まず親は頭ごなしに子供に対して学校へ行きなさいと言うのはやめるべきだ。
「行きたくない」は重要なサインなのだから話を聞くチャンスじゃないか。
なのに子供の気持ちに寄り添おうともせずに二言目には「学校を休むことは許さない」では話にならないし、子供はますます心を閉ざす事になるだろう。
学校に行きたくないと訴える子供に対し親ができること
不登校を容認する
まず「どうして?」と腰を下ろしてゆっくり話しを聞く体制をとりましょう。
そこで子供が具体的に打ち明けてくれば、とりあえず休ませて、次に保護者としてできる事を夫婦で考えましょう。
曖昧な理由でハッキリとした事を言わない場合は無理に尋問せずに、こちらも同様にいったん休ませて様子を見ましょう。
この場合学校には正直に子供が行きたくないと言ってるから休ませますと言って構わないですし、子供に対しても理由をしっかり言わないのならそのように担任に連絡するからねと言いましょう。
もしかしたら打ち明けてくれるかもしれません。
その時は親身になって話を聞いて、親は味方であるという事を子供に告げておきましょう。
勉強の遅れや進学や未来に不安を抱えない
親は子供が登校拒否になってしまうと途端に未来に対して絶望的な気持ちになったりしますが、そのリアクションこそが子供を追い詰める要因であるといえます。
大人なんだから余裕をもって寛大な気持ちで受け止めてあげましょう。
不登校ぐらいで人生は詰まないと、その先は長く可能性の連続であると説きましょう。
勉強なんて家でやればいいのです。現在はネットで大概の事は学べます。
学校に行く意味なんて実はそれほどないのです。
不登校=ドロップアウトという短絡的な失望に陥ることのないように。
むしろ弧と向き合うのは思春期に物を深く考える絶好のチャンスです。
集団の中で空気の読み方を覚えるよりも独りで本でも読んでる方がよっぽど有意義です。
しっかり自習さえできるなら休んでも良いと交換条件を設けましょう。
再登校したら加害児童の声を聴いただけで具合が悪くなったケース
5年前、高島市の小学校で、6年生の女子児童がいじめが原因で不登校になったことをめぐり、児童と両親が、学校側が適切な対応を取らなかったと主張して高島市に対し600万円の賠償を求めた裁判で、大津地方裁判所は「学校側の対応は違法とまでは言えない」として訴えを棄却しました。
この裁判は、5年前、高島市の小学6年生の女子児童が同級生3人からいじめを受けて不登校になり、その後、登校を再開したものの学校側が適切な対応を取らず、再び不登校となり、精神的苦痛を受けたとして、児童と両親が高島市に対し、合わせて600万円の賠償を求めたものです。
14日の判決で、大津地方裁判所の堀部亮一裁判長は「児童が再登校したときに、加害児童の声を校内放送で聞いてしまい、体調を悪化させたが、加害児童の声が一切聞こえない環境を確実に整えることは不可能で、安全配慮義務に欠けたものであったと認めることはできない」と指摘した上で、「学校側の対応は違法とまでは言えない」として児童側の訴えを棄却しました。
児童側の石川賢治弁護士は「いじめ問題にとって、何の役にも立たない有害な判決だ」としていますが、「児童の両親に徒労感が生じた」などとして控訴を見送る方針です。
高島市教育委員会は「主張していたことが認められたが、判決には目を通しておらず、詳しいことはコメントできない」としています。
安定の滋賀ですが、このケースの場合単にお金を取れなかったというのが主題となりがちですが、ここから学ぶべきはそこではなくて、被害児童と加害児童はもはや同じ場所(校内)で過ごすことは不可能であるという認識を大人全員が共有すべきという点だ。
いじめが原因で不登校になった被害児童が再登校するためには、直接原因となった加害児童を別の学校へ速やかに送致する仕組みを取り入れるべきであり、そうしなければ被害児童は常にパニック症状を引き起こすかもしれないと考えられるわけで、もう絶対にもとさやで収めるなんて出来ないのだと知るべきだ。
レイプされた被害女性がレイプした加害男性とまた一緒の職場で働くなんて無理なのと全く同じ理屈だと考えるべきなのだ。
そのへんいじめ問題への認識が学校も保護者も教委もみんな甘すぎると感じる。
いじめなんてなくなれば解決だなんて思わないことだ。
被害児童の精神は完全に蝕まれてしまっているわけで、今後もずっとフラッシュバックに悩まされ続けるであろうことから、当然加害者側に慰謝料を請求するべきだし、転校は大前提となる。
フリースクールや転校の手立てを迅速に考えておく
親は子供が学校へ行く気になるまでただのんびり待っているだけではいけません。
このまま不登校が継続した場合を予測して次の一手を思考しなければなりません。
いじめが原因であると判っているならば、いじめの改善を学校に要求するよりも、とっとと転校の手続きをしてしまった方が子供の傷は浅く済みます。
子供が繊細で集団生活に馴染めない気質であると判ったならば、通えるフリースクールを調べて検討するのもよいでしょう。
子供が頑張って登校する姿というのは痛々しいので、どこまで耐えられるのかギリギリの所までストレスを与えてしまうというのもリスキーなので、励ましたり急かしたり背中を押してはいけません。
特に中学生の場合だと慎重に扱わないと成長に悪影響も出てきてしまいかねません。
保護者としてできることを為し、あらゆる方角に生きる道標があるという事を子供に対して教えてあげましょう。
登校拒否にあわてるな!
子供にとって家が安息の地であれ!
我慢よりも方向転換に導いてあげよう!