近年自虐的&暴露的にアーティスト自らがチケットやCDの売れ行き不振をSNSで嘆いて話題になったりしてますが、これもまた時代の表れというか仕方ない現状が見えてきます。
考察していきましょう。
10年前と音楽市場の状況はかなり変化している
まずこの10年で誰しもが10歳年をとったということです。
10年前20代だったファンも30代で仕事や育児で多忙な生活スタイルに変化しており、ライブに出掛ける暇も金も体力もなくなってるという事実から目を背けてはイケマセン。
あとコロナ禍を挟んで価値観が大きく変容した事もあげられます。
物価も急激に高騰してそれに伴ってチケ代も上がって客足が遠のくのも必然でしょう。
10年前は6千円前後だったのが今は1万円前後ですからね。
しかも交通費や宿泊費なんかもかかればやめとこうとなりますよ。
よっぽどの大ファンでもない限りはね。
ライトファン層は消えて濃い信者だけが残る
つまり信者と呼ばれるような根強いファンを抱えてるようなカリスマアーティストなら踏ん張れるのですが、ライトなファンで広く浅く受け入れられてるようなアーティストが窮地に立たされてるのが現状でしょう。
まさにその代表格が今回嘆いてるいきものがかりとドリカムでしょう。
長渕剛とか中島みゆきみたいなのはまだ大丈夫なんですよ。(ファンの高齢化で別の部分で難しくはなってきますが)
アイドル系も減少傾向ではありますがそれでも痛いファンは健在なので大丈夫なんです。
問題は老若男女から手広く好かれていたようなアーティストグループなんですね。

三浦大知のチケットが売れない理由
三浦大知と言えば日本一ダンスの巧い男性ソロアーティストとして不動の地位におりますからカリスマ性がないわけではないのですが、キャラクター的に薄いというか、ルックスも微妙であるし、単純に歌(曲)がそこまで浸透していないというか、運営側の判断の甘さに問題があったように思われます。
身の回りに三浦大知のファンなんておりませんし、彼そんなに人気ないですよ。
そもそも大衆受け狙ってるわけでもないし、ひっそり廻ってるぶんには問題なかったんですよ。
平日にでかいハコ押さえて高額でやるのが間違いなだけで。
でかい所ほど本来低料金にしないと客は満足しないわけで。
百人限定のディナーショーとかならぼったくっていいんですよ。
つまり身の丈に合ったハコでやってれば問題なかったのに、でかいハコで強気な価格で売り出すから当然余るわけですよ。
これは三浦本人も可哀想で、完全に運営側のミスですよ。
今回の失敗を活かして、今後はもう設定を間違えないでしょうし、そうすれば満員御礼のSOULD OUTになるでしょう。
ただもっと売れたいと思ってるなら楽曲を何とかした方がいいね。
西川と決別したっぽい浅倉大介あたりに楽曲提供依頼してもう少しキャッチーなダンスナンバーをシングル売りして、ライブでも踊らずに歌で聴かせる曲とかもあった方がいいと思うよ。

あとソロ男性歌手は今みんな厳しいから、何人かとセットでライブした方がよくね?
やり方はいっぱいあるんだからもうちょっと試行錯誤して工夫する余地ありそうだ。
いきものがかりのチケットが売れない理由
もう完全に賞味期限切れですよね。
ELTだってもう活動してないでしょ?
いきものがかりも完全に潮時で、解散コンサートに切り替えるしかないですよ。
今にして思えば山下氏が脱退した時が解散のタイミングでしたね。
このグループはライトなファンをかなり抱えてた印象で、一番好きなアーティストはいきものがかりです!って言う人は世の中にあまりいないような気がします。
10番内に入るって人が多い、そんなユニットですよね。
個人的にはこうゆう毒にも薬にもならないような音楽は大嫌いです。
特に全盛期の「YELL」って曲が虫唾が走るほど大嫌いです。
「Joy」と「気まぐれロマンティック」は好きですけど。
水野は楽曲提供でやってけるし、聖恵ちゃんもソロ歌手でやってけますよ。

ドリカムのCDが売れない理由
ドリカムといえば90年代にめたくそCDを売り上げたユニットのひとつでありますし、現在まで現役で活動できてることがまず奇跡で、もうとっくに終わったグループであることをまず本人たちが受け入れるべきでしょう。
全然売れないってリーダーの中村氏がぼやいてますけど、売れないの解ってて何故リリースすんだよ?
まさかまだ売れると思ってるんですくぁ?
売れるわけないでしょ!
タイトルが「ここからだ!」ですよ?
売る気があるとは思えないタイトルですよね?
あとドリカムのファン層ってアラフィフ~50代前半でしょ?
今更CD買うわけないしライブにだって行くわけないっしょ?
ちょっと考えれば分かる事でしょ?
同期のリンドバーグやジュンスカだってインディーズで小さいハコでやってますけど「CDが売れない!」なんていちいち声に出して嘆かないですよ。
ドリカムは米米CLUBに一番近いタイプかと思いますが、両者ともやはり期限切れですし、懐メロとして2曲ぐらい残るけど、下の世代が語り継いでいくタイプではないということ。
もう何を出しても売れないんだし店仕舞い畳む事を考えた方が賢明ですよ。
因みに私ドリカムのCDアルバムを手に取った事がないのが自慢ですw

先細る音楽業界!歌で飯が喰える時代は終わった?
90年代のCDバブルがそもそも狂っていたんですよね。
もうあんなふうにCD(音楽)が売れる事はないでしょうし、だからこそ今のアーティストはライブの物販で稼ぐしかない事も解ってます。
矢沢永吉のタオル売りのようなでかいグッズを当てた者勝ちですが、なかなかそうもいきません。
とにかくCDは売れないしライブのチケットも捌けない時代に突入してますからミュージシャン達はキツイでしょうね。
それでも版権取り戻してうまくやってるGLAYなんかは稀有な成功例でしょう。
GLAYは残ってるファンの数もまだまだ多いですし見習うべき勝ち組の形と言えます。
令和に入っても売れてるバンドやアーティストは何組もいますけど、平成の時代を知っている業界人からすると物足りなくてやってられなくなるのかもしれません。
J-POPは死にました。
でも過去の名曲は残ってます。
それでいいじゃない。


価格を見直せ!
ファン層を把握しろ!
もう音楽に金は落とせない