世の中はポジティブ推奨だ。
ネガティブ=悪という価値観は揺るぎない。
つまりもうこの時点で世間の認識は間違っているのだ。
ネガティブ思考は悪じゃない。
むしろ根拠のないポジティブ思考こそリスキー且つ社会悪なのだ、と。
ポジティブな人は狡猾で処世術に長けてるだけ
僕はもちろんネガティブな人間代表ですが、ポジティブな人間に対して憧れませんし、どちらかというと軽蔑しています。
器用に生きてやがるなぁって。
自分ができないから少し嫉妬の感情も混じっているのかもしれません。
ポジティブに生きることはいろんなことをうまくやっていくうえで重要なファクターです。
何かに挑戦するとき、仕事を継続するとき、人づきあいのあらゆる場面において、ポジティブさが最大の武器になり、もはやそれを持たなければ一歩も踏み出すことはできません。
なのでもはやポジティブな精神であることこそが当たり前であり、ポジティブさをアピールしなければ面接も受かりません。
そんな世の中と迎合して生きていくためには、嫌でも無理やりにでもポジティブ人間にならざるをえないというのが現代の深い闇でもあるわけですが、故にネガティブさは弱味であり、ポジティブの仮面をつけ続けられる人間だけが勝てる仕組みなのです。
だからポジティブさを前面に打ち出している人間というのはたくましく見えると同時に、ひどく狡猾で処世術に長けた人間であるなぁと映るのです。
プラス思考の行動力はリスクを伴う
なにごとも良い方向に考える=プラス思考ですが、これも必須の考え方として刷り込まれます。
マイナス思考はダメ。プラス思考は良い。
しかしどうでしょう?
物事は深く考えれば考えるほどリスクを想定しなければならない事に気付いてしまうわけですが、もちろんリスクヘッジは大事でマイナス思考とは別ですが、それでもプラス思考が癖になってしまうと悪い意味の楽天家に陥ってしまい、ダメだった場合の事を考えられなくなります。
行動にブレーキがかかってしまうので、そのような思考を良しとしないのです。
その結果運が良ければうまくいきますが、運が悪ければ当然失敗します。
でもプラス思考の人はやらずに後悔するよりやって後悔した方がいいじゃんと言って、それを肯定します。
ですが真剣によくよく考えると、やらずに後悔はチャンスを逃がすだけで済みますが、やって後悔はとりかえしのつかない負債を抱えてしまう事にも繋がりかねないので、実はやってしまって後悔する事の方がダメージはでかいのです。
わかりやすい例で言えば、万馬券の予想が的中したけど買ってなくて後悔するのが前者、万馬券に全額投入してスッてしまうのが後者です。
前者ならプラマイゼロですが、後者なら圧倒的マイナスです。
つまりプラス思考の行動力には時として大きな落とし穴に足元をすくわれる危険が孕んでいるのです。
ネガティブな人は臆病な慎重派で誠実な証拠
一方ネガティブな人というのは臆病な慎重派であるので、大きな成功は得られませんが大きな失敗も回避できます。
大きな成功を夢見るのが健全な魂のサガですので、ポジティブ推奨も納得なのですが、保守的で堅実なネガティブ思考の人を味方につけることもまた鉄則です。
結婚するならポジ×ネガのカップルがいいですし、組織の重要な補佐官などはネガティブ思考な人に適正があるというものです。
なのでネガティブな人というのは重宝されるべき存在であるのに、現実は軽視されがちなのが歯痒くもあり、世間の未熟さに辟易とするのです。
マイナス思考は成功への近道
マイナス思考な人というのは過去の失敗に学んでるからであり、経験による裏付けされたデータを適切に活用できる人間ということです。
なので短絡的にマイナス思考は良くないと言うのはとても浅はかで恥ずべき主観なのです。
失敗は成功のもとというのはまさにこのように経験した失敗を踏まえて、二度目に回避する術を身に付けて確実に成功に近づくというもので、過去の過ちを武器に替えてひとつひとつ成長していくことこそが成功への近道となるのです。
データを蓄積する意味でも失敗はどんどんするべきで、失敗を恐れては成功からは遠ざかるというものです。
そのためにもチャレンジ精神は大切ですが、その思考はマイナスであるべきなのです。
ネガティブでマイナス思考な人に悪い人はいない!
これは個人的な印象論なのですが、単純に暗くてうじうじして煮え切らないような人というのはイライラするけれど、決して悪い人ではないという事実です。
ネガティブ且つマイナス思考な人というのは自己保身で手一杯なので、他者から何かを奪い取ろうという野心や狡猾さを持ち合わせていないので、パッと見の魅力はありませんが、人畜無害でイイ人が多いです。
なので関りを持つならばそうゆう人の方が安心だし、的確な助言をくれる場合もあるので信頼できるというものです。
陰キャ×陽キャが最強
ただ元から陰キャの人が陰キャ同士でつるんでいても居心地は良くても何も生産されにくいので、その限りではありません。
前述したように人間関係はポジ×ネガのカップリングによる両輪がうまくいくので、ポジプラスの人はネガマイナスな人と、ネガマイナスな人はポジプラスの人と関りを持って刺激を受けた方がよりプラスに働きます。
ですが陰キャと陽キャが仲良くつるむのも難しいので、故にうまくいき難いのですが、稀に仲良くなれる場合もあるので、その時は全力で関係を築いて紡いでいきましょう。
犯罪者や悪人のほとんどはアクティブで自信家のサイコパス
ネガマイナスの人に悪い人はいないと言いましたが、逆にポジプラスの人の中には悪人が紛れ込んでいるので注意が必要です。
もちろん大抵は明るくて活力があって他者を救える余裕も兼ねていて魅力的な人も多いのですが、稀にそのような仮面をつけて他者を踏み台に利用しようと目論むサイコパスも存在するので気を付けなければなりません。
犯罪者や悪人のほとんどはアクティブで自信家のサイコパスです。
何故なら行動力があって先の結果に自信を持っていなければ悪いことは実行できないからです。
普通の人なら躊躇してしまうこともサイコパスは迷わず一線を越えられます。
それ故サイコパスは一見魅力的で社会的に成功する確率も実際高いのですが、遅かれ早かれいつか必ずボロを出してへまをします。
なので行動力のある自信家はサイコパス率が高いので安易に引っ張られてはいけません。
ポジティブ=絶対正義は危険な誤解
ネガティブ思考の良さを見直そう
サイコパスに気を付けて陰キャは陽キャと仲良くなろう