだったという。
このへんのキャリアの積み具合も地味にすごいというか輝かしい限りです。
中山美穂のトキメキハイスクール
なんとファミコンディスクシステムで任天堂から冠タイトルの恋愛テキストアドベンチャーゲームも発売されてまして(87年12月)、当時購入してプレイしましたよ!
当時「オホーツクに消ゆ」などテキストアドベンチャーものが好きだったのですが、それが恋愛もの主体とあっちゃ思春期にしたら内心「きたぁー!!」ですよ。
個人的には南野陽子か酒井法子だともっとテンション上がったんですが、中山美穂でもこの際いいやとw
「ときメモ」よりだいぶ前の時代なので、おそらくこれが恋愛形式のゲームではパイオニアじゃないですか?少なくともファミコンとしては画期的な新機軸でしたよ。リアルの電話と連動させたりとか。
スキャンダルは離婚とその後の破局だけ
30年以上芸能人をやっていればスキャンダルのひとつやふたつは誰にでも突けばあるものですが、中山美穂はかなり少ない部類ですね。
それこそ若い頃は(全盛期に)田原俊彦と真剣交際していたというぐらいで、ほぼノースキャンダルじゃないですか?(事務所の揉み消しか?)
その意味で離婚(親権放棄)はかなり彼女のイメージを低下させましたね。
離婚の理由が中山の不倫によるもので、夫の辻から突き付けられた離婚の条件が親権の放棄で、結果中山は子供を捨てて不倫に走った母親失格女という印象を決定付けたからです。
その後も男にはフラれ、何してんねんというイメージの下落は止まりません。
近年仕事復帰すると容姿の劣化を指摘する声が多く、芸人の鬼奴に似てると言われてました。
せっかく若い頃は無双していたのに、結婚を機に引退していれば輝かしいままのレジェンドでいられたのに、結果的に離婚からの仕事復帰が晩節を汚した印象です。
バーニング事務所による虚像のゴリ押し
中山美穂の人気は本人の素地以上にやはり事務所パワーによるところが大きいというのは否定しようもない事実でしょう。
特にデビューから90年代の女優無双時代の仕事の途切れなさ具合は、バックが強くなければまずありえないほどのエグイごり押しであったと窺えます。
そして中山美穂がトップであり続けられた理由としてはこれ以外に説明がつかないからです。
キムタクも福山も事務所パワーは否定できませんが、それでも納得の人気ではありました。
ですが中山美穂が女版キムタク&福山か?と問われれば、ちょっといくらなんでもそこまで老若男女に支持されてる印象はないし、でも数字や記録を見ると他に対抗馬となる女性もおらず、そうなってしまうわけで、どこか腑に落ちないのですが、バーニング事務所のゴリ押しで仕事が途絶えないというならばそれも納得というものです。
中山美穂のライバルは?
中山美穂のライバルは斉藤由貴か?
同期の85年デビューで歌手兼女優として長らく成功したライバルといえば斉藤由貴が挙げられるが(年は三つ上)、二人はほとんど接点がなかったことからも意識的に互いに避けていたのではないかと思われる。
ちょっと調べてみたらどうやら事務所の方針で新人賞レースを辞退した斉藤由貴に対して中山美穂は非難を浴びせたらしく、以降因縁があるままに共演することもなく、結構互いに深く敵視していたっぽい事が想像できますね。
故にある意味本当にライバルといっていいんじゃないでしょうか。
斉藤由貴はNHKの朝ドラと明星カップ麺のCMでこちらもデビューから売れましたが、中山美穂よりも清純派且つ演技派女優であり、歌もアーティスト志向強めで意識高い系ではありましたね。このことからも両者対極であったとみられます。
個人的には斉藤由貴派でしたので、だから多分中山美穂がずっと気に入らなかったのかもしれません。
ですのでやっと今腑に落ちました。
斉藤由貴派は中山美穂が嫌いだし、中山美穂派は斉藤由貴が嫌いなんです。
顔立ちも振る舞いも真逆でしたからね。
どちらもの初期楽曲の作詞を担った松本隆氏は、斉藤由貴が文学少女的雰囲気なのに対して中山美穂はザ・歌謡曲テイストであったと述べている。
中山美穂のライバルは小泉今日子か?
キョンキョンの方が年齢もデビューも3~4つ先輩ではあるのですが、実績キャリアは一番近いかもしれません。
二人とも一番売れたシングルが105万枚セールス(「あなたに会えてよかった」と「ただ泣きたくなるの」)というのと、女優としても90年代前半は二人ともうまく脱アイドルして競い合っていた印象で、しかも同事務所の先輩後輩だったからか仲良しだったらしいです。多分元ヤン同士ウマが合ったのでしょう。
95年の映画「Love Letter」を機に90年代後半は完全に中山美穂が女優として頭抜けた感はありましたけど。
しかし小泉今日子は最近では本木雅弘と共演したりとまた再びエンジンがかかってきていた矢先でしたので、中山美穂の突然の訃報は相当にショックであるはずです。
アイドル四天王とは?
85年デビュー組の4名を指すもので、その4人は中山美穂、南野陽子、工藤静香、浅香唯になる。
この中でも中山美穂が頭ひとつ抜けていた印象があります。
87年~88年頃(昭和末期)の限定的な時期での四天王であり、89年(平成元年)になれば南野と浅香は脱落して、歌手としては工藤が中山を上回ります。(中山は女優業で躍進)
一方歌では小ヒットに終わった酒井法子でしたが93年以降野島ドラマで頭角を現し、アイドル兼女優としては一番中山美穂に迫った感があります。
工藤静香と酒井法子がフュージョンで合体して中山美穂と同格といった具合かな?
そう考えると中山美穂ってやっぱり結構偉大ですな。
死因は不慮の事故だが鬱と過労は否めない
中山美穂の死因はヒートショックだのなんだのと憶測を呼んだが、結果的には検死解剖で明らかにされたのは浴槽での溺死ということだった。
まず貧乏人の風呂場とは構造が違うのと、まして11月並みの気温であった日にヒートショックはありえない。
外傷がなかった事から滑って転んで頭を打ったわけでもなく、手首を切ったわけでもない。
そうなると湯船につかってそのまま寝てしまって沈んでしまったという事だが、普通に考えると水に顔が浸かったら目が覚めるものだが、よっぽど泥酔していたのでしょうか。
深夜二時半にマネージャーにLINEをして、早朝にマネが返信したが既読はつかずという事なので、夜中の3時から明け方の間に入浴中に起きた事故ということになるが、翌日朝9時に待ち合わせて大阪の会場に行く予定だったので、本来ならば寝ていなければいけない時間帯であるが、おそらくなかなか寝付けれずに深酒した挙句に風呂に入ったら寝落ちしてしまったということでしょう。
大スターの終わり方としてはかなり残念な最期となりましたね。
おそらく本人の体調と精神状態もあまり良くなかったのも重なったのでしょう。
これだけの大スターでも「ちょっと今日行きたくないから仕事キャンセルで」というわけにはいかないというのがツライところですね。
中山美穂さんの御冥福を心よりお悔やみ申し上げます。
今後は中山忍さんを応援していきたいと思います。
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