子供も大人もいつの時代も「オタク」は見下される象徴のようなものであり、市民権を得たとはいえ、未だに差別的侮蔑的な扱いのままであることに変わりはないなと感ずる。
パソコンに強いスキル持ちは「すごい」と持ち上げられつつも利用されるだけであり、決して女子にモテる要素とはならないし、コロナ禍において家に籠るのが正しいとまで言われてる状態であっても、引きこもり偉い!とは絶対にならないのだから。
オタクをキモイと切り捨てる人は何様なんだ?
リアルでもネットでもウェーイ系はオタクをキモイと言ってバカにします。
それに負けまいとオタク陰キャもパリピ系陽キャをあくまで陰でバカにすることでプライドを保とうとしますが、声のでかい方が強い印象を与えますので、どうしても一般的には陽キャ=正義となってしまうのです。
では何故パリピウェーイ系陽キャはオタクを無視できずに執拗に見下すのか。
それは真逆な性質であることから絶対に交われない人種=敵と見なすからであり、またオタク陰キャからの冷ややかな視線を少なからず感じ取っているからだろう。
陽キャはとにかく徹底的に陰キャを潰しにかかろうとしてきます。
ここにいじめが絶対になくならない本質が埋め込まれてます。
陽キャはマウントを取らなければ不安になる性質なので、立場をハッキリさせたいのです。
俺が上でお前は下なんだ、わかったな?と明確にしておきたいのです。
物言わぬ陰キャの冷めた視線が痛くて気になってしょうがないからです。
でも世の中とはいろんな人が存在するわけで、陽キャのこの理論は中高生の期間しか通用しないひどく狭量なものですが、大人になっても人をランク付けしてしまう癖がついてしまうので非常に危険な思想です。
いったい何様なんでしょうね。
きっと彼等は精神が幼すぎるが故に、自分の価値観の傲慢さに気付くのにまだまだ時間がかかるのです。
ヤンキーやおしゃれ系の陽キャがオタクをバカにするのは何故か
基本群れる文化で生息する人種は孤立してる人間が気になってしょうがないのです。
彼等は動物と同じ肌感覚なので、自分らは襲撃されない為に群れてる部分もあるため、逆に群れていない人間は攻撃してもいいと勘違いしてしまっているのです。
多勢=強者、孤立=弱者という解りやすい認識能力しか持ち合わせていないため、独立独歩してる人間の方が実は人間力が強いんだという事実を知覚できないのです。
そして民度も低いため、弱者は守るべきという正義感を持ち合わせてはおらず、弱者は見下して嘲笑する的であるという認識しかないのです。
だから単純明快に腕力的に強くあろうとするのがヤンキーであり、外見的な風貌でマウントをとって自意識を高めるのがおしゃれ系であり、対照的に自分の趣味に没頭して他人に興味関心が希薄なのがオタク陰キャであり、それぞれがそれぞれの世界で生きていれば平和であるはずなのだが、他者を見下すことで自分の地位向上を図りたいと日々考えてるヤンキー&おしゃれ系の人種にとっては、オタク陰キャは恰好の的(攻撃対象)であり、差別せずにはいられないのです。
自分らと真逆な者を侮蔑することで、自分らは正義であると手っ取り早く自認したいから。
そうでもしないと自分らの価値観やセンスに対して、自信が揺らいでしまうからだ。
オタクはキモイのか?
何故オタクが見下され蔑視されるのか。
それは超単純に外見がもさく、ファッションに無頓着で魅力的に見えないからだ。
逆に言えばイケメンであればオタクだろうと見下されないし、ギャップとして魅力のひとつとなりうるのである。
つまりオタク趣味や嗜好がバカにされてるというよりも、本当に単純にビジュアル容姿が見苦しいからなんとかしろよと遠回しに訴えているのが陽キャの総意なのである。
「ダサい」「キモい」というディスりは低能すぎる
相手を見下して吐き捨てるように言う悪口の定番が「ダサい」「キモい」であるが、これは自らが語彙力のない低能であることを自己紹介してるようなものである。
そもそも「ダサい」も「キモい」もそいつ個人の主観であり、それを相手に暴言として投げた時点で立派な侮辱罪である。
このへんのディスり言葉は先に言ったもん勝ちなところがあり、同じ文句を言い返しても効果は激減するため、相手にダメージを与えるためにはとにかく先にこの稚拙なキラーワードを使用する必要がある。
特に自分がイケてるつもりでいる意識の高い相手にこれを言うと効果は絶大で、誰か一人がこれを口にした瞬間、言われた側のセンスが途端に疑われてしまうという殺傷能力があるため、本気のバトルに発展するきっかけとしては十分すぎる煽りなのである。
だが冷静に思考すればただの吐き捨て言葉にすぎないので、言われた方も真に受ける必要はないのだが、大抵の人はこのたった三文字によって絶大に傷つくのである。
外見至上主義による偏見と誤解
歴史上かつてないほどの外見至上主義の世の中となって久しくあるが、この文化と価値観に崩壊の兆しは依然見えない。
誰だってほとんどがまず人を判断する材料として容姿が圧倒的な基準となるし、恋をするにもその要素がかなりのウェートを占めるというものだ。
性格などは全て後付けであり、生物の本能として異性を感じるかどうかが恋愛に発展するかしないかの分かれ目であり、セックスアピールの弱いオタクはこと恋愛市場において除外される傾向にある。
そして知的な男性よりもフィジカルの強いオスの方がモテるという研究結果も出ていることから、女性は動物同様に健康的な肉体と強度を持つ種を取り入れたいと本能で望んでいるかのようだ。
人間界では大人になると力の数値が収入に置き換わるが、それでも勉強してきただけのエリート経営者よりも、不良上がりのワイルドな土方の方がモテることに変わりはない。
陽キャも陰キャに嫉妬している!
同性間での力関係や恋愛市場と全てにおいて陰キャに対し圧倒的勝利をおさめる陽キャだが、それでも尚何故に陰キャを攻撃しようとするのか。
自分の世界に生きる陰キャの自由さに嫉妬しているのではないか。
陽キャは日々場の空気を読みながら仲間に摩耗して、実はストレスフルなのだ。
一方我が道を行く陰キャのマイペースな振る舞いを羨ましく感じていると推測できる。
だから陽キャは陰キャを見過ごすことが出来ず、いじることで自分を鼓舞するのである。
「お前らも空気を読んで同調して一緒に笑えよ!」と。
しかし陰キャがその要求に応じることは絶対にない。
陰キャは面白くないことでは笑えないし、周囲に合わせるという技量を根本的に持ち合わせていない為、愛想笑いができないのである。
もちろん陰キャも陽キャの器用な立ち振る舞いに嫉妬している。
だがそれ以上に、実は陽キャの方が陰キャに嫉妬しているという事実は知られていない。
コロナ禍において、それは顕著に如実にあぶり出されてくるであろう。
陽キャは陰キャにびびってる
オタクは外見さえ気遣えば見下されない
差別感情は自信のなさの表れ