未だにこうゆう犯罪がいじめとして処理される事に違和感を覚えます。
名古屋市の教育委員会は今月2日、市立小学校に通う5年生の男子児童が同級生6人から現金を要求され、自宅から10万~20万円程度を持ち出していたと発表した。
市教委によると児童は今年8月~10月、同級生から「金を持って来ないと遊ばない」などと言われ、自宅から十数回にわたって現金を持ち出し、ゲームセンター代などに使われたという。
愛知小5児童6人が現金十数万円を同級生から恐喝
中高生であってもありえませんが、この事件のキモはなんといっても小学生によるものだということです!
市はいじめ認定しましたが、もはやこれは恐喝罪なので謝罪や返済で済ませてはいけない問題です。
このように大きく報じられたという事は被害者の親が加害者側の謝罪を受け入れていない状況なのでしょうから、引き続き優秀な弁護士と民事裁判に向けて罰の落としどころを模索し続けてほしいところです。
カネを持ってこないと遊んでやらない
じゃあ遊ばなきゃいいだけですよね。
被害者だってそんな犯罪者予備軍の連中と遊びたいはずがありません。
おそらくは「カネ持って来いよ!持ってこないとひどいからな」という強迫でしょう。
一番最初に持って行ったことで数回にわたりエスカレートしたのでしょうけど、小5でこれは悪質でモラル欠如なので留年して特別教育的指導プログラムを合宿で受講させるとか重い措置をとっていかないとダメですね。そうはならないんでしょうけど。
加害者連中は確実に中学生になったら更に不良になって迷惑をかける存在になるでしょうから、やはり少年法で罰せられない限りはその親(保護者)が刑事罰を受けて、加害者児童は児童施設で半年以上隔離されるくらいが本来妥当なペナルティであり、これぐらいやってようやくいじめ抑制にも繋がるのではないかと思います。まぁお咎めナシなんですかね。
名古屋中学生5000万円恐喝事件
今から20年前にも同じ名古屋市で未成年(同級生)恐喝事件がありました。
こちらの被害額はなんと五千万円!中学生一人に対してこの額は驚愕ですが、現実に起きた事件です。
こちらの事件は1999年6月に発生。
名古屋市の中学校に通う被害者は、同級生の加害者から帽子にジュースのシミをつけたことによる因縁をつけられて金を要求され、自分の預金19万円を引き出して加害者に渡した事から始まる。
その後、加害者たちは8ヶ月間にわたって被害者から金を脅し取っていた。恐喝された回数は130回にも及び、多いときには1回の恐喝金額が500万になることもあり、被害総額は5207万円にものぼった。
5000万円という大金を支払うことのできる被害者の家庭は裕福そうに見えるが、恐喝されていた被害者は母に金を要求して暴れたため、耐えかねた母が事故死した夫(被害者の父)の生命保険や預貯金を取り崩したり親類に借りるなどして金を工面していたという。
最終的に第三者の介入により警察に被害届を提出したことで主犯の三人が逮捕され、最終的に15人もの少年が逮捕→中等少年院と保護観察処分とに分れた。
学校側はマスコミの取材に対して「わからない」「把握していない」を連発。
担任女教諭は一身上の都合で退職した。
過去の事件を学びに換えよう
この20年前の事件から学べる事は、まず恐喝されたら一円でも金を渡してはいけないということであり、親が頼りない場合は他人の大人に相談して警察に被害届を出すという流れを知るということだ。
学校に申し出たところで迅速に対応してくれない事は過去のいくつもの判例で明らかなので、遠回りなだけで時間の無駄である。
恐喝はいじめの範疇を越えている犯罪なので速やかに警察に被害届を出すという手段の基本をまず我々は覚えておかなくてはならない。
今回の事件は被害児童の母親がまず学校に相談をしてしまったが、学校側の調査により犯行が発覚したので珍しく学校側はしっかりと仕事をしたのだが、市教委の対応がぐだぐだで、いじめ防止対策推進法に定める「重大事態」と認定し、第三者による市のいじめ対策検討会議に報告するなどと言ってることに俊敏性のカケラもないという実態が浮き彫りになった。
やはり被害者は学校に相談したその足ですぐに警察もしくは弁護士に話をするべきだろう。
そして今回のまだ小5の加害者児童たちが数年後中学生になった時に、20年前の5千万恐喝事件のようなエスカレートした犯罪に手を染めないように、加害者親たちはしっかりと教育と更生に向き合って、そして被害者への謝罪を決して怠ってはならない。
恐喝はいじめではなく犯罪
金を要求されたら支払わずに大人にまず相談を
支払ってしまった場合は警察か弁護士へ届け出よう