昨年突然の訃報で、かねてからの乳がんにより逝去していたことが判明した国民的漫画家さくらももこ(享年53)先生。
彼女の作品については各々語りたいエピソードのひとつやふたつ持っていることと思いますが、この度は下世話にも20年以上前のプライベートな問題に首をつっこんで亡骸を突いて掘り起こしてみたいと思います、ちびまる子ちゃんが好きだから。
さくらももこ離婚の理由と元夫との真相を今更検証
謎に包まれた私生活
さくらももこは再婚しており初産の息子さんはもう既に成人しておりますが、再婚相手のうんのさしみとは一体何者なのか?と詮索したくなりますが、驚くほどに情報が少なく、同業のイラストレーターで年下でわりとイケメンというくらいしか知る術はなく、新たに二人目のお子さんは産んだのかどうかまでは噂の範疇であり、著書の中では再婚夫と二人目の子供についてはいっさい記述がないのですが、どうやら異父兄弟の次男がおられるようです。
因みに長男は現在さくらプロダクションの社長に就任されてるそうです。おめでとうございます。
さくらももこはテレビで一度も顔を晒さなかったし、今でこそネットで探せば顔写真を拝見する事は可能ですが、実の息子が小学生に上がって「お母さんはさくらももこなの?」と言われるまでその正体を息子にまで隠していた程に自身の晒す部分と隠す部分の線引きを徹底していたので、隠す部分については本当にヴェールに包まれたまま近しい関係者以外には知られないよう配慮が成されていました。
七年前から乳がんを患って闘病していた事実も完璧に伏せられていたのですから。
著書(エッセイ)に見る離婚劇内幕
自身の著書「さくら日和」で最初の夫との離婚についてサラッと短く記述されておりました。
それを読むに元夫に対しての激しい憎悪の末に、両親と賀来千香子兄妹の協力の下、半ば逃げ出す形で離婚を決行したそうなんですが、その過程が全然描かれていない(端折られている)ので読者からすると消化不良でモヤモヤするんですね。
身辺を切り売りする作家であっても公開する内容の選別は作家の自由な権利なんで、そこは片方だけの言い分を書き記すこともフェアではないし自粛したのでしょうが、極めてプライベートな事とはいえ、だったらいっさい離婚の件については触れないスタンスを貫いてほしかったとも思いましたし、その短いエピソードを読んだ限りでは非常に一方的なやり方で残念な印象を受けました。
元夫みーやんの手腕
噂では元夫宮永氏の浮気不倫やら亭主関白なモラハラやら金遣いの荒さ(ビートルズ関連のレアコレクション)が原因ではないかと言われており、大方さくらももこ擁護が圧倒的ではあるものの、その後の著書に見られるさくら本人の振舞い言動からくる印象はすこぶる悪く、2000年以降ファンがアンチ化していった経緯もある。
事実98年の離婚以降の著作物に見るべきものはなく、漫画もエッセイも途端に魅力が失われ、笑えないどころか不快な内輪ネタのオンパレードである所を見るに、元夫宮永氏の厳しいダメ出しとプロデュースあってのさくらももこであったという見解もまた正しく、仕事上のパートナーとしても元夫宮永氏はさくらももこにとって欠かせない補佐官であったという事実は結果的に否めない。
元夫宮永氏は沈黙を貫く
さてここでどうして当ブログがさくらももこを扱うのかと申しますと、元夫との離婚の仕方と子供の面会における義務を果たしていたか不明瞭な部分があるからです。
前述の著書を読む限り「元夫とは二度と会いたくない」とのような記述もあるため、おそらくは面会交流も行わずに関係を断絶したように思われます。
元夫宮永氏は当時離婚にすんなり同意したわけでもなく、相当必死に食らいついたような描写もあることから、さくらももこはそれを振り切り一方的に逃げ切る事で離婚を成就させたようで、当時4歳の長男はその後めいっぱい甘やかされて育ったそうではあるが、実父宮永氏との関係がどうだったのか、今はどうなのか、非常に気になる所ではあるが、宮永氏はさくらももこに対してのコメントは一切せず、沈黙を貫いている。
- 作者:さくら ももこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/02/25
- メディア: コミック
さくらももこのオールナイトニッポンに見るラジオの印象
私が何故元夫宮永氏に肩入れするのかと申しますと、リアルタイムで「さくらももこのオールナイトニッポン」を最初から最後まで欠かさずに聴いていたヘヴィリスナーであったからである。
さくらももこのオールナイトニッポンは91年10月~92年10月までの一年間月曜深夜1時から3時まで放送され、最初から最後までさくらももこと宮永氏が夫婦で掛け合いトークを繰り広げており、当時は非常に息のあったおしどり夫婦の様相で、声と喋りを聴く限り、当時人気絶頂ピークでありながらもさくらももこからは驕るような印象はいっさいなく、謙虚であたたかみのある口調でおどけ、また相方宮永氏もインテリだけど気さくな常識人といった最良のツッコミ役としての立場を全うしており、ラジオのリスナーは皆この夫妻に対して最後まで嫌な印象を受けなかったと思われる。
それ故この二人の離婚を知った時は非常に悲しく思ったし、その実情を知れば更に思い出が壊れてしまうような嫌な気持ちになったものである。
さくらももこ氏のご冥福を祈る
私はギャグ漫画家としてのさくらももこ氏を心からリスペクトしている。
漫画を読んで腹がよじれるほど笑ったのは「永沢くん」と「コジコジ」だけである。
夏の終わりには毎年これからもさくらももこへの哀悼の意を表したい。
そして現在20代半ばの息子さんを下衆な意味において切実に心から羨ましく思うのである。(キートン山田ふうに)
また今でも息子さんは相当厚いヴェールに包まれ守られているのでしょう。
さくらももこのご遺志とともに。
さくらももこのドカベン里中愛
追記です。
この度野球漫画の巨匠「ドカベン」の水島新司先生がお亡くなりになりました。(享年82歳)
さくらももこといえば高校生時代に「ドカベン」の里中と結婚したいと思う程夢中に恋した時期があったとエッセイ「たいのおかしら」で記述しておりました。
為になると母親からプレゼントされた「ベルサイユの薔薇」のコミックスを売ったお金で「ドカベン」を購入していたことがバレて2回の窓から捨てられたという笑劇エピソードは爆笑必至です。
里中に恋する女子高生さくらももこを想像するだけでなんだかホッコリしますね。
声優のTARAKOさんも死去
追記です。
まる子の声を充てていた声優のTARAKOさんが急逝されてしまいました。
原作者も主人公の声優も早逝とはちょっと怖いですね。
まるちゃんの声優陣で言えばおじいちゃん役は既に三代目でおられるし、お姉ちゃん役の水谷優子さんも数年前に亡くなられております。
しかしまだまだ現役の方も多く、TARAKOさんより先輩の方も何人もいらっしゃるわけで、ちょっといくらなんでも突然だし早すぎないか?と日本中が動揺してしまって大地震が起きそうで心配です。
丁度昨年末に山田役の山本圭子さんが降板したばかりですが、山本さんは高齢だけどご存命ですからね。TARAKOさんは主役ですけど無理しないで欲しかったですね。
それにしてもTARAKOさんのまるちゃんは本当にはまり役でしたね。
個性的で唯一無二な声だけに後任選びは大変でしょうね‥。
なんか平成の灯火がどんどん消えかかっていくのを実感します。
TARAKOさん、むこうでさくらももこ先生と無事再会できるといいですね!