現代女性が生涯に出産する子供の数=出産率は1.34です(2021年データ)。
つまり四捨五入すると平均ひとりという事になるのですが、これは結婚しなかった人や出産しなかった人も含まれた上での数字であるため、子供のいる夫婦の間では一人っ子家庭よりも二人兄弟の家庭の方が多いです。
子供の人数構成が二人兄弟の家庭が半数以上を占めており、一人っ子と三人兄弟の割合はほぼ同率の2割弱です。
21世紀に入ってから一人っ子家庭が増加しているものの、それまで(20年前)は1割未満でしたので、まだまだ一人っ子は少数派の印象が根強く、子供が二人いる家庭が普通というパブリックイメージは健在です。
なので二人目を産まないことに対する負い目みたいなものを感じてしまう過敏な女性は多いものですが、迷ったり不安を感じるくらいなら絶対に打ち止めにすべきです。
子供は二人いた方がいいのか?
いいと思う人はいいのでしょう。
ただそれは親目線なのか、子供目線なのか、他人目線なのか、トータルで考えて男女二人(一姫二太郎)が理想的に見えるという植え付けられた固定概念によるところが大きいのではないでしょうか。
各家庭によってそれぞれ環境は違うわけでして、三世代同居であれば二人以上産んでも安心でしょうし、共働きの核家族であるならば二人産むにも年の差なども考慮した上でそれなりの覚悟が必要にもなります。
跡継ぎという名残
昔は跡継ぎという概念がわりと大きなウェイトを占めていたので、名家では長男を産むプレッシャーなどもありましたが、現代では「男の子は欲しくない」と公言してしまえるほどに奔放な社会と価値観になりましたので、女性の出産年齢も東京では30歳を越えるまでになったため、タイムリミット的に三人以上産む人が少なくなりました。
一人っ子はかわいそうなのか?
よく一人っ子だと兄弟が居なくて寂しいんじゃない?などと余計なお世話をハラスメントババアに言われたりしますが、いったい何がかわいそうなのか意味が解りません。
むしろ王様的に過ごせて恵まれた印象の方が強いんですけど。
兄弟欲しい?と息子に聞いたら‥
うちの一人っ子の息子に何度か聞いたことがあるのですが、その都度「兄弟絶対要らない!一人で良かった!」って言います。
特に外で幼い兄弟がもめてる様子など見ると苦笑しながら「一人で良かった♪」と言います。
「兄弟が居たら一緒にゲームして遊べるよ?」と言っても、「パパが居るから必要ないし、ゲームの取り合いとかになるから居ない方がいい」と言ってました。
一人っ子だと親が遊び相手として子供に構う負担が増えるということですね。
子ガチャという博打
子ガチャの要素も多分にあると思います。
一人目に不安要素があると二人目に期待という、まさしくガチャの感覚で。
つまり一人目が理想的な子供で満足したなら、更に二人目‥とはならない気がします。
一人を大事に目一杯の愛情で育てたいという重たい感情が勝るからです。
逆に言えば、こんなに重たく大層な存在を二人も抱えきれないと思ってしまうからです。
二人目は産み分けが重要
あとは性別的に当てが外れた場合なんかは二人目に挑むのでしょうか、母体の性質に偏りもあるため、産み分け法を意識しないと同じ性になりやすいです。
どうせなら別性の子供を育てる楽しみを味わいたいからこそ二人目を欲するはずです。
男三人兄弟の家庭とか本当にご愁傷様と手を合わせたくなります。
子供は一人で充分
個人的には子供は一人で充分だと思います。
何故ならゼロとイチは違うけど、1と2はそんなに違わないからです、子供を育てたという意味で。
ですが一人育てるも二人育てるも同じかと言うと労力的に全然違うと思います。
倍、もしくは3倍の負担を強いられるはずです。
特に小学校に上がるまでの未就学児童の期間というのは、個体の差はあるにせよ本当に大変なので、2~3才差ではキツイです。
まとめて面倒見れるなんて生易しいものではないはずです。
小学校に上がれば多少は楽になりますが、それでも毎日常に慌ただしくて大変なのには変わりありません。
でも一人っ子ならホッと一息つける時間が確保できるというのがだいぶ違うのです。
子育ては一回で十分
子育てにかかる疲労は老化を加速させます。
三人以上産んだ人と独身の女性では明らかに老化具合が違います。
それこそ欧米では育児はベビーシッターに任せるという選択も珍しくなく、むしろそっちが主流だったりします。
子育ては気力と体力が思いのほか削がれるので、何年も繰り返し継続できるものでもありません。
一回で十分です。
だからつまりは一人っ子で十分なのです。
兄弟姉妹幻想は昔の名残
一人っ子がコスパ最強
育児期間は幸福より疲労が上回る