90年代回顧録

BACK-TICK櫻井敦司が急死!バクチクと氷河期世代

バクチクのボーカル桜井氏が横浜のライブ講演中に倒れて救急搬送されたがそのまま帰らぬ人となった。享年57歳。

こんなことなかなかないのではないか?

結構ショックです。

最後にテレビで見たのは椎名林檎とコラボしたMステだったような気がします。(もう4年も前か)

桜井氏の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

BACK-TICK櫻井敦司が急死!

イケメンだからボーカルやった方がいいとヒムロックに言われてドラムからボーカルにジョブチェンジした櫻井敦司さん。

バクチクのフロントとしてずっと最前線で活動してましたが、急逝です。

何があったのでしょう?

脳幹出血とのことですが、持病はあったのでしょうか?

これから色々と判明することもあるでしょうが、今のところはライブ中に突然倒れて、その日のうちに亡くなったという事だけです。

その日のライブ映像はお蔵入りなんでしょうけど、直前までの櫻井氏の様子を見てみたいものです。

どうやらツアーの初日で一曲目から具合が悪そうで歌の途中も倒れ気味だったらしく、三曲終わって救急搬送の運びとなった模様。

歌い切った最期の曲「絶界」↓

バクチクの新ボーカルは?バンドは継続

リーダー今井がバンドは今後も続けていくと早々に発表。

だがしかしバンドのフロントであり長年ボーカルとして唯一無二の存在感であった櫻井抜きでどうやってバクチクというバンドを続けていくというのか。

あっちゃんの居ないバクチクの未来像を想定して見た。

パターン1、新メンバーは入れずに今井とヤガミが唄う

パターン2、歌は櫻井の音源を使い、バンドは通常通りに演奏。

パターン3、新ボーカルを入れる

その場合は全くの新人か、櫻井氏の息子さん(慶応卒芥川賞作家)か、その他有名人をトリビュート的に日替わりもしくは曲ごとに変えて凌ぐか。

雰囲気の近いソフトバレエの遠藤か、ヒムロックあたりが出てきてくれる可能性もなくはないか?

個人的にはきっちり弔いコンサートを行いつつ、解散でいいと思うけどね?

氷河期世代から見るバクチクの思い出

ビジュアル系のいわば元祖ですよね。

X JAPANよりも先ですよ。

BOOWY直径の群馬発縦ノリロックバンドなんだけど、BOOWYほどポップでもなく、メジャーデビュー時のエックスほどハードでもない、中間の音という印象。

氷室と布袋がBOOWY時代を越えられなかったのは自然の摂理中学生の頃はホントBOOWY一色でしたね。大好きでした。 僕が人生で一番最初に買ったCDアルバムというのがBOOWYのSINGLE...

ポップな曲はとことんポップなんだけども、特に今井が音楽性に目覚めたというか、ニューウェイブな路線に走ってメジャーシーンからはフェードアウトしていくんだけども、ずっと至高の音を真面目に制作してきました、バクチクは。

メンバーチェンジもなく、解散もせず地道に活動し続けてきたバンドなんで、悪そうな見た目と違ってものすごく誠実で綺麗な印象です。

87年にデビューして翌年には重低音がバクチクするCDラジカセのCMタイアップ曲「JUST ONE MORE KISS」ですぐに売れました。

でもこんなにキャッチーなシングルに対してアルバム「TABOO」はポップさゼロですぐに離れましたが。

絶頂期にリーダー今井(G)が薬で逮捕

売れた直後、本当に絶頂期でしたから、この今井の薬物逮捕は大きく取り上げられましたし、その後のバクチクの活動にしばらく暗い影を落としたのも事実で、どんどんダークな方へと導かれていく印象でしたが、結果的には音楽の幅が広がり、意外にも今井は再犯せずに今日まで至っている。それにしてもこの人の才能ハンパない。不気味な佇まいもイイ!!

同期ライバルバンドはZIGGYとPERSONZ

BACK-TICKの同期で切磋琢磨するかのように互いに解散せずに現役でバンドを続けているのがZIGGYとPERSONZだ。

どちらも昭和末期から平成初頭にかけてトップランナーとして邦楽バンド界隈を駆け抜けた現役レジェンドだ。

この三者に共通するのは重厚なバンドサウンドでありながらもメロディは極めてポップである点だ。

売れ線を意識した楽曲であるくせにイマイチ売れてないというのは悪口であるが、その不器用さ加減も共通していると言えるだろう。

個人的には当時はBACK-TICKよりもZIGGYとPERSONZの方が好きであったが、大人になってからもたまに聴くのは圧倒的にBACK-TICKであった。

多分BACK-TICKを聴いてもあんまり昔をフラッシュバックすることなく、今でもフラットに聴けるからだろう。

hide亡きX JAPANの活動存続に意味はあるのか?ないだろエックスに関してはね、特にファンでもアンチでもなんでもないんですよ。 でもね、一度ハッキリ解散していて、しかもメンバーが一人死んで...

BACK-TICKの好きな曲べスト10

JUST ONE MORE KISS

バクチクといったらコレ。

圧倒的知名度で唯一のヒット曲。

ビジュアル系音楽の代表のような解り易さで耳馴染みは抜群。

終盤の畳み掛けるサビに断末魔のような櫻井の叫びが印象的。

「天使のざわめき 悪魔のささやき 月夜に甘いくちづけ」

顔が怖いw

Ash-ra

9thアルバム「COSMOS」収録のロックナンバー。

CDバブル真っ只中の96年でしたが、レンタルCD屋でこれを聴いて掴まれまして、思い出したかのようにバクチクを聴き直しましたね。

「どぉ~か踊りましょ~熱いダンスを~♪」

JUPITER

シングルのバラードと言えばコレ。

誰が聴いても名曲だし人気も高い。

櫻井さんのボーカルが素敵に映えます。

バクチク一曲も知らないっていう人に最初に勧めたい曲かな?

「どれほど悔やみ続けたら 一度は優しくなれるかな?」

M.A.D

アルバム「狂った太陽」のシングルカット曲。

今井寿のセンスがスパークしてるロックチューン。

今聴いても全然古くなくてカッコイイです。

「僕は狂っていた、もう二度と会えない」

Tight Rope

アルバム「COSMOS」収録のバラード曲。

優しいまどろみで包み込むニューウェイブロマン。

「死の匂いだけが頼り」

MY FUCKIN’VALENTINE

アルバム「SEXY STREAM LINER」収録の最高にヤバい曲。

今井寿の世界観全開で櫻井氏に罪はありませんw

櫻井×今井のツインボーカル曲の走りであり、遊び心満載。

「情報操作インフォメーション 盗聴パクリ電脳戦士」

ヒロイン

アルバム「SEXY STREAM LINER」の先行シングル。

ポップでサイバーでロックでキューティー、これぞBACK-TICK。

「天国を探そう 天使たちの星を」

MOON さよならを教えて

2018年リリースの37thシングル。

最もキーの高い美しいバラード。

晩年の櫻井敦司のイメージにピッタリな優しい夜の歌。

「Good-bye ありがとう言わなくちゃ 流れては消える さよならを教えて」

独壇場Beauty

2010年リリースの29thシングル。

今井ワールド全開のパンクでディスコでノイジーでエレクトロなポップス。

ライブで一番盛り上がりそう。

「孤独 絶望 Yeah Yeah」

太陽とイカロス

ラストアルバム収録の今年出した先行シングル。

エレクトロポップで快活な音にあっちゃんの遺言ともとれるサビフレーズが泣ける。

バクチクはもう一人のギタリスト星野氏がキラーチューンを作れるというのが最大の強味。

「悲しくはない これで自由だ 涙がボロボロボロ 溢れた」

総評 まとめ

こうして見ると91年&96年~98年の頃に偏ってますなw

バクチク35周年映画も控えてるそうで、いよいよ史上最大の超遅咲き再ブレイクくるかもね?

悲しいけど、櫻井敦司の歌声が多くの人の耳に届きますように。

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BACK-TICK活動継続発表

追記です。

バクチクは今後も残された現メンバー4人で活動を継続していくそうです!

ライブでは過去曲はあっちゃんの声や映像を使用するそうです。

それが一番ベターだし自然と落ち着くところだとは思うのだけど、どうなんでしょう?

個人的には区切りをつけてほしかったけど、こうなるともうこのバンドは何があっても全員死んでも解散はないという事なのかもしれませんね。

新曲も作っていくと意欲的らしいので、新生バクチクを見守りましょう。

BACK-TICKのおすすめアルバムベスト3

1.狂った太陽

2. COSMOS

3. SEXY STREAM LINER

ABOUT ME
しぇす太
カーネギーメロン大学を志し、手塚賞を狙うも挫折してからは人生に絶望して、部屋の片隅でひざを抱えて過ごす今に至る。 HSPでマイノリティ思考でうだつは上がらない。 シングルファーザーなのに無職という珍しい肩書きを持つ。 座右の銘は人生暇つぶし。