今月懐かしドラマ「愛していると言ってくれ」が4週に渡り全話特別再放送されまして、もう四半世紀も前になるのか~と愕然すると共に、携帯がないとこんなにもすれ違いの連続なんやな~と、改めてスマホのせいでハラハラする恋愛ドラマは作りにくくなったんだな~と再確認しました。
そこで個人的に好きだった平成(ほぼ90年代)の重い恋愛ドラマをピックアップしてみたいと思います。
重くて暗い恋愛ドラマランキングベスト10
10位 愛していると言ってくれ
平成7年(95年)夏 TBS系 北川悦吏子 平均21.3%
Dreams Come True/LOVE LOVE LOVE 豊川悦司、常盤貴子
このランキングのドラマ群の中では圧倒的に重さはなく、王道ラブストーリーで秀逸。
特に前半は紘子の明るいキャラも相まって、恋に堕ちた瞬間のときめいた気持ちを丁寧に描いており、純粋に「恋っていいよな」と思わせる。
なんといってもトヨエツの完璧なシルエットと指先の色気は男が見ても惚れ惚れする。
JKデビューの矢田亜希子の棒演技も必見。
ロケ地である井の頭公園に行きたくなる。
9位 魔女の条件
平成11年(99年)春 TBS系 遊川和彦 平均21.5%
宇多田ヒカル/First Love 松嶋菜々子、滝沢秀明
近年放送された有村架純の中学聖日記はこれのオマージュなのか知らないが設定はほぼ同じ。
とにかくタッキーのヴィジュアルピーク時であり、そりゃ女教師もほっとかないよと松嶋菜々子に感情移入する。
教師と生徒!駆け落ち!逮捕!妊娠!重病!
世界中を敵に回しても守りたい愛がここにある。
8位 星の金貨
平成7年(95年)春 日本テレビ系 龍居由佳里 平均14.8%
酒井法子/碧いうさぎ 酒井法子、大沢たかお
聴覚障害ののりピーが必死に苦難を乗り越えるいじらしい姿が涙を誘う!
まだ垢ぬけない大沢たかおとギラついてる竹野内豊が共に好演。
胸が張り裂けそうになるつらくて悲しい愛の物語。
7位 高校教師
平成5年(93年)冬 TBS系 野島伸司 平均21.9%
森田童子/ぼくたちの失敗 真田広之、桜井幸子
10年後の03年にも藤木直人主演でリメイクされたので、30代だとそっちか?
個人的にも世間的にも元祖であるこちらの圧勝なわけですが、数ある野島鬱ドラマの中でも最も重くて痛い印象を受けるのは主題歌のインパクトのせいか?
物議をよんだラストも含めて草食系のはしりのような真田の暗さがイイ!
6位 ラブとエロス
平成10年(98年)夏 TBS系 中園ミホ 平均9.4%
藤井フミヤ/わらの犬 浅野温子、藤井フミヤ、長瀬智也
このラインナップの中で最も知名度が低く、評価もされていない作品ですが、フミヤの主題歌含めて個人的にはすごく好きなドラマでした。
当時のTOKIOの長瀬の色気がハンパないわけですが、対照的に素朴で優しい幼馴染みのフミヤとの間に揺れる賞味期限の切れた浅野温子が性欲と愛に翻弄されるわけですよ!
これは男女逆ならわかりやすい話なのですが、まさしくタイトル通り。
雑で衝撃のラスト含めて、救われないバッドエンドがお好みの方へ。
5位 もう誰も愛さない
平成3年(91年)春 フジテレビ系 吉本昌弘 平均19.5%
ビリー・ヒューズ/とどかぬ想い 吉田栄作
バブル期にフジの木10のカラーを決定付けたエポック的作品。
ジェットコースタードラマとも呼ばれ、早い展開で主人公の運命が変容していく。
苦しい顔をして叫んでるだけの吉田栄作が印象的だが、魔性のイケメンぶりで関わる全ての女を自らの意志とは別にして不幸に突き落としていく。
カネに汚れきった大人の男女が織り成す愛憎の果てに知る答えとは?
今見ると映像に古さを感じるものの、エンタメ作品として抜群に面白い。
4位 青い鳥
平成9年(97年)秋 TBS系 野沢尚 平均17.7%
globe/wandarin’Destiny 豊川悦司
金のかかったロケーション映像美もさることながら、トヨエツの魅力全開で愛の逃避行とその代償を描き切る。
子役時代の杏が現在とは全く違って可愛い!
「愛していると言ってくれ」でトヨエツにハマった人はこちらも絶対必見。
globeの中でこの曲一番好きだなぁ。総じてシリアスです。
3位 この愛に生きて
平成6年(94年)春 フジテレビ系 野沢尚 平均13.0%
橘いずみ/永遠のパズル 安田成美
なんとDVD化されておりません!
夫の浮気、妻の不倫、子の誘拐、殺人‥。
平凡な主婦が復讐鬼となる純愛サスペンス劇場。
やっぱり野沢尚脚本はドロドロで面白い!
NGの俳優も特に出演してないし再放送してほしいよ。
トヨエツも出てます。
2位 幸福の王子
平成15年(03年)春 日本テレビ系 遊川和彦 平均11.6%
Mr.Children/Drawing 本木雅弘
天使の本木と悪魔の渡部が織り成す悲劇の物語。
遊川和彦はこの作品の後にも「女王の教室」「家政婦のミタ」と内容の濃いヒット作を連発する。天才かよ。
ここまで暗くて絶望的でカタルシスのない作品というのも極めて稀で貴重。
1位 私の運命
平成6年(94年)秋 TBS系 大石静 平均15.0%
松任谷由実/砂の惑星&命の花 坂井真紀
こちらはDVDどころかビデオも揃っておらず、現在最も視聴が困難な名作。
全21話というボリュームでヒロインに皮肉な運命が絡みつく!
等身大の主人公にリアルな苦悩に満ちた問題が次々と襲い掛かる。
佐野史郎&野際陽子が脇を固め、「白い巨塔」のような医療ドラマ要素も含みつつ、血縁のない兄妹の純愛と愛する婚約者の大病と葛藤をスクランブルで描く壮絶ドラマ。
ユーミンの劇中歌「タンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」が泣ける!!
まとめ
名作は色褪せませんね。
恋愛ドラマに絞ったランキングなので、オールジャンルであれば他に紹介したい作品はいっぱいあるだけに、ちょっぴり消化不良です。
私はいわゆる月9と称された恋愛ドラマは大嫌いなのですが、恋愛でも愛憎劇チックな重くて暗いやつが大好物です。
人を愛するのって命懸けの行為だと思うからです。
生きることは、愛すること。
これらのドラマからそのような教訓を学んだ気がします。