80年代回顧録

うしろゆびさされ組ってアイドルデュオ中最強に可愛いよな

古くから二人組のアイドルデュオはおりましたが、記憶に残るのはピンクレディー、記録に残るのはKinKi Kidsですが、他にもPUFFY、WINK、Babe、あみん等それぞれヒットを飛ばしておりましたが、個人的にはダントツで「うしろゆびさされ組」を推したいと思います。

活動期間は僅か1年半ですが、おニャン子クラブの歴史を語る上でも絶対に欠かす事の出来ない元祖派生ユニットでもあり、あらゆる角度から見ても二人組としてのバランスがどのデュオよりも優れていたと思います。

それでは「うしろゆび」の魅力について語らせてまいります。

うしろゆびさされ組は元祖グループ派生型ユニット

うしろゆびさされ組とはおニャン子クラブの会員ナンバー16番の高井麻巳子(まみまみ)と19番の岩井由紀子(ゆうゆ)による、グループ派生型ユニットの元祖でもある。

うしろゆびがなければ後にモー娘からタンポポもプッチモニもミニモニも、AKBからNot yetもノースリーブスも渡り廊下走り隊も発生しなかったと言っても過言ではないのだ。

年は2歳差でまみまみがおっとり系お姉さんでゆうゆがしっかり者の妹といったオタ受けする二次元風味な要素も醸しており、踊りのフリをしょっちゅう間違えては笑って誤魔化すまみまみと、横でさりげなくフォローするゆうゆというコンビ関係も、早すぎる萌えを体現していた。

二人組のアイドルといえばピンクレディーとWINKが代表的だが、どちらも人気は片方に集中する傾向にあるが、うしろゆびはその点五分五分だった。

結成当時は高井の人気の方が高かったが、後年はゆうゆが垢ぬけておニャン子本体の方でもフロント率が高かった事もあり、最終的に逆転した印象を受ける。

高井はその後すぐに仕掛け人の秋元康と結婚し、ゆうゆはバラドルとして生き残りに賭けるがフリップに大きな野菜の絵を描く女の子という印象だけを残してフェードアウトする。

↓ 筆者も大好き・ソロデビュー期のゆうゆ(天使version)

うしろゆびさされ組=ハイスクール!奇面組

そもそも結成理由がアニメ「ハイスクール!奇面組」のテーマソング(OP&ED)を唄うというタイアップ先行型であった為、二人が選ばれた理由も作品のヒロイン二人(唯&千絵)のイメージに似ているからというものであった。

番組は高視聴率をキープして(最高24%/平均19%)二年続き(85年10月~87年9月)、主題歌はうしろゆびさされ組が新曲をリリースする度に新しい模様に差し替えられるという癒着ぶりで、それが毎回ハイクオリティだったもんだから双方Win-Winの関係で評判も上々であったものの、番組が終わるよりも先にうしろゆびが(高井の卒業により)解散してしまったため、後期の主題歌は急遽後輩ユニットのうしろ髪ひかれ隊が担当することとなった。

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その際にアニメ63話では「うしろゆびさされ組の卒業式ジャック」というオリジナルエピソードが描かれ、作中にうしろゆびの二人が登場し本人が声も務めた。

内容は一応高校の先輩キャラクター達の卒業式にうしろゆびがサプライズゲストで登場して歌で盛り上げるというものであったが、この話が制作された意図は紛れもなくうしろゆびさされ組の解散を卒業式という形で祝福するという粋な計らいであった。

おニャン子のファンでない一般層からも「うしろゆび=奇面組の歌」という印象が広く浸透し、曲もセールス以上に認知されたことでユニットとしては成功を収めた部類と言える。

↓ 左ゆうゆ、右まみまみ

⇧表情だけ見てもまみまみは天然で性格の良さが表れていて邪気がないのに対し、ゆうゆはしたたかで小悪魔な感じがするんですよねw

うしろゆびさされ組BESTアルバムは「MYこれ!クション」で決まり

「マイこれ」シリーズは80年代のアイドルのベスト盤を21世紀のデジタルリマスタリングで音質を向上させて再販するのを主目的としたポニーキャニオンによる企画もの廉価版だ。

その第一弾として満を持して発売された当アルバムはシングルのAB面網羅+アルバムの人気曲という構成で、文句なしのベストオブベストの選曲となっている。

うしろゆびさされ組の楽曲を聴くなら数あるベスト盤の中でもこれが一押しです!

名曲揃いの主要曲をレビューしてみよう。

うしろゆびさされ組

言わずと知れたデビューシングル。

ユニット名がそのまま歌のタイトルというのもこれが元祖か?

色褪せることのない素晴らしい楽曲クオリティ。

数ある秋元康の作詞作品の中でも個人的にはこれが一番好きだ。

ゾクゾクするような重いイントロがカッコイイ!

女学生の決意

唯一アルバムで飛ばす(抜かす)スキップソング。

なんでこれにしたのか、後藤作曲じゃないし、未だに謎でしかない。

アニメEDでも数話ですぐに次曲にバトンタッチ。

うしろゆびのイメージにも全く合わない古臭い昭和初期のような曲調。

バナナの涙

「奇面組」真EDテーマとなったうしろゆびのセカンドシングル。

インパクトの強いタイトルでうしろゆびの人気もうなぎ上りとなる。

楽曲もアイドルポップスとしてお手本のような出来。

秋元康の隠語感満載のギリギリの言葉遊びは以降も続く。

象さんのすきゃんてぃ

サードシングル。バナナに続く明るいハレンチポップ。

当時あまり好きではなかったが今聴くとアリかな?と思える。

それにしてもよくわからんタイトルだ。

猫舌ごころも恋のうち

B面ソングとは思えない良曲。

振り付けでこれを唄ってるうしろゆびが見たかったなぁ。

渚の『・・・・・』

デビュー曲に次ぐうしろゆびの代表曲。

Cメロの二人によるかけあいがデュオならではで良い。

のっとおんりぃ★ばっとおるそう

こちらもB面ソングとは思えない良曲。

ひらがなタイトルがまさに80年代、だがそれもいい。

技ありっ!

これも当時は微妙に感じたが、今聴くと悪くない。

「ダメ~またね~」が極上のアクセントとなっている。

わたしは知恵の輪

アンニュイな世界観にチャレンジした異色作。

アルバムの流れの中でも丁度良い清涼感で良い。

かしこ

うしろゆび全楽曲中個人的には一番好き。ファン人気も高い曲。

実質ラストシングルとなったこともあり、明るくも切ないエモい歌。

奇面組のOP映像もベストだったが僅か二ヶ月だけの使用で残念だった。

ピタゴラスをぶっとばせ

これまたB面曲とは思えない隠れた名曲。

A面の「かしこ」同様センチメンタルでエモいんですよね。

随所に散りばめられてる数学用語が気持ちいい。

作詞は秋元康ではなく沢ちひろでセンスある。

別に秋元でなくても良いという事が証明されてしまった。

コスモス通りの異星人

セカンドアルバムから抜粋。

何故かあのポップソングマジシャンの佐久間正英氏がアレンジャーとして参加。

二人の歌は総じて下手なんだけど、その分曲の良さを再確認させられる。

高井麻巳子ソロ曲ベスト3

うしろゆびの活動と並行してソロデビューもしていた高井麻巳子は、うしろゆびの楽曲の雰囲気とは対照的なしっとりテイストな楽曲が多い。

当然詩は全部秋元康が手掛けているのかと思いきや、あえて避けたとしか思えない程書いていない。主観が入りそうで後から検証されるのが嫌だったのかな?

かげろう

地味ながらも個人的に超大好きな4枚目のシングル曲。

とにかくサビが良すぎでしょ!

「せつな~いのかげろ~♪」

テンダーレイン

珍しく王道アイドルポップス路線の曲調で最も馴染みやすい曲。

シンセの音色と重厚なサウンドが心地よい。

シンデレラたちへの伝言

バラードで挑んだデビューシングル。

見事泣けるテイストの名曲に仕上がっている。

岩井由紀子ソロ曲ベスト3

うしろゆびの解散を前にしてゆうゆが少し遅いソロデビューを果たす。

うしろゆびのカラーをそのまま違和感なく引き継いだ形となったのは、元々ゆうゆの元気なイメージがうしろゆびそのものであり、声もゆうゆの特徴的で舌っ足らずな感じが目立っていたためだろう。下手なんだけどクセになる声で、アイドルらしいのです。

どの曲もポップで甲乙つけがたく、アルバムでまとめて聴きたい。

天使のボディーガード

デビュー曲にして最強の極上アイドルソング。

ゆうゆのビジュアル的にもこの瞬間が絶頂期であり、以降は蛇足。

サビ始まりで最初から最後までとにかく可愛い歌。

マグネットマジック

セカンドアルバムの〆曲ミディアムバラード。

アップテンポな曲が多いのでしっとり感が刺さる。

磁石~みたいに~結ばれたい♪

あんちょこ抜きのラブソング

ファーストアルバムの曲はもうどれも全部良いから選べない!

「モナリザのいたずら」「夏のダリア」「夢見るチャンネル」etc。

ゆうゆの声って癒されるわ~。

佐野量子が好きだった~個人的80年代アイドル遍歴みなさんも子供の頃から現在に至るまで、テレビ越しに恋した職業アイドルが何人かいたはずです。 アーティストとかじゃなくていわゆるアイ...
まとめ

うしろゆびさされ組はアイドルデュオの模範生

伝説のユニットとはうしろゆびのことだ!

ゆうゆの可愛さは異常

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