退職の意思を上司に告げ、最終出勤日がいつまでと決まっても、スッキリするかと思いきや、そこから最終日までの出勤が心理的に結構な地獄だったりします。
周囲からはもう辞める人間なんだということで、共同体から抜け出した裏切り者のような目で見られてると当人が勝手に思い込んでしまうものです。
辞めることが決まった人と仲良くしてもしょうがないですし、もう辞める人間に今後の仕事の話をする意味もなくなります。
なので上司から叱られることもなくなるかわり、徐々に他人行儀な距離をとられていく事を敏感に察してしまうものです。
職場で上司に辞意を表明した後のカウントダウン出勤
辞意表明は雇用人にとっての最大にして最後の最強呪文であるので、これを使用した段階で会社側の人間どもとの忖度関係が真っさらになるので、これまでの関係性も整理していくことになります。
会社なんて辞めてしまえばこちらが出向かない限りその後もう二度と会わない連中であるので、いままで毎日望まずとも顔を合わせていた社員たちともおさらばできると思うと気持ちが軽くなるというものですが、少しだけ寂しくなるのもまた人情というものです。
それでも淡々と仕事の引継ぎをこなしましょう。
気まずさをポジティブに変換しよう
上司に告げた後は近しい同僚から順に辞めることを伝えることとなります。
様々な反応がある中、そこから彼等の本当の姿が見えてくるのもまた乙なものです。
辞めると解った途端に距離を置く者、辞めると知った途端明るく話し掛けて来る者、自分も辞めたいと思っているとカミングアウトして相談してくる者など色々ですが、それまでとはまた少し違った状況になることをまずは楽しむべきです。
どうせもうすぐ辞める人間は逆に無敵だ!
自分だけ海賊船から降りるみたいで、なんだか申し訳ないと言う心理に陥りがちですが、逆に考えれば全てのしがらみから解放された無敵状態であるので、もっとこの期間を楽しむべきなのです!
会社出勤が辛い理由はいつまで続くのか、日常に終わりが見えないからなのであって、その終了日が決まってからの出勤であれば、どんなに嫌なことがあってももうあと数日でさよならと思うだけで全然やり過ごせるというものです。
そして意外と嫌なことが起こらないものなのです。
辞職する人間はもう今後は赤の他人なので、パワハラも通用しません。
辞めた後に顧客側となって復讐される可能性も秘めているわけですからね。
なので大抵の嫌だった上司や先輩は最後の期間おとなしくなってるものです。
開き直ってこの際言いたいことを言ってやろう
なのでどうせならこれまで言えなかったことを言ってしまうと言うのもアリです。
どうせ辞めるのだからもはや会社の今後などどうでもよいのですが、それでも腹に据えかねて言えなかったことなどは言った方がスッキリするかもしれませんよ。
ただそれも面倒くさいし、もうどうでもいいやという気持ちの方が勝ってしまうものですが、辞めた後で後々モヤモヤしてくることもあるので、言いたいことはケンカ上等で言ってしまった方が真の意味で関係を清算できるというものです。
立つ鳥跡を濁しまくれ!
相当仲良しで今後もプライベートで友達でありたいと思う人でもない限り、職場の人間とは基本もう二度と逢わない確率が極めて高いので、この際我慢していた人には強気で接してみるのも辞める側の特権でもあるのです。
それまでと同じようにして、消え入るように人畜無害に立つ鳥跡を濁さず去るというのも日本人の美学としてはスタンダードなものですが、それじゃつまりません。
どうせなら立つ鳥跡を濁しまくって伝説となる方が過去との決別と共に自分を成長させることができるというものです。
勇気を持ちましょう。
敗北者みたいにして辞めるのではなく、泥船からは降りるぜ!者ども後に続け!とばかりに波風を立てて辞めるくらいで丁度良いのです。
イイ子ちゃんで終わるより、最後に爪痕を残してやりましょう。
辞意表明後の特権を活かせ!
気まずく思わずにむしろ楽しめ!
ひっそり辞めずに波風を立てろ!