活動期間はたったの2年間でしたが、ホモセクシャルな腐女子歓喜の先駆けユニットとして、セールス以上のインパクトと功績を残したのではないだろうか。
色々と多岐にわたりプロデュースしてきた浅倉大介氏ではありますが、やはりaccessが原点且つ最高の作品だったのではないでしょうか。
access結成前から浅倉大介に注目していた古参ファンとして、改めてその功績を愛情たっぷりに振り返りたい。
access=B’z+TMN÷2?
accessといえばシンセサイザーを駆使したTMNの正統後継ユニットであるが、二人組という点と、楽曲制作担当のリーダーがTMのサポートから独立した点が共通しており、B’zも比較対象になりがちで、まさにTMNとB’zを足して二で割った感があるのだが、どちらもの良い処取りでありながら、オタ受け要素強めのためか、今一歩大ブレイクできず乗り切れないままフェードアウトした印象も否めない。
TMのサポートメンだった松本孝弘と浅倉大介
TM NERWORKのツアーサポートとスタジオミュージシャンとしてギターを弾いていた松本孝弘だが、B’zの始動に伴い89年の「CAROL Tour」までを務めあげた。
一方で浅倉大介は90年秋にTMNにリニュアルして末からの「Rhythm Red Tour」からシンセベースで参加し始めたので、松本と浅倉は見事に被っていない。
二人の交流や対談も聞いたことがないので、TMのサポメンだったという共通点以外は全くなんの繋がりもないと言える。
浅倉大介ソロ「D-Trick」はAXSのプロローグ
浅倉の存在を知ったのはTMNのラジオで、そこでアルバムの宣伝をしていたのをきっかけに1stの「LANDING TIMEMACHINE」とこの「D-trick」も発売日に購入した。
自分は本当に最初期の浅倉ファンであったと自負する。
access結成一年前の92年9月にリリースした浅倉大介のセカンドアルバム「D-Trick」では、貴水博之が3曲ゲストボーカルとして参加している。
1000年の誓い
女性シンガー麗美と貴水博之のデュエットによるバラード。
普通に名曲なので誰かに提供して唄われて陽の目を見てほしいと願う曲。
Cosmic Runaway
後に邦画「大失恋」のテーマ曲にも起用された。
リミックスヴァージョンがaccessのREMIX BESTアルバムに収録されている。
Toy Box In The Morning
アルバムのトリ曲であり、シングル「Cosmic~」のカップリングとしても収録。
浅倉大介のファンシーな世界観を凝縮したような優しいバラード。
accessは人気ない?ある?
シングル売り上げ推移(93年秋~94年春)
AXS MOON SHINE DANCE 26万枚(93/8)
TMN 一途な恋 31万枚(93/9)
AXS TRY AGAIN 21万枚(93/12)
AXS 夢を見たいから 25万枚(94/1)
TMN Nights of the knife 43万枚(94/4)
AXS Misty Heartbreak 26万枚(94/4)
AXS Sweet Silence 24万枚(94/5)
accessの売り上げは綺麗に25万枚前後の頭打ちですね。
TMNは解散目前とはいえaccessを上回っております。
結果的にaccessはTMNを越えられませんでした。
因みにB’zは…
B’z 裸足の女神 174万枚(93/6)
B’z Don’t Leave Me 144万枚(94/2)
ピーク時だったとはいえ化け物ですネ。もはや異次元です。
TMNとaccessアルバム売り上げ対決
ACCESSⅡ 26万枚(93/9)
TMN CLASSICS 各24万枚(93/8)
DELICATE PLANET 28万枚(94/5)
TMN BLACK 32万枚(94/6)
accessはアルバムもシングルとほぼ同数の売り上げ。
TMNはREMIXとシングルスでオリアルではないので比較するにはアレだが、TMNのオリアル2枚は各60万枚前後売り上げているので、ダブルスコアでTMNの勝ち。
因みにB’zは…
B’z the 7th blues 164万枚(94/3)
2枚組の高値でこの売り上げ、次のアルバムは300万枚なので、もはやレベルが違う。
accessが活動停止(沈黙)しなかった世界線
アクセスがもし95年以降も活動を続けていてネクストアルバムも出し続けていたら‥邦楽史は変わっていたのでしょうか?
ファンからすれば心情的にはそう思いたい部分もありますが、復活後の売り上げなど見ても、華々しい未来は残念ながら勝ち得なかったと認めざるを得ません。
CDの売り上げが証明しているとおり、アクセスのファンは30万人で打ち止めというのが現実的でしょう。
B’zを脅かしていたかもしれない?
上記の売り上げを見る限り、それはなかったとハッキリ断言できます。
accessが活動していようがしていまいが関係なく、B’zは売れまくっていた事でしょう。
でも布袋&吉川のCOMPLEXが活動していたら、B’zの天下はもしかしたらなかったかもしれないと松本が述べています。(対談相手の布袋へのリップサービスだろうけど)
90年代後半の浅倉大介プロデュース
T.M.Revolution
96年シングル「ヴィーナス」でデビュー。
CX系音楽トーク番組「HEY!HEY!HEY!」に浅倉と西川が揃って出演。
ダウンタウンにキャラクターを面白がられる。
翌年「HIGH PRESSURE」でブレイク。
浅倉大介プロデュースでダントツの売れっ子。
雛形あきこ
95年シングル「笑顔の予感」でデビュー。
当時爆売れだった小室哲哉に断られて浅倉に来たという噂有り。
グラドルとしては全盛期の頃で、「めちゃイケ」開始前の「めちゃモテ」期。
歌も下手で売れなかったが浅倉の提供楽曲は良かった。
LAZY KNACK
95年シングル「CRYSTAL GAME」でデビュー。
十代男子二人組で無期限休止したばかりのaccessを彷彿とさせたユニット。
プロモーションがダメで全く鳴かず飛ばずで2年で解散する。
オナペッツ
95年シングル「大天使」でデビュー。
美大出身の宝ダイヤ&宝ルビーのドラァグ・クィーンユニット。
キワモノすぎるヴィジュアルが時代の先を行きすぎていて原石のまま宝石にはなれず。
当然全く売れなかったが、こうゆうのを好んで手掛ける浅倉の趣向はある意味「らしい」と言える。
ICEMAN
浅倉大介自らがメンバーに入り、リーダーとなって牽引した3人組ユニット。
96年シングル「DARK HALF」でデビュー。
もう少し上手く売ることができなかったのかと悔やまれる。
セカンドアルバムは名盤だと個人的には気に入っている。
POOL BIT BOYS
97年末にシングル「SPIRAL」でデビュー。
若いイケメン男子二人組ユニットでLAZY KNACKの強化版且つ二の舞。
ファーストアルバムはaccessのニューアルバムかと思う程耳馴染みが良く聴き易い。
3年で活動を終えるが、どうして浅倉プロデュースはいつも残念な消え方をするのだろう?
木村由姫
98年シングル「Summer Rain」でデビュー。
ポップ&キャッチーな楽曲を連発し、2年後に「LOVE&JOY」でスマッシュヒットするも、翌年末に引退する。
以降浅倉は女性歌手のプロデュースは控えて小室師匠との差別化を図る。
コタニキンヤ
00年シングル「高熱BLOOD」でデビュー。
こちらもT.M.Revolution西川とクリソツなルックス&キャラクターで、二番煎じを狙ったのか、浅倉がこうゆう男の子が好きなのかは不明だが、おそらくは後者なのだろうw
元気ノリノリな歌唱楽曲で、ICEMAN伊藤との共同プロデュース。
浅倉大介ソロワーク
DAIVA
87年発表のPCゲームのBGMを当時ヤマハの社員だった浅倉が開発に携わった最新のシンセで制作。
浅倉大介のシンセマニュピレーションが懐かしのゲーム音源で堪能できる。
この直後にヤマハ開発の社員として最新シンセを浅倉が直々に小室哲哉に説明しに行ったのがきっかけで、小室に一目置かれてTMのサポートにスカウトされる事となる。
RANIY HEART~どしゃぶりの想い出の中
95年発表の葛山信吾フューチャリングボーカルのシングル。
個人的ナンバーワン失恋ソングの泣きバラード。
超マイナー曲だが、一応シングルなのでカラオケにもわりと入ってる。
おそらく現代日本の中で自分が一番この曲を愛していると勝手に自負している程好きな歌。
Re-communicate
01年浅倉自身のベストアルバム「DecAde」収録のレアな本人歌唱楽曲。
超絶キュートなアイドルポップスを浅倉自らが可愛く歌う大ちゃんファンにはたまらない曲。
元からブリッ子おじさんで妖精になりたい願望が隠し切れないそのファンシー志向が具現化された歌唱楽曲という意味において、非常に重要な役割を占める究極の浅倉ザ・ワールド。
初期アクセスの好きな曲ベスト10
S-MILE GENERATION
セカンドアルバム「ACCESSⅡ」のトリ曲。
カラオケで酸欠になりながら喉を潰して歌います。
LOOK A HEAD
ファーストアルバム「FAST ACCESS」のトリ曲。
ライブでも最後に歌われるアクセスのテーマソング。
TEAR’S LIBELATION
三部作三枚目、access第一期ラストシングル。
せつなさがはじけるaccessで最もエモい曲。
JUNGLING PARTY
セカンドアルバム「ACCESSⅡ」収録。
accessを象徴するノリの良さでライブ盛り上げ曲。
夢を見たいから
accessで最も世間的に有名な曲か?
日本語タイトルをサビで唄うという極めて模範的なシングル曲。
Hot Cruising Night
デビュー前に伊集院光のラジオのテーマ曲として採用される。
タイトルの部分がラジオに合わせて「Oh! デカナイト」だった。
SCANDOULS BLUE
三部作の二枚目シングル。その年の紅白でも披露。
accessの新たな世界観を如実に表現した迷作。
FIND NEW WAY
サードアルバム「DELICATE PLANET」収録。
accessのポップな部分を全開にした前向きソング。
I sing every shine for you
セカンドアルバム「ACCESSⅡ」収録のバラード。
貴水博之の高音がコダマする優しいラブソング。
TRY AGAIN
初のバラードシングル。
浅倉大介の作るバラードにハズレ無し!
アクセスに捨て曲ナシ!
小室哲哉の正統後継者は浅倉大介!
アクセスのファンであることを隠すな!