子供はいつか大人になった時に自分を育てくれた両親に対して感謝するものだというのが一般的な定説です。
そりゃ明らかに金持ちで甘々で何不自由なく愛情いっぱいに育てられたのであれば生まれ持った幸運に感謝もするかもしれませんし、貧乏だったりネグレクトや虐待・差別を受けたり厳しく躾けられたりしたら親を恨み憎むことも当然でしょう。
しかしそのような極端なケースは除外して、普通に極々ノーマルな家庭をモデルケースとして考えた場合、果たして子供は親に感謝して当然なのか、親になればそのような感情が沸き立ってくるものなのか、それが自然なのかと考えたんですが、いやいやそんなことはない!そんなはずはないさ~♪という考えに至りました!
親が子供を育てるのは当たり前!
まずこれなんですが、親は絶対に子供に対して恩を着せてはダメだと思います。
育ててやったというのはとんでもなくヤクザな言い回しであり、それを言っちゃぁおしまいよってなものです。
親が子供を育てるのは当たり前なんです!
これを反抗期の子供が親に言うとなんて生意気な!となるわけですが、事実なんですから親は大人としてその真意を受け止めなければならないのです!
だって親が望まなければ子供は生まれないし育っていきませんからね。
そして養育の義務と責任があるわけで、育児放棄は立派な罪に問われます。
法的観点から見ても親が子供を育てるのは当たり前と言えます。
育児が大変と言うなら産まなければよかっただけ
育児は基本大変なものです。
想像を絶する過酷な辛さに弱音を吐く新米マザーもいっぱいおりますが、育児ほど人生における重要な学びも他にないので、赤ちゃん様に学ばせていただいていると我が子をリスペクトしながら育児期間を楽しむことでだいぶ心持ちは変わるはずです。
要はリスペクトが足りないから不平不満を漏らすのです。
子供を育ててるんじゃない、自分を育ててもらってるというのが正解なんです!
そんなに大変だーっていうなら産まなきゃよかっただけのこと。
出産を選んだのは自分なんだから、きっちり責任を果たすのが大人の務めでしょう。
子供は親を選べない
親には子供を産む産まないの選択権がありますが、子供にそれはありません。
自分の意志とは全く関係なく、親も家庭環境も選ぶことは出来ません。
このことからも子供が親に感謝する筋合いはないということなのです。
反抗期の子供に「産んでほしいなんて頼んでない!」と言われたら、親はそれに対して怒るのではなく、「本当にごめんね、どうしてもお前に生まれてきてほしかったんだよ」と、しおらしく謝ってみせるべきなのです!
そうしたら子供の方も「へ?」となって、それ以上憎まれ口は言わなくなります。
もしかしたら今度は逆に子供の方が言い過ぎたと言って謝ってくるかもしれません。
親になったけど子供には感謝してる
人の親になってもいない人間(子供)がこのような事を述べても中二病の戯言と一蹴されることでしょう。
ですから僕は親にもなったからこそ、改めて親になった立場からこのような事を述べているのです。
子供は親に感謝なんてする必要はない、と。
でもね、親の立場から言わせてもらえば子供に対しては本当に感謝している。
子供を育てるって大変以上に楽しくてやりがいのあることだし、自分も成長できるしね。
また過去の自分を照らし合わせながら人生の答え合わせも出来るので子供を通していろいろなことが見えてくる。
生きることに意味を与えてくれてありがとう!って子供には心から感謝する。
子供には育ててくれてありがとうなんて言われたくない
でもその一方で子供の方からは感謝なんて口にしてほしいとも思わないんだ。
照れくさいというより、本当に申し訳ないという気持ちがあるからだ。
うちなんかに産まれちゃって本当に気の毒な子だなぁっていう負い目があるからだ。
それにそんなふうなことをいちいち思わないくらいに、天真爛漫に不自由のない生活が当たり前のような幸せな奴でいてほしいからだ。
だからもし、そのようなことを言われたとしても、僕は逆に泣かないと思う。
だって当たり前なんだし、そんな言葉なんかよりも、ただ親より先に死なずに生きていてくれていればそれ以上望むことなど何もないのだから。
育児に終わりはなく、僕たちはこれからも成長し続けるのだから。
だから感謝の言葉なんて今生の別れであっても言ってくれなくて結構なんだ。
「さよなら」みたいで寂しくなるから。
親が子供を育てるのは当たり前!
逆に親はもっと子供に感謝するべき!
年を重ねても親子は永遠に成長し続ける