22/7(ななぶんのにじゅうに)とは秋元康プロデュースによる11人組アイドルグループ。
ただ他と一線を画すオンリーワンな点が2.5次元であること。
つまりアニメキャラなんだけど、中の人(声)も顔を出すしモーションキャプチャーを使用して中の人の動きに合わせてアニメキャラを動かす等、ラブライブが紅白に出た時みたいな感じというか、実際の人物(アイドル)とアニメキャラを融合させた新感覚グループなのだ。
キャラクターデザインは元京アニ作画監督であった「CLANNAD」「けいおん」などでお馴染みの堀口悠紀子氏で、彼女の貢献度が100%と言ってしまってもいいほど、ラブライブやアイマスやWUGよりも断然22/7は各キャラの魅力がそれらとは段違いなのである。
22/7(ナナニジ)のキャラ配置がときメモと被る
もうここからはナナニジの事もときメモの事も皆さんが同じくらい知ってるものとして語らせていただく。
まずナナニジの都を見た時、誰かにソックリだなぁと思った。
そう、ときメモの優美ちゃんである。
性格も明るく元気なとこまで同じである。
上=河野都(22/7)、下=早乙女優美(ときメモ)
ライトブラウンの髪色にリボンで結んだポニーテール、眉毛の形までクリソツであるw
他にもメガネっ娘やコミュ障やおバカギャルまで総じて被りまくってます。
中でも私が一番好きな推しであるのは、ナナニジのみかみんなんだけど、ときメモでいえば古式さんである。
どちらもピンクの髪の毛で天然ボケでマイペースで口調がゆっくりな所までそっくりなのである。
当然ときメモで一番ときめいたのは古式さんだったのです。
そして古式さんもみかみんもそれほど人気があるわけでもない所まで同じです。
上=神木みかみ(22/7)、下=古式ゆかり(ときメモ)
初代ときめきメモリアルは90年代中期のオタ層を掴んだ二次元アイドルだ
もう25年も前になるんですね‥。
90年代半ばというのは丁度アイドルグループみたいなのが消えていた時期であり、前半はCocoや東京パフォーマンスドール等がいたが、どちらもアイドル冬の時代という背景には打ち勝てず、98年のモーニング娘。が始動するまでの間、売れていた女子グループはSPEEDくらいのもので、SPEEDもアイドルというよりはダンスボーカルユニットという側面が強く、本当にポッカリと女子グループ枠が空いていた。
そんな中で一般家庭用ゲーム機で遊べる美少女ゲーム「ときめきメモリアル」が登場。
ゲーオタ層を一気に鷲掴みにし、キャラクター商品が次々販売され、同人誌で二次創作が描かれる等、ときメモのキャラクター達はゲームの中から飛び出してメディアミックスに発展し、大成功を収めた。
キャラソンやキャラグッズ、ゲーセンのUFOキャッチャーではぬいぐるみ等のキャラ商品であふれかえり、まさしくアイドル的な人気を博していた形相であった。
絶妙秀逸なゲームバランスと健全なギャルゲーの模範
ときメモはその後のギャルゲーの歴史のパイオニアとして業界において革命を起こしたレジェンド作品であるが、何が素晴らしかったかというとそのゲームシステムだ。
主人公(プレイヤー)は文系・理系・体力・芸術・雑学・おしゃれに至るまで数々の能力を上げながら女の子の好感度を上げていくという育成シミュレーションの要素が濃く、その合間に気になる女の子をデートに誘って親密度を高めつつ、意中ではない女の子たちからの誘いも無下に断ってたりすると悪い噂が立って炎上しちゃって本命の子からの印象まで下がってしまったりと、なかなか忙しくもリアルな鬼畜展開に悶絶するユーザーは何度もリトライして女の子のコンプリートに励むという何度も楽しめる秀逸な作りになっている。
そしてなにより18禁パソゲーのような安易なエロには向かわずに、あくまで健全な恋が成就する前までの過程のくすぐったい関係性に焦点をあてた所が素晴らしいのだ。
恋人になってからよりも、恋人になる前までの関係性の方がときめきが感じられるという真理が、ゲームとしてパッケージされて再現されてるのである。
ときメモ以前、ときメモ以降
ときメモ以前はというと、「プリンセスメーカー」という少女育成シミュレーションゲームがあったが、唯一これくらいのものである。
プリメは魔王や国王といったファンタジーの世界観の中で一人の孤児(少女)を父親目線で育成していくというゲームなので、毛色はだいぶ違う。
また、ときメモ以降では「サクラ大戦」が最もヒットしたが、これも戦略シミュレーションゲームというジャンルで、恋愛要素はあるもののオマケにすぎず、類似点は全くない。
結局一番近い作品はパソコンのアダルトゲームとしてときメモ以前に発売されていた「同級生」であり、こちらはときメモと同時期に家庭用ゲーム機用に再度マイルドにリメイクされて、ときメモとの相乗効果でいっきにギャルゲー文化を推進させた。
以降「同級生2」「下級生」「Piaキャロット」と発展していくが、「センチメンタルグラフィティ」というクソゲーが98年に出たことで、90年代恋愛シミュレーションゲーム市場は終焉を迎え、その後に発売された「ときメモ2」は全く振るわず空気となった。
そして10年後にときメモのコナミが放ったDSソフト「ラブプラス」こそ、ときメモの要素に近い自身の能力を向上させながら恋仲を発展させるという、まさにときメモの後継ソフトといえるのだが、キャラクターが3人しかおらず、よりどりみどりのハーレムの中で悩み迷うといったギャルゲーの醍醐味がないため、飽きがくるのも早かった。
とはいえやはりコナミの企画力は素晴らしく、単なる萌えゲーには留まらず、ゲームとしての面白さを追求してる点が他社とは一線を画しているなと改めて再認識させられた。
22/7(ナナニジ)キャラでときメモがやりたい!
で、この記事は結局何が言いたいのかというと、22/7(ナナニジ)という新しいコンテンツでときメモという完成された老舗のシステム上でゲームがしたい!ということだ。
「音楽の時間」もいいけれど、22/7(ナナニジ)というせっかくのキャラクター達を活かすには、ときメモにしてしまうのが最も適していると感じるからだ。
ゲームで徐々に滝川みうの心を開いてデレさせるとかたまらないではないか!
相乗効果で更にアイドルグループとしての人気も飛躍するに違いないのだ!
ときメモはアイドル活動を行う事は出来なかったけど、22/7(ナナニジ)にはそれができるのだから、せっかく二次オタをも巻き込める要素がそろってるだけに、これはいろんなメディアミックスが期待できるというものだ。
アニメ2期制作もいいけれど、今こそ古き良き恋愛シミュレーションゲームで、広い世代をかっさらえるだけのポテンシャルが22/7(ナナニジ)にはあるんじゃないかと、かなりの期待を寄せている。